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ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

映画『この世界の片隅に』

2018年09月17日 | 映画

映画『この世界の片隅に』予告編

今週はこの映画「この世界の片隅に」。
まずは配給会社の紹介文をどうぞ~。

「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られる、こうの史代のコミックをアニメ化したドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。監督にテレビアニメ「BLACK LAGOON」シリーズや『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直、アニメーション制作にテレビアニメ「坂道のアポロン」や「てーきゅう」シリーズなどのMAPPAが担当。市井の生活を壊していく戦争の恐ろしさを痛感する。

*  *  *

戦争中の話だということでちょっと後回しになってた。
これまでのそういう話は「ホタルの墓」とかもそうだけど、
すごい悲惨さを売りにするような映画ばっかりだったから。
不治の病に侵された人の映画もそうなんだけど、
「さあ、ここが感動ポイントだよ。さあ、泣け」というような映画は、
白々しくて冷めちゃうんだよね~。
あざとい感じを受けて気持ちが引けちゃう。

*  *  *

これももしかしたらそういう映画かな~と恐々見てみたんだけど、
まるで違う映画だった。
不遇な運命に翻弄されながらも、
強くたくましく生きようとする女性が主人公。
声は「のん」さん。(能年玲奈さん)
これがまたいい味を出しててね~。
キャラ設定とのんさんの声がバッチリ当てはまってて
最初からすっとお話の中に入り込むことができた。

*  *  *

最後は予期せずに涙がボロボロとあふれ出して止まらなかった。
登場人物たちが何はともあれとにかく「生きよう」としていく気持ちが画面を通じて伝わってきた。
登場人物の一生懸命な気持ちを感じると心が震える。
そうすると自然に涙があふれてきちゃう。
息子が小1の頃、宿題で「ずぅっとずっと大好きだよ」の音読しているのを聞いててつい涙があふれ出し、
音読してた息子をギョッとさせることがあったんだけど、
今回の映画もそんな感じ。
一緒に見てた息子がギョッとしてた。(笑)
小1の頃と違うのは
「俺にはちょっと早すぎたのかも」と泣けなかったのが少し残念そうだったところ。

*  *  *

とにかく、個人的には「風立ちぬ」よりも数段面白かったという感想。
「かぐや姫」のように女性の自立がテーマのようにも感じたな~。
いわゆる戦争映画ではありません。
久しぶりに良い映画を堪能した気がします。
観てない方は是非とも一度観てみる事をお薦めします。

コメント
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