vol.135 「ヤーコン豆乳」の発売にあたって ! ー「美味しさよりも健康効果を重視」ー

2008年02月27日 | Weblog
昨年の夏から、「ヤーコン豆乳」の製品化に取組んできました。
検討課題として、ヤーコンと豆乳の配合比と加工・殺菌条件があります。
前者は美味しさを求めるか、健康への効果を優先するかで変わります。
後者は賞味期限をどこまで延ばせるかに関わります。

これまで私はヤーコン茶、ヤーコン麺、ヤーコン酢などの製品化にあたり、
健康よりも先ず美味しさを求めてきたように思います。
美味しくなければ長続きしないと考えていたからです。
ヤーコン茶も他のお茶では物足りなく感じるほど美味しく出来上がりました。

多くの健康食品が売られていますが、効果を体感できるものは殆どありません。
ヤーコンの場合は短期間の内に多くの方に効果が現れます。
自宅で栽培したお芋をジュースにしたり、生葉を乾燥してお茶にすると
「お通じが良くなった」と喜んで私に話され続けられています。

ヤーコンと豆乳を50%づつブレンドしたのも、効果体感を重視した結果です。
同時に野菜100%にこだわっての事です。
美味しさを求めるなら、ハチミツを加えたり果糖を加えれば良いことです。
レトルト処理条件も決まり、しばらくは3ヶ月の賞味期限でお届けします。

vol.134 ヤーコン100%ジュースの開発裏話

2008年02月22日 | Weblog
ヤーコン100%ジュースの商品化には大変苦労しました。次のような苦労です。
ヤーコンは産地や生産者により糖度9~13度とバラツキがあります。
このような自然の野菜を使って安定した製品を作るには、それなりの工夫が必要で
す。
糖度の高い芋と低い芋を組み合わせ、一定の甘味を有するものに仕上げる工夫です。

また、ヤーコンのような甘味だけが目立つものは、人間の味覚を十分満足させませ
ん。
甘味と酸味の調和した美味しいものに、毎日慣れ親しんでいるからです。
少なくとも、レモンやブルーベリーなどの酸味を加えると、全ての人に歓迎されま
す。
ただ酸味の強いものを加えると、ヤーコン中のオリゴ糖はブドウ糖と果糖に分解しま
す。

ヤーコンの特徴を保つ為には、
豆乳、人参、牛乳などのような中性のものを加えて美味しくする事です。
このような観点から、ヤーコン・豆乳飲料を発売する事にしたのです。
異なる性質のものを2種類以上混ぜると、製品化はとても容易になります。

今回は瓶詰め加工でも苦しみました。160ccなら最初から問題なかったのですが、
量が多すぎて、下痢ではないかと心配される人が出かねません。
そこで半分の80~100ccで製品化したいと努めましたが、
キャップに問題があり、十分密閉できなくて数%の不良品が出来てしまいました。
結局160ccにもどし製品化した次第ですが、時間がかかりすぎました。
物づくりの難しさをたっぷり味わった1年であり、時間とお金を浪費してしまいまし
た。

vol.133 中国製ギョウザで改めて思うこと

2008年02月18日 | Weblog
中国製ギョウザが問題を起こし、またかとの思いで成り行きを見ていました。
私にも苦い経験があります。もともと国産にこだわり続けている私ですが、
かつてヤーコン茶王の中に中国産原料を使用していました。
お客さまから問い合わせが殺到し、また置いてもらえないお店が出てきました。
そこでハブ茶はハマ茶に、桑の葉、大麦、ハトムギも国産に変えました。
コストアップにはなりましたが、その後苦情は一切なくなりました。

国産品へのこだわりは全ての製品で実行しています。
長州ヤーコン麺は小豆島のフモト製麺、下関市菊川の竹井製麺共に国産小麦です。
ヤーコンパンは県内産の小麦を使い、周南市の松本屋製パン所で作っています。
野菜ジュースである「野菜毎日」も、ヤーコン100%は当然国産ですが、
近々発売する「野菜毎日・ヤーコン豆乳飲料」で使用する大豆も山口産です。

また、年内に販売予定の「野菜毎日・ヤーコン人参飲料」に使う人参についても、
有機栽培にこだわった広島県産で試作を始めます。
現在大量に出回っている野菜ミックスジュースの主要原料である人参は、
2割が国産で8割は中国産などだと聞いています。
野菜ミックスジュースは原産地表示がありません。大部分が人参であるのに
10~20種類の野菜を使用することで原産地表示を逃れているのでしょう。

今年もヤーコンを買って欲しいと、中国、インドネシア、フィリピン、そして韓国で
栽培している方から電話をもらいました。勿論即座にお断りします。
国産へのこだわりは、即ち日本の農家の味方でありたいとの強い思いからです。
信頼を得るためには時間を要しますが、失うのは一瞬であると心得、
これからも地道に歩いてまいります。