アセンションへの道 PartⅠ その理論と技法

2012年には銀河の中心と太陽系そして地球が整列し時代の節目を迎えます。アセンションの理論と技法について考えます。

第7章 アセンションとは ③夢のはたらき

2010-01-24 22:04:05 | 第7章 アセンションとは
③ 夢のはたらき

昔から、「夢のお告げ」とか「一晩良く寝て考えろ」といったことを云う。卑近な話、難しい問題に直面した際、一晩寝て翌朝起きたら良いアイデアが浮かんだ経験は無いだろうか。又、予知夢を見た読者の方も多いものと思われる。夢の中に、我々(自我)が認識している以上の知恵があったり、未来を見通す予知能力があることは、古来知られている話ではある。然し、筆者は(読者諸賢も多分同じだと思うが)毎晩夢を見ながら、夢とは何ぞやを明確に定義した書籍についぞ出会ったことが無かった。例えば、我が国におけるユング心理学の権威、河合隼雄氏の『ユング心理学入門』(書籍Q)も一通り読んでみた。ところが、「夢分析」に就いては書かれているものの、「夢の仕組み」に就いてはほとんど記載が無い。

ところが、以前第5章、地球外生命体の話でも少し紹介したが、『バシャール』(著作S)を読むと、夢に就いての記述が随所に見られ、それが又極めて的確であり、且つ示唆に富んでいるので筆者は感心したものである。その一部を要旨のみ簡単に紹介すると、
・夢の機能の一部に、現実で体験することを前もって体験するというものがある。
・自分のいろいろのレベルでの意識と通信する一番有効な手段
・夢は、意識的生活と意識的に繋がろうとする試み
・夢が現実であって、今の現実が夢だということを学んでいる(因みに、古来偉人や詩人に、この人生は単なる夢に過ぎないと喝破している人が何人かいる)・・・等々

この『バシャール』を読んだことを契機に、筆者の夢に対する興味は高まり、更に夢を判り易く説明した本が無いかと捜したところ、アマゾンのサイトで、ベティ・ベサーズの著した『ドリームブック』(著作I)を見付け、早速取り寄せて読んでみた。そしてこの本を一読し、直ちにこれは本物だと直感したので、以下、筆者が成る程と思った個所を引用する。

“夢は、私たちが肉体だけにとらわれない、次元を超えた存在であることを教えてくれます。私たちは三次元の時空間だけに生きているのではありません。夢は、心の奥深くに宿る高次の自己(訳注:真我、魂)から、私たちに届けられる手紙のようなもので、叡智のみなもとが、私たちの内奥(訳注:心の奥深いとこと)にあることを教えてくれるのです” (筆者註:訳者は高次の自己を真我、魂としている。先にも述べた通り、魂には霊という意味も含まれるので、それも誤りでは無いが、筆者の定義からすると、魂は霊=オーバーソウルと書き換えた方がより精確だと思う。)
“夢は、人生に起こっていることの意味を、日々、伝えてくれます。また、夢には自分を深く知るために、私たちの内奥にある叡智のみなもとを開くドアも用意されているのです。あなたがそのドアを開きさえすれば、問題を解く方法や、高い教えを見付けることができるでしょう。”
“命ある間、ずっと私たちは、意識、潜在意識、超意識のそれぞれを受け入れようと努力します。そうして、気づきには終わりがないことを知ります。夢は、この意識、潜在意識、超意識の、すき間を埋めるのを助けてくれます。意識的な心(訳注:一般的な心・自我)は、現実の世界を、感覚器官・知覚のフィルターを通して認めます。これは、合理的、知的なレベルです。潜在意識は、ちょうど記憶の銀行のようなもので、あなたの身体の内外ともに、一生かけて体験したことがみな、そこに蓄えられています。超意識(訳注:宇宙の意識・万物に宿る生命力)は、通常の私たちの心をはるかに超えたものです。神そのものに似た、高次の意識です。万物と完全に切り離されているようでありながら、すべてを知るものです。超意識は、人生の目的も魂の持つ使命も知っています。この超意識レベルを通して、あなたは人生プラン全体を調和させることができるのです。夢は、神、高次の自己、導きに向かって、まっすぐ続く道のようなものです。けれども、持てる知識をぜんぶ使ったとしても、今すぐ悟りを得ることはできません。まず、今生で与えられるすべてを受け入れ、自分自身も受け入れ、与えられた状況、体験のすべてをあなたの人生に組み入れて活かすのです。その後に、次のステップに進級することが出来るでしょう。私の導き(筆者註:ガイド=守護霊のことか?)は次のように伝えてくれました。「簡単に悟る方法はないのです。今いるその場所で、自分を確かなものにしたいと思うと、気づきの、より高度なレベルへの扉を開くことになるのです。夢を通して直観力を得て、それを日々の生活に応用することで、完全に理解できるようになってきます。そして、自分の人生に全責任を負わなくてはならないこと、また、他人を傷つける権利がないことを悟るのです。そのように、直観力が拡張されて、やっと、次のレベルへ進級する権利を得ることになります。・・・」” 因みに筆者は、ここで著者が云っている「次のステップへの進級」というのが、アセンションを指しているのではないかと考えている。
“夢と瞑想は、人生の課題と指針を与えてくれます。そして、目覚めて現実の中にいるときには、その課題と指針を活かすための、創造のチャンスを与えられているのです。成長し、自分を変えるためには洞察でえたものすべてを、人生の中で一つにまとめる必要があります。それにはただひたすら実行するのみです。”著作Iからの引用は以上である。

ところで、筆者が何故これほど魂と霊(オーバーソウル)の定義に拘ったのか、これで有る程度お判り頂けただろうか。それは、夢をしっかりと定義する為には、魂と霊が同じだと思っている限り、説明が不可能であると筆者は考えるからである。それでは、夢の定義とは何か、筆者流に夢を説明してみる。“夢の状態とは、魂が肉体から離れ、霊(オーバーソウル)と何らかの形で交信し、霊が保有する過去世及び未来世から学んだ知見を学び、或いは現生での経験や知見を逆に過去世及び未来世に提供している状態である。”なぜこのように、未来や過去の知見を得る事が可能かと云えば、繰り返しになるが、霊は三次元世界で考える時間を超越している存在だからである。そういう意味では、夢の世界(我々は魂の状態でそれを経験していると筆者は考える)も、三次元の時間(過去から未来に向かって一直線に流れているように思われる時間)とは全く異なる時の刻み方をしているようである。一炊の夢(邯鄲の夢とも黄粱一炊の夢とも云う)と云う中国の故事もある。(筆者註:立身出世を目指す青年が、老人から借りた枕を使って昼寝をしたところ、役人になって出世と左遷を繰り返し、その後又返り咲いて富貴栄達を経験し、孫を10人も作り、やがて波乱万丈の人生を終える夢をみたが、その間めし屋で注文したとうもろこしすら炊きあがっていなかった。青年は人生が儚い夢にすぎないことを悟り、故郷に戻って平和に暮らす道を選ぶ)。この故事によらずとも、一瞬うとうととした間に随分長い夢を見た経験をもつ読者の方もおられると思う。夢、それは不思議な世界だとか判らない世界だとかいって片づける訳には行かない重要な意味合いを含んでいる。そして、どうもこの夢の活用が、アセンションへの鍵でもあるように思われるのである。


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