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山中日記

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2013年1月21日 ニシン

2013-01-21 23:46:00 | ノンジャンル
先日京都で食べたニシンそばは本当に美味しかった。でも一般にニシンというと、何となく堅くてボソボソして地味な感じの魚というイメージが強い。でも「身欠きニシン」「にしんの酢漬け」「燻製ニシン」「ニシンの昆布巻き」など、普段はそんなに食べないけど、時々無性に食べたくなる魚でもあるのだ。
http://www.zukan-bouz.com/nisin/nisin.html

英国に住んでいた頃、ニシン(英語でhering)は思った以上にポピュラーな魚だった。英語でもニシンに言及する言い回しは多い。例えば大西洋は<hering pond(ニシン池)>と呼ばれ、英語で「にしんのように死んでいる」というのは「完全にくたばった」という意味である。

また日本で言う「杉綾」はヘリンボーン、つまり「ニシンの骨模様」である。さらに「赤ニシン(red hering)」とは「もともとの目的なり本筋なりから話をそらせるためにわざと持ち出された、興味は引かれるが、実際にはあまり意味のないことがら」なのだそうだ。

これって、昔英国ではキツネ狩りのための犬を育てるために、キツネの匂いのついた道筋に、目くらましのために燻製ニシンを置いておいて、それで犬の嗅覚を鍛えたことに由来するらしい。つまりニシンのにおいにつられてふらふら行き惑うことなく、一路まじめにキツネを追いかけるように犬を厳しく仕込んだのだ。それで、赤いニシン=目的を逸脱させるための魅力的なもの、ということになったのだそうだ。(村上春樹著 雑文集から)ううう、長い説明だなあ。

僕が印象に残った英国のニシン料理はキッパー(ニシンを塩漬けにして燻製にしたもの)で、英国のB.B(bed&breakfast)という安い宿泊施設の朝食の定番だった。 いま思うとそんなに美味しかったかなあ、という感じだけど、時々食たくなる料理ではあった。また英国に行って、あの独特の料理群、フィッシュ&チップス、ジャケット・ポテト、キドニー・パイ(おえ!)等を食べてみたい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Kippers_at_Burton_Bradstock.jpg

と言いことで、久し振りにOasisを聴く。うちの子供たちにとっては、毎日スクールバスでイヤになるほど聴いた曲らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=zUADzarhFyA

2013年1月20日 大寒

2013-01-20 18:07:00 | ノンジャンル
今日は大寒。先日の大雪以降首都圏では、まだ雪ガ結構残っていたり、雪が溶けてまた凍ってツルツル状態になっていて、自転車や歩行者にとって危険なエリアが多い。僕はランニングの時にコースを変更したり、距離を短縮したりして、転んで怪我をしないように注意している。今年はこれからも大雪がありそうなので、除雪グッズ(スコップ等)を入手して対応したい。

で、ランニングに出かける前に家人から「ついでに買い物してきて」と言われる。それも複数の店での買い物だった。足許に気を付けながら滑る道を避けつつ走って、電気屋、スーパーと回り最後に薬局にたどり着いた頃には、頭が真っ白になって、テレビの「初めてのおつかい」の子どものように「ぼくは一体何を買いに来たのでしょう?」と店員さんに聞きそうになった。

往年の名横綱「大鵬」逝去の報は、時代の大きな流れを感じさせる。「巨人・大鵬・卵焼き」と言われるように、まさに高度成長時代の日本の象徴的な力士だった。あの甘いマスクと柔らかくどんな体勢にも対応できる万全な大鵬の相撲の型が僕は好きだったなあ。黙祷。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130119/trd13011920280008-n1.htm

相倉久人著「至高の日本ジャズ全史」(集英社新書)を読む。日本にどのように米国から持ち込まれたジャズが根付いていったか、戦後間もない時期から日本のジャズ現場に居合わせた著者独自の視点から、様々な日本ジャズの来歴を辿った作品だ。「裏切り、と闘争の全記録」等という帯からも、その時代のジャズの力、個人の力を感じさせる作品だ。お好きな方はお試しを。
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0669-f/

当時から相倉氏が支援していたこの人の演奏を聴く。大学生の頃、新宿ピットインでのこのトリオのライブを、身体を揺らしながら聴いた事を思い出す。
http://www.youtube.com/watch?v=mwLv_ry_TNQ

2013年1月18日 京都市街

2013-01-19 08:30:00 | ノンジャンル
先日京都へ行った時に市営バスに乗ったら、まあ運転手さんがよく喋ること。路線バスなのに「この次の停留所で下りたら、どこそこのお寺があって、その横のお菓子がお土産によろしいですわ」なんていう観光ガイドをするのはもちろん、「バスを下りる時は頭に気をつけてくださいね。ドアに頭ぶつけると痛いよってきね」とか、四六時中お話をしていた。さすが観光の街やね、と思ってしまった。

また京都には学生さんがほんまにぎょうさんいる感じがした。京都は「学生さんの街」として学生に優しので、京都で楽しい学生時代を過ごした人は社会人になってからも、この街にやってくるんですよ、とタクシーの運転手さんも言っていた。でも京都は東京とは違って、大企業や役所に勤めている人には厳しく(どうせ数年で異動してしまうから)、学生の時の気分でこの街に戻ってきて仕事をすると、ひどい目にあうひとも多いそうだ。

そういえば村上春樹氏が京都の女子大についてこんなことを書いていた。

「このあいだ京都の街はずれを、朝ぶらぶら散歩していたら、某女子大の正門の前に<愛欲の根を断たなければ、人生の苦悩は永遠に去らない>という標語(っていうか)が大きく掲げられていた。たぶん仏教系の学校なのだろう。その掲示板の前を通って、今風のかっこうをした女子大生のみなさんが黙々と通学しておられた。わりに奇妙な光景でした。」

「彼女たちがその掲示を毎朝目にして<そやな、愛欲ってやっぱりしんどいもんやな>と思うのか、それとも<何言うてんねん。愛欲けっこうやないか。あほちゃうか>と思うのか、僕にはもちろんわからない。しかし女子大の正門の前にわざわざこんなメッセージを掲げる意味があるんだろうかと、僕としてはわりに深刻に考え込んでしまった。」
(サラダ好きのライオン・村上ラヂオ3から)

とにかく京都が色々と面白い街であることは間違いない。また時間ができたら行ってみよう。と言いつつ、この曲を聴く。
http://www.youtube.com/watch?v=VKB-w179PIQ




2013年1月17日 健康

2013-01-18 00:53:00 | ノンジャンル
職場で健康研修セミナーを受ける。セミナーでは医療サイドからみると、自らの「不健康」への自覚がない人があまりにも多い、という感覚がよくわかった。また「生活習慣病」という言葉自体に、自己健康管理への甘えがあることを、医師や栄養士のコメントからよく自覚できた。

でもね、健康的な生活をして長生きすることと、好きなように生きて比較的短い一生を終えることの違いについては医師や看護士の言葉だけでは判断できない。だって「幸せな人生」と「長生きする人生」が必ずしも一致しないことを、我々は嫌というぐらい身近に感じているのだから。

と言いつつ、大島渚監督逝去の報を聞きながら、この曲を聴く。
http://www.youtube.com/watch?v=WZQYg0vjLxE




2013年1月15日 スリップ

2013-01-16 01:06:00 | ノンジャンル
今日は「歩くことにこんなに真剣になったことは久し振りだ」と思った人が多かったはずだ。昨日の大雪の影響で、首都圏で転倒して怪我をした人が800人を超えている。そんな中で、通勤・通学の行き帰りにアイスリンクのような道路をペンギンのようにヨタヨタ歩きながら、歩行の大変さを味あわせてもらった。

それにしても首都圏は大雪にこれほどに弱いのだ。大地震対策も原発対策も大事だけど、もう少し除雪対策をきちんとする方が、喫緊の課題ではないかと思ってしまう。そして、一生懸命雪かきをしているのがお年寄り中心であることを見ても、本当に重要なことがなされていない、と思うのだ。せめて自分の家やお店の前ぐらい、ちゃんと雪かきして欲しいなあ。

と言いつつ、ザクザク、ツルツルの道路を歩きながら、この曲を聴く。
http://www.youtube.com/watch?v=rN11Aqr-DOI