ごたごた国会で先の見通しがつかない日本国家!
斉藤さんからのご連絡を頂きました。苦しい中の決断!
これからの日本は何に向かって進むのでしょうか?
マルクスの言っていた「資本の一人歩き」が山本リンダの
「もう、どうにも止まらない!」状態になってしまっています。
嵐が吹き荒れている現実社会はますます格差を
広げるのでしょうか?
平和と経済の安定と次世代育成の保障は確約されて
いるのでしょうか?
1億総評論家の国家の明日が心配です。
メルマガ・健ズバッ!Vol.68
「 社会保障と税の一体改革について-さいとう健の考えー 」
苦渋の選択でした。
消費税の増税なんて、政治家であるならば、
できることならやりたくない。
特に、さいとう健は選挙が弱いんだから。
今回、自民党が消費税増税に反対すればつぶすことは
できたでしょう。
でも、そうすると、今度はわが党が政権を取り戻したときに
民主党が反対して、また通らないということになる。
そんなことを繰り返していて、この国は本当にいいのか。
やはり、今回決着をさせておかねばならないのではないか。
遅れれば遅れるほど、子供たちの負担はその分大きくなる
わけですし、世界のマーケット関係者の見る目も怖い。
でも、苦しい選択でした。
それで、さいとう健は、二つの前提が成り立つのならば
ということで、賛成する腹をくくりました。
一つは、社会保障改革の中身をしっかりしたものにすること。
そして、それができなければ、増税しないこと。
それにしても、今の政府の提案には、問題が多すぎる。
最低保障年金に代表されるように、本人の努力の有無に
かかわらずばらまくというものが多すぎる。
これでは、またすぐに増税となってしまう。
ここをきちっと正す。キーワードは、「持続可能性」。
幸い、国民会議を作って、社会保障の在り方についてきちっとした
議論をするというということなので、そこで展開される議論に、
とりあえず賭けることとしました。
いいものができなければ、増税を停止・延期することも
ありうるということで。
二つ目の前提は、デフレ下での増税は本当に危険なので、
景気状況によって増税を停止する措置を取ること。
実際に過去痛い目に会ってます。
97年に、消費税を3%から5%に上げるときも、
所得税の先行減税を実施して念には念を入れたものの、
アジア金融危機の発生等々により、景気の腰折れを招きました。
今回も、この点は慎重に対応すべきです。
そこで、実際に消費税を上げる半年前に、時の政権が経済状況を
精査して税率引き上げの最終判断をするということとしました。
この点については、石原幹事長は、雨が降ったら運動会を
中止するのと同じだと明言しました。
合わせて、公務員人件費の削減や国会議員の定数是正といった
身を切る努力も、国民会議の結論が出るまでには決着をさせねば
なりません。
政治家は、庶民の痛みがわからないという声を多く聞きます。
しかしながら、今この問題を処理しておかないと、将来私は、
もっと大きな痛みとなって跳ね返ってくると確信してます。
今やるしかありません。
国会は、この1~2日緊迫していくことと思います。
わが党からも造反が出るかもしれません。
しかしながら、これが皆のためだと、信念もって決心した以上は、
たとえ本件が原因で落選するとしても前に進んでいく。
今は、そういう心境です。
平成24年6月21日
衆議院議員 さいとう健