槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

(追記)長野市での災害復旧ボランティアの件

2019年11月18日 | 日記

「80歳過ぎてる親は足腰悪いからね、あの日は腕引っ張ったりお尻押したりして二階に上げて。窓からタオル振ってたら自衛隊のヘリコプターが近づいてきたんだよ。中の人が両手でこうやって丸印をしてくれて、助かった~と思ったけど、実際に救助されるまではさらに二時間待ったなぁ・・・」

更新担当ですが、11月に入って二回目、昨日も穂保地区のお宅で濡れた畳運びや、襖洗浄などのお手伝いでした。普段は高齢のご夫婦だけで住んでいらっしゃったお家で、台風19号の接近を心配した息子さんが訪ねて行ったところ、すでに膝近くまで水が来ていて車を近づけられず、500m以上歩いて迂回し、家にたどり着いたということでした。裏庭に植えてあったツワブキも、あの日は濁流の中に完全に沈んで、自衛隊ヘリのエンジン音を聞いていたはずです。それが、たった一ヶ月ほど前の出来事。

 

台風19号から一ヶ月あまりが経った被災地では、ゴミの片づけは進んでいるものの、被災家屋ごとの修復度合いにはかなり差が出てきているように感じます。床下の泥出しが完全に終わって室内の清掃に入っているお宅もあれば、これから床板を剥がして泥出しが始まるお宅もあります。ボランティア参加者も減少傾向ということですが、まだまだ人手が必要な状況に変わりはありません。前回のブログでも書いたのですが、あまり身構えることなく、お時間に余裕のある方は気軽に参加して頂ければ、と思います。ボランティア作業が初めての方も大勢いらっしゃいますし、被災地を自分の目で見て、実際に被災した方からお話を聞くことはやはり大きな経験になり得ると感じています。画像は南長野運動公園にある長野市南部災害ボランティアセンターでの受付。穂保地区などの北部方面へも連絡バスが出ています。

長野市災害ボランティアセンター

 

そして!今回は嬉しいビックリがありました!一昨年の槍平小屋スタッフ、ゆかりサンが松本山雅FCのサポーター仲間とやはりボランティアに来ていてバッタリ再会!彼女は今月初めにも私と数日違いでボランティアに入っていて、「いつか会うかも!」なんて話していた矢先でした。早速、来シーズンも小屋に遊びに(というか、手伝いに・・・笑)来てくれるようにお願いしておきました。地元ならではの想いも、きっと秘めているのだと思います。相変わらず、行動力抜群ですね!

長野道・姨捨SAから見た千曲川。これからは穏やかな流れがずっと続いてくれるように祈るような気持ちです。