尾道市向島町の里海を眺めて

瀬戸内海(尾道・向島)で見られる海の生物等をご紹介

台風16号とアメフラシ幼体など

2012-09-19 20:17:28 | 日記
9月17日から総合科学部の実習が予定されていましたが、あいにくの天気。
台風16号の影響を受けてしまい、とても船を出せるような状況ではありませんでした。
高潮と大潮が重なり、満潮の3時間前ですら波が防波堤を超えてきます。
写真は満潮1.5時間前のもの。満潮時は撮影できない状態でした。



干潮時に船で無人島に渡る計画を諦め、近所の磯歩きに変更。
高潮で潮が引かず、波も荒いため採集には全く向かない天候でした。
そのような中で案内した小さなタイドプール(潮だまり)を含む磯でしたが、
実習としての体裁は何とか取り繕えたようです。

波が荒い中に目を凝らして見ると、ヒジキも岸壁に付き始めたのが分かるようになっていました。
最近飼育水槽が寂しかったので、岩ごと持ってきてヨロイイソギンチャクと共に水槽に入れました。


ヒジキ。岩についている橙色のものはダイダイイソカイメン。



実習生たちが採集してきた生物を眺めていると、小さな3cm程のアメフラシがいました。
大きさと外套膜の縁が黒いのでクロヘリアメフラシかと思いましたが、
体表の班模様が不明瞭で側足の縁が黒くないため普通のアメフラシの幼体と判断。
クロヘリアメフラシにしては、この時期に3cmは大きすぎる気もします。
7~8cmくらいの大きさであればアメフラシだと確信が持てるのですが・・・。



ひとまず小型飼育箱に入れて9月下旬まで維持し、近所の小学生に見せる予定。
一年を通じて海の生物の変化を知るということが一つのテーマになっていますので、
今年4月に見た30cmの大きさのアメフラシが卵を産み、それからどう育っているのかを知る
良い材料になると思います。
11月始めの学祭まで維持できれば、これを展示しようと思います。
写真に写っている緑色のものは乾燥ワカメを戻したもので、餌として入れています。



この飼育箱は、100円ショップ(ダ○ソー)のコレクションボックスを逆さまにし、
黒い部分を蓋にして空気穴を開け、細いチューブを差し込んで空気を送っています。
小さな生物を隔離して飼育するのには結構便利です。


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