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消滅の光景 第7回超能力少女ラミーに助けられ、情報省のチヒロは、カド博士の家に。家は滅びの戦士に襲撃されて燃え上がっていた。

2022年04月07日 | 消滅の光景

SK消滅の光景■セクター宇宙連邦軍、ビット大佐の目下の悩みは、奴らの流入だ った。まったく奴らミレニアム信徒はひきも切らさず、この星へやってくるのだ。 一体、何のためにこんな辺境の星へ
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消滅の光景 第7回超能力少女ラミーに助けられ、情報省のチヒロは、カド博士の家に。家は滅びの戦士に襲撃されて燃え上がっていた。

消滅の光景 第7回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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乗り手をなくした滅びの戦士ホーが2台、空に浮んでいる。



 「あれに乗るのよ」超能力を持つ少女のラミーが言う。

「でも、あいつは、ー人一人の滅びの戦士に同語されでいるはずだ」

チヒロが答える。

 「いいのよ、早くして」



 チヒロはホーに乗った。ホーは何事もなくチヒロの意志に従い動

き始める。

 チヒロはラミーの能力に舌をまく。隣を移動中のラミーの顔を見

る。彼女は青い顔をしていた。

 「だいじょうぶか、ラミー」

 「心配しないで。今は一刻の猶予もならないわ」



 カド博士の邸宅は燃えあがっていた。すでに滅びの戦士達に攻撃

を受け炎上しているのだ。死体が建物の廻りに散乱している。



 「遅かったか」



チヒロはこの光景を目のあたりにし、愕然とした。

ラミーの声は元気だった。

 「大丈夫よ。博士は生きている。生命の炎が見える」



 冷汗をかき、ラミーは念視している。ゆっくりと片手をあげ、炎

につつまれている邸の真中を指さす。



 「生体反応があるわ」



 炎の中で、何かが揺れ動いている。そいつは徐々に、人の形をと

り始め、炎の中からゆっくりと娠を現わす。



 衣服がまだ燃えあがっている。大男だ。2メートルはあるだろう。そい

つは体じゅうを炎に包まれながら、話しかけた。



 「情報省のチヒロさんですね」



 彼ば頷ずく。水が上空から降り注がれる。

消防団が駆けつけたようだ。炎の男は消防車の方へ歩む。



消防士たちは驚く。

 「水を早くかけて下さい。私の中に人一人がはいっているのですブ

 消火された男はゆっくりどチヒ匹達の衝へ還ってきた。彼はアン

ドロイドだった。



 「チヒロさん、始めまして、自己紹介させていただきます。私は博

士の助手タクです。博士は私の体の中で保護されています」



 男の体は胸の真中から開き、別の男の体が転がり出た。



 「カド博士 大丈夫ですか」



 博士はわずかに頷いた。



 博士の無事な姿を見て、ラミーは倒れた。体力を使い果したのだ。



超能力の行使は体力を急激に消耗させる。ましてや彼女は少女なの

だ。                               

 ホー2台は、ラミーの力から解放され、上空へ急速にはね上がり、

消え去った。



 博士の眼は閉じられたままだ。

 「博士、眼は」

 「視神経をどうやらやられたようだ」

 「滅びの戦士たちめ」

 博士はかぶりを振る。



 「心配することはない。私の霊能力はいささかも衰えてはおらん」

 博士は見えない眼をラミーの方へ向けた。



 「彼女は何者だ」

 「見えるのですか。彼女は超能力者なのです。私も助けられたので

す」

 「恐るべき能力だ。すさまじいオーラの炎が感じられる」

 「彼女は地球行きの事を知っていたかね」



消滅の光景 第7回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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