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2010年反省だけならサルでもできる(ロッテ編)

2011-01-09 07:24:00 | 今日の更新

2010年 ロッテ指名選手             蔵の評価

1位 伊志嶺 翔太(東海大)外野         ☆☆
2位 南 昌輝(立正大)投手            ☆☆
3位 小林 敦(七十七銀行)投手         
4位 小池 翔大(青学大)捕手           ☆☆
5位 江村 直也(大阪桐蔭)捕手         ☆☆
6位 藤谷 周平(南カリフォルニア大)投手   未確認
育成 黒沢 翔太(城西国際大)投手       未確認
育成 山口 祥吾(立花学園)投手
育成 石田 淳也(NOMO BC)投手       未確認

1位伊志嶺 翔太(東海大)外野手は、2010年度NO.1と評される快速・好打の外野手。右打者ながら抜群の走力とその走力を生かした広い守備範囲。更に甘い球を逃さない鋭い打撃が、今年になって磨きがかかった。ただプロに混ぜてもトップクラスの脚力を持ちながら、その割にあまり盗塁が上手なかったり、守備範囲は広いが地肩はさほど強くないなど、意外に守備・走力の能力は図抜けていない。また打撃もコツを掴んだように見えるが、スイング自体の弱々しさは相変わらずで、プロレベルの球威・球速に対峙した時にどうか?と言う不安は拭えない。

2位南 昌輝(立正大)投手は、当たり年だった2010年度の大学生の中でも、昨秋までは実戦力NO.1投手として今年の活躍が期待された投手。しかしその実戦的な投球とは裏腹に、好不調の波が激しく、また気持ちが乗らないと全然ダメと言うムラのある気質にも、プロで長いシーズンを乗り切るには不安を感じさせる。ただ好調時の投球は見事で、フォークなどの縦の変化も冴えまくると手がつけられない。能力は確かだが、それを以下に引き出させるのか注目される。

3位小林 敦(七十七銀行)投手も、コンスタントに145キロ前後のストレートに鋭く落ちるフォークを武器にするリリーフ投手です。今年に入り、緩急を効かせるなどの投球の幅を広げてきました。ただ相変わらず「開き」の早いフォームでボールが見やすいなど課題も少なくありません。投手育成に定評のあるロッテが、欠点をいかに改善できるのかにかかっていると思います。

4位小池 翔大(青学大)捕手は、大学ジャパンの正捕手を長年になってきた経験豊富な選手。特に縦の変化に対応するキャッチングの上手さが売りで、プレー全体にソツのない選手です。またバッティングのポテンシャルも高く、打撃に意識を向けば3割も夢ではないのではないかと言う才能を秘めますが、プレー全体に欲がない選手で、プロの捕手としては微妙かと思います。今すぐでも一軍控え捕手ぐらいレベルに到達しそうですが、何が何でもと言う貪欲さが出てこないと、このポジションまでで終わってしまいそうです。

5位の江村 直也(大阪桐蔭)捕手は、ムラッ気が強く小池とは対照的な捕手です。地肩の強さは桁違いで、恐らく入団してすぐにでもロッテで1番のスローイングを魅せることかと思います。打力も粗いのですが、将来的にネックになることはありません。課題は、捕手としての適正と性格。小池とは対照的な位置にいるこの選手が、将来どのように成長するのか大いに気になるところです。

6位藤谷 周平(南カリフォルニア大)投手は、アメリカでプレーしていた選手で、動画でしか確認したことがありません。非常に力強い球は投げられますが、制球や投球術・実戦的なフォームなどに課題がありそうです。プロ相手に力で何処まで押しきれるのかが、今後の成長に大きく左右しそうです。

育成枠では、黒沢 翔太(城西国際大)投手は、結構実戦的なフォームをしているので、一年目からファームでは期待。山口 祥吾(立花学園)投手は、ごく普通の左腕といった感じで、何を見出して指名をしたのかは不明。石田 淳也(NOMO BC)投手も今年確認できていないが、以前観た時は130キロ台後半のオーソドックスな投手との印象で、特徴がイマイチ掴めない。

(2010年 ロッテの指名を考える)

メジャー移籍する西岡の代わりに遊撃手にコンバートされる荻野の穴を埋めるべく、今年も外野手を最上位で指名。更に同じく移籍する守護神・小林宏の穴を埋めるべく、大学・社会人の即戦力候補を加え、ポスト里崎を意識して、2人の有望捕手を獲得する幅広い指名となっている。そのため今年のロッテのドラフトは、現有戦力の穴を埋めるための指名といった色彩が強いです。

1位指名の伊志嶺は、そのスイングがプロの投手相手に即通用するのかどうか?と言う不安は拭えません。どの方向にはじき返し、ボールを捌くセンスはピカイチですが、力負けしないのか?2位の南は、好調期間を長く持続できるのか?3位の小林は、開きの早いフォームなどの改善点。4位の小池も、欲を持つことができるのか?など、どの選手にもそれぞれ大きな不安要素があります。そういった欠点のある選手を、上手く修正して一軍で使える選手に育てるのがロッテの強さの秘密にはなりますが、狙い通り短時間で偉大な実績を残した選手の穴を埋めるのは、かなり厳しいと言えるでしょう。

FA移籍などでの大物獲得などがし難いチーム事情もあって、その穴をなんとかドラフトでやろうと言う、ドラフト本来のあり方を貫いた点では高く評価したいところです。どう転ぶかは微妙なドラフトですが、補強としては理に適った指名だったのではないのでしょうか。

蔵の評価:☆☆☆☆