昨日は79回目の広島原爆の日でした。
昨日の地元新聞に載っていました。
(8/6中国新聞掲載)
「なれのはて」は昨年末の直木賞候補にあがっていたので
図書館予約しています。
蔵書が3冊で、私の前にあと8名。
加藤さんの作品は読んだことがないので、どんなものなのか・・
早く読みたいなぁ。
(ゴメン、買わなくて・・)
ウォーキング
昨日は79回目の広島原爆の日でした。
昨日の地元新聞に載っていました。
(8/6中国新聞掲載)
「なれのはて」は昨年末の直木賞候補にあがっていたので
図書館予約しています。
蔵書が3冊で、私の前にあと8名。
加藤さんの作品は読んだことがないので、どんなものなのか・・
早く読みたいなぁ。
(ゴメン、買わなくて・・)
ウォーキング
いよいよ、最終。
特別編【上】の終わり、賢輔がついに幸への思いを告白した。
まぁしかし、幸も兄弟3人の妻になり、
紆余曲折の末、五鈴屋9代目徳兵衛にも添うことになるとは。
【下】では、最終回として、登場人物の来し方行く末のまとめ的。
大坂本店に関わる人々のこと、
菊栄とその商売のこと、そして、
江戸屈指の本両替商になった井筒屋保晴こと惣次とは、
五鈴屋や菊栄らを見守り力添えしている様子で、お互いにビジネスの良い関係だ。
闕所、追放となった音羽屋忠兵衛とともに行方知れずだった幸の妹の結(ゆい)、
片田舎の旅籠屋で親子4人何とか暮らしていたが
今なお、姉を恨み、今の暮らしに不満を抱いていた。
が、それを払拭する出来事で結も改心することになる。
そして、最後に、江戸を後に9代目五鈴屋店主として大坂に戻った賢輔と幸。
次世代への人材づくりや、
伊勢から出てきた初代徳兵衛があげた暖簾を、
どうやって守り、次の百年に繋げていくか、
改めて、五鈴屋の理念や定款みたいなものを作り、後世に残していこうとしている。
商いの道筋、、「あきない世傳」というわけだね。
シリーズがとうとう終わった。
シリーズの中では惣次が出てくるあたりが面白かったなぁ。
新聞の書籍広告欄で目にしたので借りてきた。
が、読んでて、ずっと重苦しかった。
いつになったらこの夜が明けるのか、
結末が知りたくて我慢して読んだ。
夜は明けたのだろうか、、、
真面目に頑張っていれば必ず目の前が開けてくる・・とは限らない。
必死で目の前の仕事をこなそうともがいている姿に苦しくなってきた。
虐待、貧困、奨学金返済、パワハラ、、
「負けたくない」と頑張れば頑張るだけ、どんどん追い詰められていく。
その敵を傷つけたい、と思うようにさえなっていく。
理不尽な世の中、自己責任論や根性論だけではどうにもならないことがある。
何かのきっかけで、落とし穴にはまってしまうこともある。
もがけばもがくほど深みにはまり、一人では這い上がれなくなる。
苦しかったら、周りに助けを求めていいんだ!
これが言いたかったのかな。
はぁ~しんどかった
第170回直木賞受賞作品、
図書館の順番が回ってきて読んでみました。
野生そのもの。
北海道、明治の終わり頃のこと、
養父に猟の仕方から生きるすべを受け継ぎ、
山で一人で生きてきた熊爪という男。
狩りの為の一匹の犬、そばにいるのはただそいつだけ。
銃弾や米を買うために時々里に降りて、熊の肝や鹿の肉、山菜などを金にする。
そのうち不穏な時勢に店もつぶれ、店に残っていた子を孕んだ女を連れて帰る。
生まれた子と女と3人の糧を得るための暮らしは、、人間のようでもあり、
しかし、どこかに違和感も。
やはり、一匹の野生として生きる方が自然なことなのか、
どちらの生き方もある中で
俺は、何なんだ?
分からなくなる。
思わぬ最後、
男は女に殺されて果てるが、
獣を殺して肉を食い、皮を剥ぎ、金に換えて生きてきた男は
最後はそうして自分も死んでいくことを待っていたのかもしれない。
なんともグロテスクでえぐい内容に圧倒されながらも
ぐいぐい引き込まれていき、最後まで読んでしまった。
YouTubeでたまたま目にした動画、
競争馬がレース直後にフラフラして倒れ
その後、搬送されていく様子を見た。
競争馬の引退後は9割が殺されて食用となるという現実・・
図書館で本を物色中この本の表紙の絵が目に入り、
借りてみました。
馳さん、3冊目。
競馬の事はあまり知らないが、
日本ダービーとかで、10万人?の人が熱狂する光景は鳥肌がたつ。
一度、何でもない時に連れて行って貰ったことがあるが、
あの臨場感を生で感じてみたい。
この話は実在の競走馬ステイゴールドがモデルの話。
黄金旅程とはステイゴールドの引退レース、香港の漢字表記。
気性が荒くて、一筋縄ではいかない、
もう少しで勝てそうと言うところで逃してしまう、
そんなところに我が人生を重ねて応援してしまう馬。
次こそは!と思わせるが、なかなか答えてはくれない。
G1でなかなか勝てなかったエゴンウレア(ステイゴールド)が最後の最後、
引退レースに選んだ香港ヴァーズでG1初勝利を飾った。
生産者、馬主、調教師、騎手、そして厩務員、調教助手、装蹄師、、そしてファン。
関わった人たちすべての夢を賭けたG1レース。
G1を勝てば、引退後も種牡馬として余生を送れるのだ、
ダービー馬は種馬として、繁殖牝馬に子を産ませ、牧場の将来に繋げられる。
馬1頭を飼育するのに年間100万円の費用が掛かるそうだ。
馬は乗馬になる以外行き場はない。
乗馬として必要がなければ・・
人間の遊興のために命を懸けて走らされた馬の末路がそれでは、あんまりだ。
小説の主人公は装蹄師、競馬に関わる者として
そんな馬たちが競馬がなくても生きていける場所、養老牧場をやろうと心に決める。
暇なもんで読書にふける。
「墓」が続くが、予約本の順番が回ってきたので。
垣谷美雨さん
「夫の墓には死んでも入りたくない」義母の遺言から始まった墓問題。
それは親類や子供たちを巻き込み、墓の必要性などを考えるきっかけになっていく。
小説の中では寺の改修で300万もの負担金を負うことになり、
宗旨替えをしようにも、離檀料やら何やらで高額な費用をふっかけられる。
実際、寺も檀家が減って大変なのも解らんでもないが。
昨今、少子化やら就職やらで地元で家や墓を守るのが難しくなっている。
田舎と都会とでは墓事情も違えば価値観も変わってきている、
将来、家族の有り様がどうなるかも分からない。
まさに、この世は諸行無常、色即是空なのだ。
墓と苗字の問題、
私は特に旧姓にこだわってたわけでもないし、
自分の骨なんてどこに埋葬されても構わんけど、
私らが死んだら息子が寺と関わっていかなきゃならん。
子どもに迷惑かけられんと、自分たちの代で片を付けようとする方もいるけど
迷惑だろうが、それも受け継いで自分らで何とかしてくれ。
私らだってやってきたんだ。
手元に本がなかったので、図書館で物色して数冊借りてきていました。
久し振りの垣谷さん、「夫の墓には入りません」
ある日、夫がホテルで急死した。
夫婦関係は冷めていて子どももいない、香葉子44歳。
夫は出張と言っていたが、愛人がいる疑惑がわいてくる。
遺品を調べるのも躊躇しているうちに、夫の両親やら親戚がじわりじわり生活に入り込んでくる。
一人息子亡きあと、自分たちの老後を看てもらう魂胆が見え見えだ。
夫の地元である長崎に越してきて、庭付きのこの家には愛着もあり、
今更実家のある東京のゴミゴミした都会には帰りたくない。
が、このままだと嫁として夫の親や引きこもりの姉の面倒を看させられることになる。
そこで、「姻族関係終了届」なるものがあることを知ることに。
やはり、このケースだったら婚家とは縁を切って身軽になる事を選択すると思う。
情に絆されて自分を犠牲にすることはないのだ。
こちらも久々の奥田さん、「コロナと潜水服」
短編6編。読み易くて一気読み。
「海の家」
「ファイトクラブ」
「占い師」
「コロナと潜水服」
「パンダに乗って」
いずれも心霊現象っぽい話だったが軽妙でホッコリしたお話でした。
「コロナと潜水服」は爆笑しながら読んだ。アレはいったい何だったんだろうね…
そして、角田光代さんの「坂の途中の家」
wowowドラマにあったような気がして、つい、そちらを観てしまったら、
ラストまで一気に観てしまいました。
原作を読む気力がなくなってしまいました。
スミマセン
傍目を気にしたり、「普通」に苦しめられていく心境がよく分かる。
ほんの少しでも共感してもらえたら楽になれたのに。
馳星周さんは直木賞受賞作の「少年と犬」を読んでから2冊目。
自分勝手な母親、そんな親に翻弄されるのが嫌で
立科の伯父のもとに身を寄せることになった中学生の雨音。
伯父の愛犬バーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルと暮らして
徐々に犬からの信頼を得ていく。
見返りを求めず、愛し、相手の気持ちを汲み、
辛い時や悲しい時には余計な言葉は口にせずただ寄り添ってくれるワルテル・・
自分も誰かに対してそういう存在でありたい、と思えるように成長していく雨音。
都会育ちの雨音が山岳写真家の伯父の影響で登山の楽しさを知っていく。
ワルテルとの別れは辛かったが、動物を飼うとはそういう事だ。
いつかは別れる時が来る、だからこそ、一瞬一瞬を大事にしたい。
アルプスの情景を思い浮かべながら読めてよかった。
犬はいいね、山もいい。
昨年12月に図書館予約、やっと順番がきました。
聞き慣れない難読漢字と武家言葉に挫けそうになりながら
何とか読了。
麻痺を抱え廃嫡を噂されていた若君は、いかにして将軍になったのか。
生まれつき障がいのある長福丸(家重幼名)は、言葉が不明瞭で誰もそれを聞きとれず、
思いが通じずによく癇癪を起していた。
麻痺で筆談も出来ない。
時には失禁してその歩いたあとが「まいまい」(かたつむり)のようであったと。
「まいまいつぶろ」とは、九代将軍徳川家重を蔑んだ表現、暗愚と疎まれた。
そこに、ただ一人彼の言葉を聞き取れる小姓が現れる。
我が口となる大岡忠光という唯一無二の友を得る。
周囲からは忠光の代弁する言葉が本当に家重の言葉であるのか疑われたが
忠光は家重の口になる事のみに徹して、自分が家重の目や耳に入れることは決してしなかった。
父である吉宗は将軍の座を優秀な弟に継がせるべきか悩んだが、
家重の子の家治がこれまた聡明で、吉宗は家治を大変可愛がり期待していたので
いずれは家治を将軍につかせるために、それまでの繋ぎに家重を九代将軍に据えることに決めた。
皆に務まらぬと見下されている家重が実は聡明で権勢をふるうことになるのは小気味良かった。
ロシアがのウクライナ軍事侵攻が始まってから2年も過ぎた。
あれから毎日のようにテレビに登場している小泉悠さん。
最近はイスラエルのガザ攻撃のニュースで以前ほどでもなくなったか?
はぁ、、どちらも誰も止められんのかよ~
その小泉さんの本、
2022年4月に出てますが、今頃ですが、読んでみた。
ロシアの市井の人たちが戦争起こしてるわけではないけど、
ロシアと言う国のイメージはやっぱり怖い。
この本読んでもクレムリンに行ってみたいとは思わない。
どうも、信用できない。
それも致し方ないわ、
ロシア人が一番信用しないのがロシア人なんですもん。
それよりも、一番衝撃的だったのは、
小泉さんが落語をやっていたことがあるということだったかも(笑)