「薄暗く、うらびれた酒場や
余興でストリップなんかをやる店で
働いてきた。
人混みが孤独感をあおる。
家に帰って、酒やヤクやヘロイン、
自分好みのものを選んできたんだ。
けど、もう、それら気のいい友人と
おさらばしなきゃな。
言ったり、やったりして
すべての手が尽きた後は
動くことしか残っちゃいねえ。
まだ楽しいけどやるしかない。
俺は奴らに走らされる前に
歩きたいんだ。」
キースがヤク中から抜け出す決意を表明した歌ですな、これは。
逮捕されて、「バンドかヤクかどちらかの選択をしろ」って
うながされて、ようやく決意したみたいだよ。
「俺のケツについた火はもう消えた。
家ん中にゃあ、ラリッてる奴はもういない。
みんな、笑って、歌って、踊ったりして
俺の門出を祝ってくれてた。
さあ、地獄の時間は終わったから
今度は天国への道を探さなくちゃならない。
体は本調子じゃなかったけど、
俺は本当にいい気分だったよ。
言ったり、やったり、十分楽しんだんだ。
奴らに無理やり走らされる前に歩かなくちゃな。
楽しんだことも別に悪かったわけじゃないが
走らされる前に歩くんだ・・・」
いや~、すごくいい歌だよ、これは。
訳してて、ホント、じ~んと来たね。
血液を全部入れ替えたっていう伝説ができたのもこの頃かな?
でも、結局酒だけはやめられずに「アル中さん」は変わってないみたいだけど。
でも、「無理矢理走らされる前に歩いていくんだ」っていう言い回しは良いよ。
命令されてやるのなんて相当つらいけど
自分で決めたことならね、
なんとか、やり切れそうな気がするもんね。