vol.193 ヤーコンは超優れたエコ植物?

2009年10月16日 | Weblog
私は「健康と環境をキーワード」に事業テーマを選択しています。
環境問題では、CO2の25%削減が鳩山政権の半ば公約となっています。
「CO2の消費能力に関して、ヤーコンは特に優れた植物だ」と私は考えています。

その理由は次の通りです。ヤーコンは10アール当り3~4トンのお芋と、
同じく3~4トンの葉茎の合計6~8トンが6ヶ月で生産・収穫できます。
これは大雑把に考えて、同量のCO2を消費して生まれた産物と考えられます。

お米の場合は10アール当り約500kg、葉茎を含めて1.5トン程度でしょうか。
従って、CO2の消費量・削減量はヤーコンの4分の1程度に過ぎません。
松や杉は50年で使い物になりますが、6ヶ月比では左程の成長速度ではありません。

民主党政権では、農家への戸別支援が行われますがお米が対象のようです。
ヤーコンなどの野菜にも支援をしてもらえれば、安く原料調達が出来て助かります。
特に、CO2の消費量・削減量で農家への支援を考えてもらえれば・・・と。
これも農産物加工業で利益を上げることの困難さ故の私の嘆きです。

vol.192 私の人生で一番嬉しかった事

2009年10月01日 | Weblog
「人生で一番嬉しかった事てなんだったろう」と、時々考えることがあります。
高校や大学に受かった時、就職が決まった時、結婚した時、子供が生まれた時、
学位を授かった時、自宅を新築した時など色々節目がありました。

「一番嬉しかった事は」と聞かれれば、迷わず「就職が決まった時」と答えるでしょう。
特に私は戦時中に、祖父に父、父の弟2人を失い、母子家庭になりました。
我が家には確たる収入がなく、子供を育てる母の苦労が私の体に焼きついています。

地元の企業に就職が決まった時、一番喜んだのは母だったに違いありません。
「これで経済的苦しみから開放される。一家の生活が安定する」と。私自身も、
研究所に配属され、最初の給料を手にした時の嬉しさは生涯忘れる事ができません。

年輪を重ねるにつれて有難さは萎ぼみ横着になりましたが、
「出身大学で出世が決まる社会」を特に気にすることはありませんでした。
むしろ、「自分を磨き実力をつけることに集中しよう」と考えて生きてきました。

これは戦後の日本と我が家のどん底を味わったが故の帰結だろうと考えます。
感謝の気持ちを持ち続けているからこそ、「サラリーマン人生に続き、
起業家人生をと、一身にして二度の人生を送ることができた」と思います。

幸い子供たち3人も、大企業にそれぞれ就職する事が出来ました。一方で、
ここ十数年、若者は就職難に追い込まれ、経済的健康が脅かされています。
現在の若者の苦しみを見るにつけ、自分だけの幸せを喜んではおれません。

「人の一生は重荷を負って遠き道を行くが如し」という家康の言葉を教訓とし、
「若い時の苦労は必ず良い経験になる」と若者を励ましたいと考えています。
やっと日本にも革命が起き、若者を支援する社会がやってきそうです。

今日から10月、下期の始まりです。
私も苦しい経営を一刻も早く乗り越え、若者と一緒になって頭を使います。
新しいアイディアも浮かんでいます。更に一層、新商品開発に努めます。