夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第23回■
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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■第23回■
ハーンが死んでほっと胸をなでおろした人間がいる
マリクだ。
ジェイに『ハルフォードの稲妻」を、ひいてもらわないと秘合が悪いのだ。
マリクはジェイの出番を心待ちにしていた。
いよいよジェイの番だった。司会者はジェイをビブ . . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第22回■
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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■第22回■
最初のプレイヤーがビブラフォーンに体をあずける。
そいつは「やめてくれI」と大きな声をあげたが、観客からは笑
い声しか返ってこなかった。
おかげで、すぐに楽曲の第1章もプレイしないうちに死んでしまい、観客からは非難の声があが . . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第21回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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■第21回■
ビブラフオーン・コンテストの日がやってきた。
空は天頂まで晴れ上っている。
大教界に、その日移動して来ていた移動宮殿フォトン、そのまわりに仮設された舞台には、ひとだかりができていた。
「デルガ、デルガ」
と大導師デルガをたた . . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第20回■
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■第20回■
「導師デルガ、こちらがプレイヤーのジェイです」
「ジェイ、こちらがビブラフォーンコンテストのブロデューサーの導師
デルガです」
「どうも、初めまして導師」
ジェイはデルガと握手をしながら、デルガの顔に見覚えがあると思った。
. . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第19回■
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■第19回■
-
「マリク、出てこい」とハーン。
「隠れるな、卑怯だぞ」ムスカも叫ぶ。
「マリク、我々が恐くて、姿を現わせないのか」
ブラスが笑いながら言った。
「ばかものども、きさま達が恐ろしいだと笑わせるな、青二才共。
きさま達がこわくて . . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第18回■
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■第18回■
地面にころかっている若者達は、まぷしさをこらえ、薄目をあけるブ
光球の中でジェイはすっくと立っていた。
ジエイの服はバラバラに吹き飛んでいる。
ジェイの表情も変化し、左手を上に高くさしあげていた。
「あ、あれは」 ハーンが . . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第17回■
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■第17回■
「お前たちは超能力者ーか」
「わかったか、俺は地面やその他の物体を振動できる「バイブレーター」ハーン
だ」
「次は俺の番か」
先刻からハーンをけしかけていた小男が言う。そしてジェイをにらむ。゛
「うっ」
ジェイはよろける。 . . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第16回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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■第16回■
ジェイが目ざめた時、彼の体は、荒野のただ中に横たわっている。
彼はゆっくり立ち上り、彼がタワーシップに乗っていたかどうか
の証左はないかどうかあたりを見渡してみた。
しかし、タワーシップが存在したと、証明できるようなものは何も . . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第15回
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■第15回■
「マリクさま」
マリクが、ビブラフォーンプレイヤー狩りを命令していた道化師の一人が来ていた。
「どうしたアリソン」
アリソンは、マリクの手下である。
「リソーナ地区を見ていた道化師から、連絡があったのです。巨大な
船が実体化しよう . . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第14回■
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■第14回■
このビブラフォーン自身が、自ら複製をこしらえたのだ。
ビブラフォーンは、いわば、生きている楽器なのだ。
ビブラフォーンの安置場所では、次の朝、そこを開けると、ビブ
ラフォーンが二つになっているという具合だったのだ。
そして、世 . . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第13回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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大赦界は、ゴルゴタ=シティ郊外の大渓谷になるのだ。
いつから、その壁はあるのだろうか。
ゴルゴダシティが存在する前からその壁は存在する。
その峡谷の壁、すべてが『教えの壁』と呼ばれていた。
ゴルゴタ=シティの民は悩みかあるとそこへ行くのだっ . . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第12回■
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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■第2章■ゴルゴダシティ
移動するピラミッドである、ゴルゴダシティの宮殿「フォトン」は、
メラリーの街区から、「大赦界」をめざし移勤している。
ビッビッと、はてな音が、移動宮殿フォトンの底部から流れてきている。
耳のいい人が闘けば、生 . . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第11回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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戦車が、何トンもあるキャタピラが動き、ジェイの手の皮膚上にのる。
その戦車のキャタピラが、ゆっくりとジェイの手の皮・哲、骨、筋肉やかきまわす。
細胞が、ジュクジュクと粘りつき、体液がゆっくりと流れだし、機械にまとわりつく。
いたさの感覚が、数倍 . . . 本文を読む
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第10回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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ジェイは,チューターに運れられて、長い廊下を歩いていた。
「チューター、どうしたのだ。急に私を呼ぴだして」
「それがまったくわからないのです。あなたの言った事のおかげで、呼
びだされたのかしれません』
「私の言った事、いったい、それは何」 . . . 本文を読む