前節に続き、アンタカラナの説明である。ストーン博士の『完全アセンション・マニュアル』(以下、同書)から引用させて頂く。
「アンタカラナ構築の六つのステップとは、意図、視覚化、投影、祈りと喚起、安定化、そして復活(再生)である。
1.意図:アンタカラナ構築の最初のステップには、施工内容の理解、それをなす決意と
覚悟、目的を達成するための正しい方向付けが含まれる。また、己の力とエネルギー
を、自分が精神的および霊的に達成できる最高頂にまで結集させ、その状態を維持す
ることも含む。これは“常時心を光の中におく”という基本への回帰でもある。
2.視覚化:第二ステップには、光のコードや橋を構築する際の、想像力の行使が含まれ
る。本章の終わりに、この目的の達成に寄与すると思われる、ジュワル・クールによる
視覚化の瞑想をご紹介しよう。
3.投影:第三ステップには、意思あるいは意思の力の使用と、光質料からなるこの橋
すなわち道筋に沿って送り出される、言葉の力の行使が含まれる。かなう限りの高次
の意図を持ち、視覚化されたコードを通して、意思の力を用いて“力ある言葉”を
送るこの行為は、繊細な光の糸を霊的三極体とモナドまで引き伸ばす。
4.祈りと喚起:修行者による祈りは、いまや霊的三極体とモナド或いは霊(スピリット)
の反応を喚起し、引き出す。修行者が創出した糸を通じて活動する父(モナド)は、
みずからの子(魂の延長)に会うための移動を行う。在天の父、或いはモナドは、光
質料そのものからなる投影を送り出し、それが修行者によって地上で創り出された投
影と出会うのである。低次の投影と高次の投影が出会い、ここにアンタカラナが築か
れる。・・・
5.安定性:アンタカラナは、最初に非常に細く糸のようである。瞑想や適宜な精神的生
活の励行などといった、あらゆる存在レベルにおける訓練を通して、それは太く強く
なり、断裂しなくなる。
6.復活(再生):この最終ステップはアンタカラナの強化に関するものだが、この強化
の結果、三元性の大規模な融合、混合、そして統合が起きることになる。これが第四
イニシエーションでは二元性となる。この二元性は、第五イニシエーション、そして
ついに第六イニシエーション即ちアセンションにおいて一元となる。・・・」
そして、神の名、力ある言葉、そしてマントラの復唱が霊的進化や神性の実現(筆者註:アンタカラナの構築も含む)に極めて重要であるとストーン博士は主張する。以下「 」内も、全て同書からの引用である。
「神の名、力ある言葉、そしてマントラの復唱は、霊的進化や神性の実現に極めて重要であるため、本書では一章をさいてその主題を取り上げている。人がどのような“力ある言葉”に惹きつけられるかは、思いつくだけでも、当人の過去世における霊的訓練のいかん、魂とモナドの光線のタイプ、個人的好み、直感、感覚、人生での所業におけるタイミング、占星学、数秘学等に影響される(光線については、秘教的心理学と十二光線を論じた10章を参照されたい)。」
「私が現時点で特に推薦する、力ある言葉や文言を13例ほどご紹介しよう。これらは私が非常にパワフルに感じた例のごく一部である。
1)魂あるいはモナドのマントラ(以下ご参照)
2)エロヒム
3)オーム
4)オム・マニ・パドミ・ハム
5)私は、“われはわれたるものなり”である
6)私は神である
7)私は愛する
8)アドナイ(主)
9)ソー・ハム(私は神である)
10)エル・シャダイ(全能の神)
11)YHWH(ヤハウェ)
12)ラーム
13)ヨッド・ヘイ・ヴォッド・ヘイ(神なる父)
以上13のマントラや、或いはすでに流布しているその他の力ある言葉、若しくは25章(下巻)にあげた例は、全て有効である。この瞑想の意図するところは、人格から魂を通ってモナドまで伸びる、光のコードを視覚化することにある。このコードの太さは、自身の頭の周囲と同程度を想像すればよいが、当人の選択次第で最初はそれより細くてもかまわない。修行者は自分自身をこのアンタカラナに同調し、心の眼で視覚化し、自己最高の意図と意思の力をもって、ある種のマントラ瞑想のように力ある言葉を大きな声で三回から七回繰り返すか、長くても十五分間唱える。こうしたマントラ詠唱のあとは、静かに受容の姿勢を保ち、ただ自分の魂あるいはモナドからの反応を感じていればよい。その人がその時にどの段階にあるかによって、受け取るものはまちまちである。・・・」
「魂のマントラとモナドのマントラ」
「魂或いはモナドのマントラは、アリス・ベイリーの著書のなかでジュワル・クールによって世に開示されたものだが、正直いって、私がこれまで行き会ったなかで最も強力なマントラである。一日をこのマントラの詠唱で、このマントラの詠唱で終えることをお勧めしたい。そしていかなる精神的ないし霊的な事柄にあたる時にも、必ずこのマントラを唱えると良い。このマントラは、魂と、魂の星が霊的仕事にとりかかれるように、それらを活性化してくれるのである。“魂のマントラ”の言葉は次の通りである。
私は魂、
私は神なる光
私は愛、
私は意思、
私は確固たる計画である
第四またはそれ以上のイニシエーションのレベルにある修行者は、最初のマントラを“私は魂”から“私はモナド”に変え、以下は同じように唱える。変更したものを私はモナドのマントラと呼ぶが、アンタカラナ構築をはじめとするあらゆる霊的性質のものを手がける時には、このマントラを試されることを是非お勧めしたい。なぜなら、これを実際に試して効果を得られなかった人を私は知らないからである。このマントラで、理解しにくいとの声が時折聞かれるのが最後の行である。これは魂が現行の転生に関し抱いている計画を指している。ジュワル・クールによれば、このマントラはあらゆる隠秘主義的テクニックの起点であるという。」
続いて、ストーン博士はグラウンディングに就いて述べているが、この内容は筆者がこれまで本ブログで度々触れてきた内容と基本的に重なるので、割愛させて頂き、次に簡単に“中心導管”の説明に移る。以下も同書からの引用である。
「中心導管とは、脊柱基底から頭頂まで伸びるエネルギーの柱を表し、チャクラの柱あるいは“スシュムナ”とよばれることもある(筆者註:ヨガを実践している方やチャクラに詳しい方は、このサンスクリット語の呼称にお馴染みかと思う)。これはストラトマ、生命の糸、シルバーコードの一部である。・・・精神的ないし霊的探求の旅において、最も重要な実践の一つは、この中心導管を太くすることと、そこから霊的残骸を全て取り払い、きれいにすることである。中心導管は、頭の周囲と同じくらい太い円周をもった光の柱になるのが理想である。大多数の人の中心導管は非常に細いままで、しかもそれが風呂場の水道管のように詰まっているため(米国の風呂場の水道管は良く詰まるのだろうか?)効率よく機能していない。ジュワル・クールから授かった次に示す瞑想は、中心導管を太くきれいにして、アンタカラナを築くという具体的な目的を掲げた瞑想である。魂や霊(スピリット)のエネルギーは、アンタカラナや中心導管を通して流れることができるのだ。太くきれいで造りがいいアンタカラナと中心導管があれば、ごく控えめな願望を表現しただけでも、霊(スピリット)の光でみたされることになる。」
「ジュワル・クールによる最初の瞑想は三角形を創る瞑想である。」
「左の図は、『虹の橋/第一段階-魂との連結』という本からの転用である。“二人の弟子”による著書及びその続編を、この種の働きかけに興味があり、より深い知識を望む方々には大いに推薦したい。図は、三角形を創る瞑想のプロセスを正確に視覚化したものである(筆者註:残念ながら転載できないが、以下の説明である程度お判り頂けるものと思う)。尚瞑想法は以下の通りである。
1.魂の星(筆者註:頭頂部から15cm程上にあるチャクラ)に意識を集中しながら、
魂のマントラを三回唱える。魂の星を、光輝く星或いは太陽として視覚化する。
2.魂のマントラを三回唱えてから、思考と想像の力を使って魂の星を第三の眼の前方
約30cmの位置まで斜めに降ろす。そして魂の星をまっすぐ地面と平行に、頭部の中心
そして中心導管であるチャクラの柱の中にまで戻す。次に魂の星を中心導管全域を通
して上昇させ、もともと魂の星のあった頭上約15cmの位置まで戻す。魂の星を上昇さ
せる時は、とりわけゆっくり慎重に行うようにする。魂の星は文字通り、通行を妨げ
る霊的残骸や想念型を燃焼によって除去しながら移動する。これはみずからの道具と
して魂の星を利用する魂と人格とが協力して行う作業である。魂はこうした機会に乗
じ、あなたとともに仕事をすることに非常に関心を持っている。
3.この第三の眼の高さで三角形を創る手順をもう一度同様に繰り返す。
4.さらにもう一度同じようなプロセスを繰り返すが、今度は図にあるように、喉の
チャクラの高さで三角形を創る。この喉のチャクラが関わるプロセスも二度繰り返す。
5.同様の手順を、ハート・チャクラ、太陽神経叢のチャクラ、仙骨(性腺)のチャクラ、
脊椎基底のベース・チャクラ、膝のチャクラ、足の裏のチャクラ、そして足の下約30cm
の地中にある“地球の星”についても行う。夫々のチャクラについて二度ずつ繰り返
したら、全工程が終了したことになる。
この瞑想は中心導管を掃除し、アンタカラナを築く一助となる。これをやり終えたら、暫くしてから更に新たなステップを追加することをお勧めしたい。最後のステップでは、魂の星の更に上に位置する魂そのものに届く三角形を創る。瞑想のこの部分は、意識を中心導管に集中させることよりも、アンタカラナを創ることへの働きかけが大きい。・・・」
「霊的つむじ風の瞑想」
「大多数の人のオーラ(エーテル体、アストラル体、メンタル体)には、霊的残骸や否定的想念型や停滞したエネルギーが充満している。次にあげる瞑想の目的は、そうした不要物をオーラ場からすっかり除去してしまうことである。こうした残骸のなかには、ふだんの日常生活から出てくるもの以外に、前述の三角形を創る瞑想を終えた直後に出てくるものがある。それは中心導管にたまっていた残骸が、三角形を創る瞑想によって除去されたあと、或る程度オーラ場の中にちらばってしまう可能性があるためである。魂によってこうした霊的残骸を取り除く非常にシンプルなプロセスが霊的つむじ風の瞑想である。・・・霊的つむじ風は、次に記すシンプルな手順を踏むだけで簡単に呼び起こすことができる。
1.魂のマントラを三回唱える。
2.頭上高くに、じょうごの先端がアンタカラナの中に位置するように霊的つむじ風を
視覚化し、“魂の叡知において、私は霊的ヴォルテックスを呼び起こします”と言う。
3.それがあなたのエネルギー場を通して、地球の内部へ降りて行くところを視覚化して
見守る。
4.自身が浄化されたとかんじるまで、必要な数だけ霊的つむじ風を呼び起こす。通常は
三回から五回で十分なはずである。自分の中心がずれていたり、感情的或いは心理的
危機に陥った時にも、このプロセスは非常に効果的である。これは人生において魂や
高次自己に援助を求める際の、シンプルなテクニックである。
「中心チャネルを広げる螺旋コルク抜き瞑想」
「ここまで最初の二つの瞑想において、中心導管とオーラ場から霊的残骸を排除すると云う浄化を行ってきた。ジュワル・クールから授かったこの最後の瞑想の目的は、頭の周囲と同じになるまで中心導管の太さを広げることにある。・・・そこで、中心導管を広げるための非常にシンプルな瞑想がある。これは三角形を創る瞑想と似ているが、三角形は沢山でなく一つだけでよい。魂のマントラを唱えてから、三角形を創る瞑想と同じ方法で、足元から地中に入ったところにある地球の星まで届く三角形を一つだけ創りだす。」
「魂の星を、頭上約15cmの元の位置に引き上げる時には、コルク抜きが、中心導管の中を時計回りに回転しながら螺旋を描いて上昇する様子を視覚化する。中心導管は少なくとも直径が2.5cmなくてはならないが、できれば頭の幅ほどの太さがあることが好ましい。最初はその中間くらいの大きさを想定しながら、徐々にできるだけ大きく広げていくようにする。このように、独自の判断と直感を駆使して頂きたい。この瞑想は一日二回、三週間は続けることをお勧めしたい。なぜなら習慣化には最低三週間が必要だからである。中心導管は、一度広がれば生涯その太さを維持することが出来る。ジュワル・クールの開示による、この瞑想の正しい手順のあらましは次の通りである。
1.魂のマントラを大きな声で三回唱える。
2.次に示す一体化のためのマントラを唱える。
人類の子らは一つであり、私は皆と一つです。
私は憎しみではなく、愛を求めます。
私は奉仕されるより奉仕することを望みます。
私は傷つけることでなく、癒すことを求めます。
痛みが、それに見合った光と愛をもたらしますように。
魂が命の外なる形やすべての出来事を統御し、
その出来ごとの奥にある愛を光のもとへ差し出しますように。
新しい視界と洞察がもたらされますように。
未来が明示されますように。
内なる一体性が示され、外なる溝がなくなりますように。
愛がまさりますように。
全人類が愛し合いますように。
3.下方にある地球の星に届く、大きな三角形を創る。
4.魂の星を、コルク抜きの螺旋が時計回りに回転するように上昇させる。
それが中心導管を望む幅まで広げることになる。
5.大いなる祈りを唱えつつ瞑想を終わる。
神意の光の発露より、
一人ひとりの思いにあまねく光が注がれますように。
光が地上に降り来たりますように。
神意の愛の発露より、
一人ひとりの心にあまねく愛が注がれますように。
キリストが地上に立ち戻りますように。
神の意志たる普遍意識の中枢より
天与の目的が一人ひとりの小さき意思を導きたまえ、
その目的はマスターたちの知り、仕えるところ
人類と呼ばれる意識の中枢より、
愛と光の大いなる計画が発せられ成就されますように、
かくして悪の巣窟を封じたまえ。
光と愛と力により、大いなる計画が地上に復興されますように。」
アンタカラナの構築と中心導管を浄化する瞑想法の概要は以上である。因みに、筆者はまだこの瞑想を全部通して行ったことが無い。というのも、一体化のマントラは、非常に気に入ったので暗誦できるようになった(本来であれば、この一体化のマントラの為に別に紙幅を割いてその注釈を書きたい気持ちでいる)が、未だ大いなる祈りを暗記出来ていない為である。因みに、以前本ブログで紹介したドランヴァロの「マカバ瞑想」も、地球正四面体に付着した霊的残骸を、呼吸を止めて地球に向かって押し下げる動作を含んでいる。そういう意味では両者には共通項があり、これが唯一の方法という訳では無さそうである。
尚、このブログは書き込みが出来ないように設定してあります。若し質問などがあれば、wyatt999@nifty.comに直接メールしてください。
PS:ストーン博士の『完全アセンション・マニュアル』には様々なノウハウが載っているが、正直なところ、いろいろ沢山ありすぎて、どれを本格的に行って良いか迷ってしまう。その中で、同書下巻の第13章には、クリヤー・クンダリニ・ヨガの話が紹介されており、特に同書下巻のP54において、「パラマハンサ・ヨガナンダはクリヤー・ヨガを“神への高速直行便”的方法であると表現している」との文章に行き当った。その後、そこで紹介されている『ババジと18人のシッダ』という本を最近読み終え、筆者は大変感銘を受けたので、早速クリヤー・ヨガの講習を受けてみて、その奥の深さに驚いた。若しアセンションに強い興味を持たれている読者がいたら、至急クリヤー・ヨガを試してみることをお勧めしたい。その理由はいずれ順を追ってこのブログで説明してゆくつもりだが、何故敢えて結論めいた話をこの時期に態々ここで紹介するかと云うと、このクリヤー・ヨガを一通り習得する為には三段階のイニシエーションを経る必要があるが、それを2012年半ば(この時期に、年に一度の第三段階のイニシエーションが予定されており、それを受講する為には第二段階のイニシエーションを受けて1年以上が経過している必要がある、そして来年3月に予定されている第二段階のイニシエーションを受講する為には、それまでに第一段階を終了しておく必要がある)迄にすべて終了する為には、今直ぐにでも行動を起こさないと間に合わなくなる可能性が高い為である(次の第一段階目のイニシエーション・セミナーは今年の11月末に予定されている)。仮に2012年に拘らないのであれば、ゆっくりしていても構わないのであるが、ことアセンションに関しては2012年が一つの大きな節目であると考える筆者は、それまでに一通りのことは済ませておきたいとの気持ちが強かった。興味を持たれた方の為に、以下のサイトを紹介しておく。尚、何故筆者がこのクリヤーヨガに強く惹かれたかに就いては、次の章で順を追って詳しく説明するつもりである。
http://www.babajiskriyayoga.net/japanese/home.htm
「アンタカラナ構築の六つのステップとは、意図、視覚化、投影、祈りと喚起、安定化、そして復活(再生)である。
1.意図:アンタカラナ構築の最初のステップには、施工内容の理解、それをなす決意と
覚悟、目的を達成するための正しい方向付けが含まれる。また、己の力とエネルギー
を、自分が精神的および霊的に達成できる最高頂にまで結集させ、その状態を維持す
ることも含む。これは“常時心を光の中におく”という基本への回帰でもある。
2.視覚化:第二ステップには、光のコードや橋を構築する際の、想像力の行使が含まれ
る。本章の終わりに、この目的の達成に寄与すると思われる、ジュワル・クールによる
視覚化の瞑想をご紹介しよう。
3.投影:第三ステップには、意思あるいは意思の力の使用と、光質料からなるこの橋
すなわち道筋に沿って送り出される、言葉の力の行使が含まれる。かなう限りの高次
の意図を持ち、視覚化されたコードを通して、意思の力を用いて“力ある言葉”を
送るこの行為は、繊細な光の糸を霊的三極体とモナドまで引き伸ばす。
4.祈りと喚起:修行者による祈りは、いまや霊的三極体とモナド或いは霊(スピリット)
の反応を喚起し、引き出す。修行者が創出した糸を通じて活動する父(モナド)は、
みずからの子(魂の延長)に会うための移動を行う。在天の父、或いはモナドは、光
質料そのものからなる投影を送り出し、それが修行者によって地上で創り出された投
影と出会うのである。低次の投影と高次の投影が出会い、ここにアンタカラナが築か
れる。・・・
5.安定性:アンタカラナは、最初に非常に細く糸のようである。瞑想や適宜な精神的生
活の励行などといった、あらゆる存在レベルにおける訓練を通して、それは太く強く
なり、断裂しなくなる。
6.復活(再生):この最終ステップはアンタカラナの強化に関するものだが、この強化
の結果、三元性の大規模な融合、混合、そして統合が起きることになる。これが第四
イニシエーションでは二元性となる。この二元性は、第五イニシエーション、そして
ついに第六イニシエーション即ちアセンションにおいて一元となる。・・・」
そして、神の名、力ある言葉、そしてマントラの復唱が霊的進化や神性の実現(筆者註:アンタカラナの構築も含む)に極めて重要であるとストーン博士は主張する。以下「 」内も、全て同書からの引用である。
「神の名、力ある言葉、そしてマントラの復唱は、霊的進化や神性の実現に極めて重要であるため、本書では一章をさいてその主題を取り上げている。人がどのような“力ある言葉”に惹きつけられるかは、思いつくだけでも、当人の過去世における霊的訓練のいかん、魂とモナドの光線のタイプ、個人的好み、直感、感覚、人生での所業におけるタイミング、占星学、数秘学等に影響される(光線については、秘教的心理学と十二光線を論じた10章を参照されたい)。」
「私が現時点で特に推薦する、力ある言葉や文言を13例ほどご紹介しよう。これらは私が非常にパワフルに感じた例のごく一部である。
1)魂あるいはモナドのマントラ(以下ご参照)
2)エロヒム
3)オーム
4)オム・マニ・パドミ・ハム
5)私は、“われはわれたるものなり”である
6)私は神である
7)私は愛する
8)アドナイ(主)
9)ソー・ハム(私は神である)
10)エル・シャダイ(全能の神)
11)YHWH(ヤハウェ)
12)ラーム
13)ヨッド・ヘイ・ヴォッド・ヘイ(神なる父)
以上13のマントラや、或いはすでに流布しているその他の力ある言葉、若しくは25章(下巻)にあげた例は、全て有効である。この瞑想の意図するところは、人格から魂を通ってモナドまで伸びる、光のコードを視覚化することにある。このコードの太さは、自身の頭の周囲と同程度を想像すればよいが、当人の選択次第で最初はそれより細くてもかまわない。修行者は自分自身をこのアンタカラナに同調し、心の眼で視覚化し、自己最高の意図と意思の力をもって、ある種のマントラ瞑想のように力ある言葉を大きな声で三回から七回繰り返すか、長くても十五分間唱える。こうしたマントラ詠唱のあとは、静かに受容の姿勢を保ち、ただ自分の魂あるいはモナドからの反応を感じていればよい。その人がその時にどの段階にあるかによって、受け取るものはまちまちである。・・・」
「魂のマントラとモナドのマントラ」
「魂或いはモナドのマントラは、アリス・ベイリーの著書のなかでジュワル・クールによって世に開示されたものだが、正直いって、私がこれまで行き会ったなかで最も強力なマントラである。一日をこのマントラの詠唱で、このマントラの詠唱で終えることをお勧めしたい。そしていかなる精神的ないし霊的な事柄にあたる時にも、必ずこのマントラを唱えると良い。このマントラは、魂と、魂の星が霊的仕事にとりかかれるように、それらを活性化してくれるのである。“魂のマントラ”の言葉は次の通りである。
私は魂、
私は神なる光
私は愛、
私は意思、
私は確固たる計画である
第四またはそれ以上のイニシエーションのレベルにある修行者は、最初のマントラを“私は魂”から“私はモナド”に変え、以下は同じように唱える。変更したものを私はモナドのマントラと呼ぶが、アンタカラナ構築をはじめとするあらゆる霊的性質のものを手がける時には、このマントラを試されることを是非お勧めしたい。なぜなら、これを実際に試して効果を得られなかった人を私は知らないからである。このマントラで、理解しにくいとの声が時折聞かれるのが最後の行である。これは魂が現行の転生に関し抱いている計画を指している。ジュワル・クールによれば、このマントラはあらゆる隠秘主義的テクニックの起点であるという。」
続いて、ストーン博士はグラウンディングに就いて述べているが、この内容は筆者がこれまで本ブログで度々触れてきた内容と基本的に重なるので、割愛させて頂き、次に簡単に“中心導管”の説明に移る。以下も同書からの引用である。
「中心導管とは、脊柱基底から頭頂まで伸びるエネルギーの柱を表し、チャクラの柱あるいは“スシュムナ”とよばれることもある(筆者註:ヨガを実践している方やチャクラに詳しい方は、このサンスクリット語の呼称にお馴染みかと思う)。これはストラトマ、生命の糸、シルバーコードの一部である。・・・精神的ないし霊的探求の旅において、最も重要な実践の一つは、この中心導管を太くすることと、そこから霊的残骸を全て取り払い、きれいにすることである。中心導管は、頭の周囲と同じくらい太い円周をもった光の柱になるのが理想である。大多数の人の中心導管は非常に細いままで、しかもそれが風呂場の水道管のように詰まっているため(米国の風呂場の水道管は良く詰まるのだろうか?)効率よく機能していない。ジュワル・クールから授かった次に示す瞑想は、中心導管を太くきれいにして、アンタカラナを築くという具体的な目的を掲げた瞑想である。魂や霊(スピリット)のエネルギーは、アンタカラナや中心導管を通して流れることができるのだ。太くきれいで造りがいいアンタカラナと中心導管があれば、ごく控えめな願望を表現しただけでも、霊(スピリット)の光でみたされることになる。」
「ジュワル・クールによる最初の瞑想は三角形を創る瞑想である。」
「左の図は、『虹の橋/第一段階-魂との連結』という本からの転用である。“二人の弟子”による著書及びその続編を、この種の働きかけに興味があり、より深い知識を望む方々には大いに推薦したい。図は、三角形を創る瞑想のプロセスを正確に視覚化したものである(筆者註:残念ながら転載できないが、以下の説明である程度お判り頂けるものと思う)。尚瞑想法は以下の通りである。
1.魂の星(筆者註:頭頂部から15cm程上にあるチャクラ)に意識を集中しながら、
魂のマントラを三回唱える。魂の星を、光輝く星或いは太陽として視覚化する。
2.魂のマントラを三回唱えてから、思考と想像の力を使って魂の星を第三の眼の前方
約30cmの位置まで斜めに降ろす。そして魂の星をまっすぐ地面と平行に、頭部の中心
そして中心導管であるチャクラの柱の中にまで戻す。次に魂の星を中心導管全域を通
して上昇させ、もともと魂の星のあった頭上約15cmの位置まで戻す。魂の星を上昇さ
せる時は、とりわけゆっくり慎重に行うようにする。魂の星は文字通り、通行を妨げ
る霊的残骸や想念型を燃焼によって除去しながら移動する。これはみずからの道具と
して魂の星を利用する魂と人格とが協力して行う作業である。魂はこうした機会に乗
じ、あなたとともに仕事をすることに非常に関心を持っている。
3.この第三の眼の高さで三角形を創る手順をもう一度同様に繰り返す。
4.さらにもう一度同じようなプロセスを繰り返すが、今度は図にあるように、喉の
チャクラの高さで三角形を創る。この喉のチャクラが関わるプロセスも二度繰り返す。
5.同様の手順を、ハート・チャクラ、太陽神経叢のチャクラ、仙骨(性腺)のチャクラ、
脊椎基底のベース・チャクラ、膝のチャクラ、足の裏のチャクラ、そして足の下約30cm
の地中にある“地球の星”についても行う。夫々のチャクラについて二度ずつ繰り返
したら、全工程が終了したことになる。
この瞑想は中心導管を掃除し、アンタカラナを築く一助となる。これをやり終えたら、暫くしてから更に新たなステップを追加することをお勧めしたい。最後のステップでは、魂の星の更に上に位置する魂そのものに届く三角形を創る。瞑想のこの部分は、意識を中心導管に集中させることよりも、アンタカラナを創ることへの働きかけが大きい。・・・」
「霊的つむじ風の瞑想」
「大多数の人のオーラ(エーテル体、アストラル体、メンタル体)には、霊的残骸や否定的想念型や停滞したエネルギーが充満している。次にあげる瞑想の目的は、そうした不要物をオーラ場からすっかり除去してしまうことである。こうした残骸のなかには、ふだんの日常生活から出てくるもの以外に、前述の三角形を創る瞑想を終えた直後に出てくるものがある。それは中心導管にたまっていた残骸が、三角形を創る瞑想によって除去されたあと、或る程度オーラ場の中にちらばってしまう可能性があるためである。魂によってこうした霊的残骸を取り除く非常にシンプルなプロセスが霊的つむじ風の瞑想である。・・・霊的つむじ風は、次に記すシンプルな手順を踏むだけで簡単に呼び起こすことができる。
1.魂のマントラを三回唱える。
2.頭上高くに、じょうごの先端がアンタカラナの中に位置するように霊的つむじ風を
視覚化し、“魂の叡知において、私は霊的ヴォルテックスを呼び起こします”と言う。
3.それがあなたのエネルギー場を通して、地球の内部へ降りて行くところを視覚化して
見守る。
4.自身が浄化されたとかんじるまで、必要な数だけ霊的つむじ風を呼び起こす。通常は
三回から五回で十分なはずである。自分の中心がずれていたり、感情的或いは心理的
危機に陥った時にも、このプロセスは非常に効果的である。これは人生において魂や
高次自己に援助を求める際の、シンプルなテクニックである。
「中心チャネルを広げる螺旋コルク抜き瞑想」
「ここまで最初の二つの瞑想において、中心導管とオーラ場から霊的残骸を排除すると云う浄化を行ってきた。ジュワル・クールから授かったこの最後の瞑想の目的は、頭の周囲と同じになるまで中心導管の太さを広げることにある。・・・そこで、中心導管を広げるための非常にシンプルな瞑想がある。これは三角形を創る瞑想と似ているが、三角形は沢山でなく一つだけでよい。魂のマントラを唱えてから、三角形を創る瞑想と同じ方法で、足元から地中に入ったところにある地球の星まで届く三角形を一つだけ創りだす。」
「魂の星を、頭上約15cmの元の位置に引き上げる時には、コルク抜きが、中心導管の中を時計回りに回転しながら螺旋を描いて上昇する様子を視覚化する。中心導管は少なくとも直径が2.5cmなくてはならないが、できれば頭の幅ほどの太さがあることが好ましい。最初はその中間くらいの大きさを想定しながら、徐々にできるだけ大きく広げていくようにする。このように、独自の判断と直感を駆使して頂きたい。この瞑想は一日二回、三週間は続けることをお勧めしたい。なぜなら習慣化には最低三週間が必要だからである。中心導管は、一度広がれば生涯その太さを維持することが出来る。ジュワル・クールの開示による、この瞑想の正しい手順のあらましは次の通りである。
1.魂のマントラを大きな声で三回唱える。
2.次に示す一体化のためのマントラを唱える。
人類の子らは一つであり、私は皆と一つです。
私は憎しみではなく、愛を求めます。
私は奉仕されるより奉仕することを望みます。
私は傷つけることでなく、癒すことを求めます。
痛みが、それに見合った光と愛をもたらしますように。
魂が命の外なる形やすべての出来事を統御し、
その出来ごとの奥にある愛を光のもとへ差し出しますように。
新しい視界と洞察がもたらされますように。
未来が明示されますように。
内なる一体性が示され、外なる溝がなくなりますように。
愛がまさりますように。
全人類が愛し合いますように。
3.下方にある地球の星に届く、大きな三角形を創る。
4.魂の星を、コルク抜きの螺旋が時計回りに回転するように上昇させる。
それが中心導管を望む幅まで広げることになる。
5.大いなる祈りを唱えつつ瞑想を終わる。
神意の光の発露より、
一人ひとりの思いにあまねく光が注がれますように。
光が地上に降り来たりますように。
神意の愛の発露より、
一人ひとりの心にあまねく愛が注がれますように。
キリストが地上に立ち戻りますように。
神の意志たる普遍意識の中枢より
天与の目的が一人ひとりの小さき意思を導きたまえ、
その目的はマスターたちの知り、仕えるところ
人類と呼ばれる意識の中枢より、
愛と光の大いなる計画が発せられ成就されますように、
かくして悪の巣窟を封じたまえ。
光と愛と力により、大いなる計画が地上に復興されますように。」
アンタカラナの構築と中心導管を浄化する瞑想法の概要は以上である。因みに、筆者はまだこの瞑想を全部通して行ったことが無い。というのも、一体化のマントラは、非常に気に入ったので暗誦できるようになった(本来であれば、この一体化のマントラの為に別に紙幅を割いてその注釈を書きたい気持ちでいる)が、未だ大いなる祈りを暗記出来ていない為である。因みに、以前本ブログで紹介したドランヴァロの「マカバ瞑想」も、地球正四面体に付着した霊的残骸を、呼吸を止めて地球に向かって押し下げる動作を含んでいる。そういう意味では両者には共通項があり、これが唯一の方法という訳では無さそうである。
尚、このブログは書き込みが出来ないように設定してあります。若し質問などがあれば、wyatt999@nifty.comに直接メールしてください。
PS:ストーン博士の『完全アセンション・マニュアル』には様々なノウハウが載っているが、正直なところ、いろいろ沢山ありすぎて、どれを本格的に行って良いか迷ってしまう。その中で、同書下巻の第13章には、クリヤー・クンダリニ・ヨガの話が紹介されており、特に同書下巻のP54において、「パラマハンサ・ヨガナンダはクリヤー・ヨガを“神への高速直行便”的方法であると表現している」との文章に行き当った。その後、そこで紹介されている『ババジと18人のシッダ』という本を最近読み終え、筆者は大変感銘を受けたので、早速クリヤー・ヨガの講習を受けてみて、その奥の深さに驚いた。若しアセンションに強い興味を持たれている読者がいたら、至急クリヤー・ヨガを試してみることをお勧めしたい。その理由はいずれ順を追ってこのブログで説明してゆくつもりだが、何故敢えて結論めいた話をこの時期に態々ここで紹介するかと云うと、このクリヤー・ヨガを一通り習得する為には三段階のイニシエーションを経る必要があるが、それを2012年半ば(この時期に、年に一度の第三段階のイニシエーションが予定されており、それを受講する為には第二段階のイニシエーションを受けて1年以上が経過している必要がある、そして来年3月に予定されている第二段階のイニシエーションを受講する為には、それまでに第一段階を終了しておく必要がある)迄にすべて終了する為には、今直ぐにでも行動を起こさないと間に合わなくなる可能性が高い為である(次の第一段階目のイニシエーション・セミナーは今年の11月末に予定されている)。仮に2012年に拘らないのであれば、ゆっくりしていても構わないのであるが、ことアセンションに関しては2012年が一つの大きな節目であると考える筆者は、それまでに一通りのことは済ませておきたいとの気持ちが強かった。興味を持たれた方の為に、以下のサイトを紹介しておく。尚、何故筆者がこのクリヤーヨガに強く惹かれたかに就いては、次の章で順を追って詳しく説明するつもりである。
http://www.babajiskriyayoga.net/japanese/home.htm