民主・小沢代表の公設秘書を逮捕

民主・小沢代表の公設秘書を逮捕

　民主党小沢一郎代表の資金管理団体に東京地検特捜部が強制捜査です。準大手ゼネコン「西松建設」の外為法違反事件に絡み、東京地検特捜部は、小沢代表の資金管理団体の責任者で、公設秘書の男を政治資金規正法違反の疑いで逮捕しました。

　政治資金規正法違反の疑いで逮捕されたのは、民主党の小沢一郎代表の公設秘書で、小沢代表の資金管理団体「陸山会」の会計責任者・大久保隆規容疑者で、特捜部は「陸山会」などを捜索しています。

　政治資金収支報告書によりますと、「陸山会」は２００５年から翌年にかけ、西松建設のＯＢが代表を務めていた２つの政治団体から少なくとも７００万円、また、小沢代表が代表を務める「民主党岩手県第四総支部」は、少なくとも５００万円の政治献金を受けています。

　政治資金規正法では、政党以外への政治献金は禁止されていますが、西松建設をめぐっては、海外で捻出した１０億円もの巨額の裏金の一部を２つの政治団体を通じて海外で捻出した裏金が複数の国議員らに献金やパーティー券購入の形で流れた疑いが指摘されています。

　小沢代表の資金管理団体側には、西松建設側からおよそ１０年で２億円近い資金が渡っていると見られ、特捜部は、こうした資金を小沢代表の資金管理団体側がどのように認識していたのかなど、実態解明を進める方針です。