近畿中国四国農業センターは「サラダオトメ、サラダオカメ、アンデスの雪」につぐ
第4番目の改良品種「アンデスの乙女」を開発し、その特徴を発表しました。
私も本品種を広めるべく、サポーターズ委員の委嘱を受け、開発者から説明を受けました。
「アンデスの乙女」の特徴はこれまで以上に生育旺盛で、ヒビ割れも殆どなく、高い収量、
高い貯蔵性に加えて、収穫直後のイモ表皮が鮮やかな赤紫色を呈している事です。
可食部の甘味はサラダオトメとほぼ同等のようです。確かに優れものでした。
同センターの問題意識はヤーコンが日本に導入されて25年も経つのに、しかも、
日本の気候に適応できる新品種も開発できたのに栽培普及に至っていない事です。
「どうすればもっと普及するだろうか」との問いに答えるべく私が呼ばれたのだと思います。
同センターの考えでは、優れた品種さえ開発できれば、各県の農業研究機関・県農業改良普及所に流し、
農協の協力を得て農家の皆さんに栽培してもらえるとの筋書きがあるようです。
ヤーコンのような全く新しい作物ではこの筋書きは当てはまらないと私は主張し続けています。
ヤーコンの場合は消費者に認めてもらえる製品がないと普及しないことは明白です。
私はそれがヤーコンジュースであり、そのジュースを利用した製品群だと考えているのです。
売れる商品さえ生まれれば農家の皆さんは喜んで栽培してくれる事請け合いです。
従って、ヤーコンに求められる要件は機能性栄養成分の測定でありであり、その含有量です。
品種改良したヤーコンについても、オリゴ糖の量やポリフェノール量とその中身の分析が重要です。
消費者が求めるものは、美味しさについで製品の効果効能です。
ヤーコンジュースについては特定保健用食品の認定を受けねば効能表示は出来ません。
先ずはここから始めるべきで、結果としてヤーコンは全国に普及していくでしょう。
これまでの主張同様に、サポーターズ会議で私は以上のような考え方を披露した次第です。