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夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第19回■

2014年11月20日 | 夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第19回■
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/
■第19回■
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「マリク、出てこい」とハーン。

「隠れるな、卑怯だぞ」ムスカも叫ぶ。

「マリク、我々が恐くて、姿を現わせないのか」
ブラスが笑いながら言った。

「ばかものども、きさま達が恐ろしいだと笑わせるな、青二才共。
きさま達がこわくて道化師が務まるか」

空からマリクの声がする。

上空から電磁アミが急降下してきた。アミは三人の体をすっぽり
納めてしまう。

「くそっ、これは何だ」 ハーンが言う。

上空にはモーター達がいてマリクの命じられたとおり、プレイヤ
ー狩りをしていたのだ。

三人の体は上空へと持ち上げられる。

「くそ、ここからだせ、だすんだ」

「うるさい奴らだ。そのアミはお前たちの起能力を発揮するのを防
ぐ。いくら叫んでもむだだ。おい、気絶させろ」

電磁アミは帯磁した。

一瞬、三人は気絶する。

「そやつらは、フォトンの収容房へ遂んでおけ」

モーター達は命令通り、三人を上空へつりあげ、飛んでいった。

そして、マリクは、この間傍観していたジェイの方を向いた。

「お待たせしたな。ジェイ・ポラード、
君がこのゴルゴダシティに実体化するのを心待にしていたよ。さあ我々に力を見せてくれ」

「君は何者だ。そして力とは」

「これは失礼した。私は移動宮殿フォトンに属している道化師のマリクだ。
この町の支配者のナンバー2と考えてくれていい。さあ私の前で君
の力を見せてくれ」

「一体、何のことかわからん」

「冗談はやめてくれ、ジェイ・ポラード。その男は神の手を持ち、我々を
新世界へ導いてくれる男のはずだ」

 ジェイは答えようがなかった。

神の手?新世界へ導いてくれる?

だと、、


ジェイはゴルゴダシティヘ行け、という何かの力が働き、この世界へ来たのだった。
そして、

アイラを助けろと、

そうだ、「アイラという女性を知らないか」

 「アイラだと、何を言っているのだ」今度はマリクが戸惑う。

この男は、何をいっているのだ。意識が混濁しているのか?

 マリクはこの男を観察していた。

いかん。どうもまだ完全に「神の手」として覚醒していないようだ。

しかたがない。ビブラフォーンプレイヤーとしてつかまえておくか。

何かのきっかけで、その力が発揮されるかもしれん。

 「わかった。ジェイ、君を移動宮殿フォトンヘ連れて行こう。よければ、導師デ
 ルガに会ってもらおう」

 そしてマリクはつけ加えた。

「で、ジェイ、君はビブラフォーンをひくことはできないか」

「ビブラフォーン?」なにだ、それは、、

ジェイの顛の中でひっかかるものがあった。何かはわからないが、考
えていた。

「まあ、いい、ひいてみればわかるさ。じゃ私と一緒にフォトンヘ
行こう」

 マリクは、自分の移動機を呼ぴよせ。それにジェイを乗せた。マリクも乗る。

 フォトンに着くまで、まだ時間がある。

ビブラフォーンについて、マリクは、ゆっくりと話し姶めた。

そして、、、

「マリク、わかった。どうやら私はビブラフォーンを操作したこと
があるような気がする」

「それでは、ジェイ、こういう事にしよう。君は諸国を渡り歩いている
ビブラフォーンのプロプレイヤーという者にしてもらおう」

「そうすれば、デルガに紹介しやすいという事か」

「そういう事だ」

 フォトンは目の前に大きく迫っている。

(続く)
1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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