河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑――捨て苗

2022年11月20日 | 菜園日誌

お隣の畑に水菜が植えてある。その片隅に水菜が捨て苗されている。
二宮尊徳にならって、
「みな根を張ってるようやから、捨て苗をもろてかまへんか?」
「ああ、持ってって! 全部持ってって!」
「そないようさんいらんわ。十本ほどでええねん」
と言って一つかみ取ると30本ほどあった。

水菜は多少枯れていようが、水をやるとすぐに根が付く。
それもそのはず、肥料なしで、水だけで育つので「水菜」という名がついているのだ。
京都の九条あたりで栽培されていたので「京菜」という別名もある。
葉が細いので虫もつきにくい。
とにかく手のかからない野菜である。

日本で栽培されている野菜の種は150種ほど。その多くが外来種。
日本原産の野菜で、確実なのはフキ・ミツバ・ウド・ワサビ・アシタバ・セリ・・・。
そして、このミズナも数少ない日本原産の野菜。
英語名も「Mizuna green」「Japanese brasica(日本のアブラナ)」となっている。
なんとも親しみのある野菜である。

さっそく我が畑に持って行って10本ほど植える。
残った苗は捨て苗の捨て苗。

コメント
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