ヨキの刃をカバーする「刃沓(はぐつ)」。
このブログで、何度か編み方を紹介していますが、改めて、編み方を紹介したいと思います。
編み方は色々あるのかもしれませんが、奈良県の吉野にいた頃、師匠に教えていただいた方法です。
その後、和歌山県に戻ってきたら、現場の大先輩(70~80代)の方が、僕の刃沓を見て、「編む人も少なくなったな~」と言っていましたので、これも後生に継ぎたい林業技術の1つだと思っています。
用意するものは、直径4ミリのナイロンロープ1本と直径3ミリのナイロンロープ1本です。
今回は、直径4ミリの方は、長さ100cm程度、直径3ミリの方は、長さ120cm程度にして、編みました。
ヨキのサイズにもよると思いますので、長さは余分に調整してもいいと思います。
途中で足りなくなると、継ぎ足さないといけないので、出来具合が悪くなります。
①始点を決めて、4ミリロープを写真のように結びます。
②4ミリロープが交差する部分を3ミリロープで固定します。
外れたり、ズレたりしなければいいので、自由に(適当に・・・)結んでいます。
③4ミリロープに3ミリロープを写真のように編みます。
3ミリロープは、ほどほどに固く締め上げます。
ただし、固く締めすぎると、刃が入りにくくなりますので、ほどほどの力で。
逆に、締める力が弱いと、スカスカの刃靴になっちゃいます。
④反対方向も同じ要領で、編みます。
⑤これを左右、繰り返します。
繰り返し編んでいくと、写真右上のようになります。
裏返すと透き間が出来ており、ここに刃を収めます。
⑦完成
なるべく丁寧に編んだ方が、出来上がりも美しくなります。
この刃沓の出来具合・・・実はイマイチです。
余った3ミリロープを繋ぎ合わせて、作ったものなので。。