河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑127 / 暦

2024年01月04日 | 菜園日誌

正月なのだが、太陽暦(新暦)の正月は違和感がある。
 初春のお慶びを申し上げます
と言っても真冬。
元旦にお出でになる歳神様もさぞ寒かろう。
梅の花が咲いて松竹梅がそろう太陰暦(旧暦)の正月がやはりぴったりする。
少し春めいて歳神様もうきうきとして福徳を運んで来やすいに違いない。

今年の旧暦の元日(一月一日)は、二月十日(月の満ち欠けの新月)。
中国をはじめアジアの多くの国は春節を祝って祝日にしている。
日本はアジア圏で、旧正月を祝わない数少ない国の一つだ。
祝うとすれば中華街か、我が家くらい。
かといって大々的にするのは小恥ずかしいので、餅をついて雑煮を食べるだけ。
幸か不幸か気温がよくなかったのか、畑の雑煮大根と金時人参の出来が良くなかった。
旧正月にはちょうどいい大きさになっているだろう。

明治5年は12月2日の翌日が明治6年の1月1日になった。
日本の暦が旧暦から新暦に変わった「御改暦」の年である。
一年を365日とし、それを12ケ月に分け、4年毎に閏年をおくことになった。
これによって、旧暦と新暦で一ヶ月ほど季節がずれて、寒い正月になった。

四季がある日本の風土の中で旧暦は必要だ。
だからといって、新暦を否定しているのではない。
気候変動で、亜熱帯のような雨季と乾季しかない気候に近づいていくのではないかと心配になる。
 花は花は花は咲く
 いつか生まれる君に
 花は花は花は咲く
 いつか恋する君のために
 ※『花は咲く』作詞:岩井俊二作曲:菅野よう子
日本は四季折々の花が咲かなければならない。
そのためには、身も心も生活もエコでなければ!
 ♪もう幾つ寝ればお正月♪
旧正月は、祝う日ではなく、祈る日にする。


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