はぐくみ幸房@山いこら♪

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タラノキ 育て方

2019年04月08日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 今回は、山菜の王様「タラノキ」の育て方をご紹介します。

 タラノキの特性と樹木の生理を生かした方法で、上手に管理すれば、安定的に収穫することが出来ます。

 

 一番のポイントは、収穫するとき。

 タラノキの芽を収穫するとき、下側にある健康的な「潜伏芽」付近で、幹を伐ります。

 

 この時、潜伏芽を傷めないこと

 

 暫くすると、潜伏芽が動き出し、新しい葉を展開させます。

 

 やがて、この葉がどんどん伸びて、新しい幹になります。

 今年、幹を伐った後に伸び始めた新しい葉です。

 その左側にある伐った痕跡が、去年、収穫の時に伐った痕跡です。

 これを上手に繰り返すことで、来年の春も同じように収穫することができます。

 

 樹木は、先端の葉が健康だと、潜伏芽から葉が出ません。

 しかし、先端の葉が衰弱したり、先端の葉による光合成の生産量が低下すると、潜伏芽が動き出し、そこから新しい葉が作られます。

 専門的な話になりますが、植物ホルモンの「オーキシン」と「サイトカイニン」が大きく関係しています。(このお話は、別の機会に。)

 

 さらに、タラノキは陽当たりを好む陽樹です。

 幹を伐った後も、陽当たりの良い環境を維持しないと、育ちません。

 

 タラノキの新芽を採ると、その下にある芽から新しい葉が作られますが、その方法だと、どんどんタラノキが成長して、いずれ採れない高さになってしまいます。

 この方法だと、少し手間がかかりますが、収穫しやすい位置で、タラノキを安定的に収穫することが可能です。

 タラノキをしっかりと観察し、陽当たりの良い環境を維持すれば、タラノキを持続的に育成することが出来ます。

 上の写真は、収穫と再生を繰り返したタラノキの幹です。

 

 で、毎年、こんな感じで収穫します。

 とにかく、トゲが痛くて、大変です・・・。

 

 こんな感じで、タラノキを維持することで、安定的な収穫が望めます。


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