先週末に少し浜辺を歩いて、採集依頼されていた生物の様子見をしてきました。
その時、ふとヒラミルに付いているヒラミルミドリガイが目に留まったので、
樹脂包埋標本にするために拾ってきました。
よく見るとクロミドリガイも数個体ついていたので、これもついでに固定。
上のヒラミルミドリガイの写真にも写っていますが、大変小さなウミウシです。
クロミドリガイは2~3mm程しかありませんので、よく見ないと見つけられません。
他にもブドウガイなどがついていました。
さて、これら緑色のウミウシたち。
実は吸血鬼も驚くような能力を持っています。
それは葉緑体を海藻から盗み、自らの体内で光合成をおこなわせることです。
これを盗葉緑体といい、囊舌目に属するウミウシの一部がその能力を備えています。
ウミウシの緑色は単にカモフラージュだけではなかったという驚きの現象です。
草食系生物の究極の形といえるかもしれません。
上記写真や緑色のウミウシ全てが葉緑体を盗めるわけではなく、
また、他の生物もこのように葉緑体を盗むことがあり、
なかには盗んだ葉緑体をさらにピンハネするというヤクザな生物もいます。
盗んだ葉緑体はウミウシの中で長いときは半年ほど保持され、
光合成によって得られた代謝物はウミウシに供給されます。
一般に、海藻の葉緑体ゲノムは陸上生物と比べてさほど減退しておらず、
核DNAにさほど依存せずに生存可能であるため、盗まれた葉緑体は保持されやすいと考えられています。
陸上の植物から葉緑体を盗み、それを利用することはできないようです。
盗むのはどうするのか?
おそらく食事の際に葉緑体を海藻から取り出すと考えられていますが、
どうやって分解せずに取り込むのかなど、細かい経路はまだわかっていません。
囊舌目のウミウシは、歯舌で海藻に穴をあけ、そこから内容物を吸い取ります。
最後に一例として、タマノミドリガイがフサイワズタから吸っている写真を載せておきます。
その時、ふとヒラミルに付いているヒラミルミドリガイが目に留まったので、
樹脂包埋標本にするために拾ってきました。
よく見るとクロミドリガイも数個体ついていたので、これもついでに固定。
上のヒラミルミドリガイの写真にも写っていますが、大変小さなウミウシです。
クロミドリガイは2~3mm程しかありませんので、よく見ないと見つけられません。
他にもブドウガイなどがついていました。
さて、これら緑色のウミウシたち。
実は吸血鬼も驚くような能力を持っています。
それは葉緑体を海藻から盗み、自らの体内で光合成をおこなわせることです。
これを盗葉緑体といい、囊舌目に属するウミウシの一部がその能力を備えています。
ウミウシの緑色は単にカモフラージュだけではなかったという驚きの現象です。
草食系生物の究極の形といえるかもしれません。
上記写真や緑色のウミウシ全てが葉緑体を盗めるわけではなく、
また、他の生物もこのように葉緑体を盗むことがあり、
なかには盗んだ葉緑体をさらにピンハネするというヤクザな生物もいます。
盗んだ葉緑体はウミウシの中で長いときは半年ほど保持され、
光合成によって得られた代謝物はウミウシに供給されます。
一般に、海藻の葉緑体ゲノムは陸上生物と比べてさほど減退しておらず、
核DNAにさほど依存せずに生存可能であるため、盗まれた葉緑体は保持されやすいと考えられています。
陸上の植物から葉緑体を盗み、それを利用することはできないようです。
盗むのはどうするのか?
おそらく食事の際に葉緑体を海藻から取り出すと考えられていますが、
どうやって分解せずに取り込むのかなど、細かい経路はまだわかっていません。
囊舌目のウミウシは、歯舌で海藻に穴をあけ、そこから内容物を吸い取ります。
最後に一例として、タマノミドリガイがフサイワズタから吸っている写真を載せておきます。