裏やまちゃんchronicle

日常も非日常もまだまだ続きます。

赤いコート

2008年12月03日 | miscellany
日本一、ファンタジーが似合わない女、
それが私。


せつない恋愛をしていた頃に、
住んでいたマンションの名前はオパール館。
泣き疲れて眠れない夜は。



白黒の大きな猫を、
にんげんの赤ちゃんの様に抱っこした、
赤いコートの女。

すれ違う度に、かすれた声で、歌っている。
猫は、小さく頷く。

彼女がうらやましかった。
私も、楽になりたくて。




満開の桜の夜。
死ぬ事にした。

よんかげつ、
何をしようか。

生き過ぎてしまったのね、私。

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