山田勝の元気な日常

明るく元気が取り柄というけれど、日々思う事あり…、
そんな日常を何かに残したいと思って開設した初ブロク。

布川事件無罪判決

2011-05-24 | Weblog
想定どおり無罪
(杉山さん、桜井さんは完全無罪!)                                          

 茨城県利根町布川
ふかわで1967年、大工の男性(当時62歳)が殺害され現金を奪われた
「布川事件」で、強盗殺人罪などで無期懲役の判決が確定した桜井昌司さん(64)
と杉山卓男さん(64)(ともに96年仮釈放)の再審判決が24日午後、
水戸地裁土浦支部であり、神田大助裁判長は2人に対し、強盗殺人について
無罪(求刑・無期懲役)を言い渡した。

 逮捕から43年余を経た無罪判決。戦後の事件で、無期懲役か死刑が確定後に
再審で無罪を言い渡されたのは、「足利事件」に続いて7件目となる。

 神田裁判長は判決の理由として「両名は一貫して無罪を主張していた。
被害者宅から採取された指紋や毛髪に両名のものはない。
検察側はDNA型の鑑定請求をしたが、時間が経過していることなどから
鑑定が困難と判断した。
以上の大枠の事実から、両名が犯行に及んだ客観的事実はない、と判断した」
などと述べた。

 昨年7月に始まった再審公判では、確定審での有罪を支えた2人の「自白」と
現場近くで2人を見たとする住民らの目撃証言の信用性が焦点となった。
弁護側は、捜査段階で犯行を認めた2人の供述について、現場の状況と矛盾しており、
自白は誘導と主張。
目撃証言も内容の変遷などから「検察官に迎合したもの」とした。
第2次再審請求で検察側から「現場近くで見た人物は杉山さんとは違う」
などとする女性(78)の供述調書が開示されたが、弁護側は再審公判で、
この女性から「杉山さんとは別人」と調書に沿った証言を引き出していた。

 検察側は自白について「重要な部分は一貫し、迫真性がある」と主張。
新たな有罪立証として、被害者の首に巻かれた下着など4点のDNA型鑑定を
請求したが、弁護側は「取り調べの際に2人の唾液などが付いた可能性がある」
と指摘。
裁判長から「鑑定実施の前提条件が欠けている」と却下され、
従来の証拠での立証を余儀なくされていた。