尾道市向島町の里海を眺めて

瀬戸内海(尾道・向島)で見られる海の生物等をご紹介

ウミサボテン

2011-05-20 21:07:28 | 生物
ちょっとした事情により、ウミサボテンが伸びる様子を撮影した動画を取り直すべく、
新しいウミサボテンを採集に行きました。
同時に、これまで展示していた古株を元の場所に戻してきました。



下は伸びてきたウミサボテン。
小さくぽつぽつ見えるのは餌のアルテミアです。



ただ伸びていく様子を撮影するのでは、本職のセンスや機材にとても敵わない。
そこで、小さくなったウミサボテンをサンゴ砂の上に置き、
ウミサボテンが何らかのトラブルで海底から引き抜かれた状態を作り出し、
その状態から元のように埋まって伸びる様子を再現しました。
暗幕を使用したり、プロの技をちょっとだけ真似てみたつもりです。

ウミサボテンが伸びる様子(Expansion of Sea Fingers)


ウミサボテンについては、以下のページに少しだけまとめてあります。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/rinkai/index.cgi?%a5%a6%a5%df%a5%b5%a5%dc%a5%c6%a5%f3
http://home.hiroshima-u.ac.jp/rinkai/index.cgi?%a5%a6%a5%df%a5%b5%a5%dc%a5%c6%a5%f3%a4%bd%a4%ce%a3%b2
色々と内部事情による制限があって、レポートに丸写しされるような図鑑的な記述にはしていません。
浅学非才な私にとっては結構厳しい縛りで、それならばと興味と話題性を持たせるような記述にしています。
そうすると今度は主観的で客観性に欠けると非難轟々です。
和名ダメ、学名ダメ、図鑑的で引用可能な記述ダメ、でも客観的で格調高くというのがご注文です。
それに応じてリンク先のページを改訂しますが、難題に頭を抱えています。
無味乾燥な内容にしていいなら割と簡単なのですが・・・。

小学校による磯採集(2011)1回目

2011-05-20 20:48:25 | 日記
5月16日に近隣の高見小学校の児童による磯採集が行われました。



磯に出る前に危ないこと、やってはいけないことを十分に注意したうえで近くの岩場に案内。
ガイダンスにかなり時間を割いたため、活動時間が短くなってしまいました。
まだ1回目で要領を得ていないので、採れた生物は少な目。
海水温も16℃程で冷たく、当日はかなり濁っていたことも影響しました。
潜ってもほとんど何も見えず、ただ寒いだけでした。
次回はもう少し海水温も上がるでしょうし、子供たちもコツをつかむと思うので、
いろいろな生物を採ってくることでしょう。


下の写真は子供たちが採集したコケギンポ(Neoclinus bryope)。
頭にコケが生えているように見えます。