昨日は、当地区の火祭り「三九郎」の行事の日でした。
心配した天気も好天に恵まれ、今年も早朝から、社長の父が我が家の敷地から背の高い竹を切り出して、地区のみんなと造りに行ってきました。

高さ4メートルくらいの大きさのが2つできました。
当店の前にお正月に飾った、社長お手製の1.5mくらいの高さの孟宗竹の門松もこの中です。

日が暮れて、みんな集まってきてから、いよいよ点火しました!

高さ4メートルくらいのものが、あっという間に凄い勢いで、火に包まれていきます。
我が家のお手製門松の太い孟宗竹も、パチッパチッ!という竹がはしける音に続いて、終わりの方でドンッ!というような大きな音を立てて燃えています。

火祭りの「火」は、とても厳粛で神秘的なものに見えます。

あっという間に、燃えてしまいました。
「三九郎」は、松本平周辺の伝統的な火祭りの呼び名です。
お正月に飾る松飾や注連飾りにはお正月の神様が寄り付くと昔から信じられており、粗末には扱えないということで、地域中の正月飾りや縁起物をひとつの場所に集めて焼き、豊穣、厄除祈願をします。
全国でも似たような火祭りはありますが、養蚕地帯でもある松本地方では、この火で焼いたお餅や繭玉(マユダマ)団子(カラフルな色で繭の形にしたお団子を枝にたくさんつけたもの)を食べます。

ようやく、火が下火になって落ち着いてきたので、みんなで持ってきたお餅を火であぶったり、火の中に入れたりしています。とても寒い晩でしたが、火のおかげで、何とも言えない天然の暖かさ。

お餅が焼き上がりました。厄を払い今年1年間の無病息災を祈って、そのまま火のそばで焼きたてのアツアツお餅を食べました。何だかとても幸せな気分です。
今年1年間、良い年でありますように。