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藁をも掴む22! 中村真人(楽天)が嫌酒

2012-11-14 07:56:00 | 今日の更新
中村 真人(30歳・楽天)外野 (シダックス出身-07年楽天育成)

蔵の入団前評価:指名見送り

奈良の智弁学園時代から、個人的にご家族と親交のある選手です。智弁学園時代は、通算30本以上を打つ強打者として名を売りました。個人的には、その年の甲子園で見た高校生の中で、一番打球が鋭かったことを絶賛しました。そのコメントを見てメールをもらったのが、確か始まりだったかと記憶します。

大学は関西の名門・近畿大学。1年春からいきなりリーグ戦で3割以上をマーク。順風満帆のスタート切ったかに見えましたが、その後紆余曲折ありながら、なんとか最終学年まで野球を続けます。社会人は、野村監督率いるシダックスに入社。この出会いが、彼には大きかったです。いきなり社会人一年目に若獅子賞を受賞。社会人では、相手を揺さぶる2番打者として、嫌らしさを発揮するプレーヤーとして活躍。

しかしその後伸び悩み、社会人3年目になっても指名されませんでした。シダックス休部にあわせて、楽天の監督に就任していた野村監督が育成枠で指名。彼が指名された年の評価を(その前は☆をつけていました)指名見送りにしたのは、明らかに良かった頃の輝きを失っていたからでした。楽天入団後は、育成枠から支配下登録され、更に一軍で活躍。在籍5年間で、一軍で292試合 通算.269厘 をマークします。

ただこの選手の扱いは難しく、私は野村監督以外では中々上手く活かすことができないのではないか?そう思っていました。それだけに彼にとっての不幸は、監督が代わってしまい、彼の個性を生かしてもらえる環境ではなくなったことでしょう。

プロでも天才と言われるほどの悪球打ちができるミートセンスがある反面、ど真ん中の甘い球をアッサリ見逃してしまうなど、非常にムラのあるタイプ。けして図抜けた走力や地肩ではなく、相手を揺さぶり球数を放おらせる嫌らしいプレースタイル。このことを熟知し、彼の性格を上手く掴んで活かせる首脳陣じゃないと、中々持ち味が発揮できません。

彼のアマ時代にも書いたのですが、こういった つなぎ 揺さぶり型 の2番打者タイプを欲する球団があるかということです。もしそういったものを欲している球団ならば、彼はまだまだやれる選手でしょうし、一軍での実績もあります。比較的近いタイプでは、巨人の松本哲也外野手のようなタイプを、外野手で求めている球団があるかどうかだと思います。

30歳という年齢的にも、獲得には微妙な年齢に差し掛かっています。ただ下手な打者を、アマから欲するよりは、即戦力として期待できる、そういった実力・実績はあるはず。先日のトライアウトでも2安打を放ったように、まだまだ衰える年齢ではありません。いい出会いがあることを、期待してやみません。