炭と健康人生

炭に関わって健康、人生、自然、免疫力が理解できる根本がわかる。ほんものがわかる。まさに自然は「たこ焼き」だ。

子供が見つけた美味しい炭

2005年03月15日 | 
以前に「子供は天然」の話をしましたが、子供はどのようにして自分にとって美味しい物を見つけるのでしょうか?おやつにしてもおかずにしても目の前に並べてある中で、いつの間にかおいしい物だけを選んで食べています。それに比べて大人は純粋に美味しいだけで選んでいません。残したら勿体無いとか思いますからねえ!
インスタントカレーでもそうですが、皆さんはご存知でしたか?甘口、中辛、辛口の三種類で美味しいのはどれか? そうなんです。甘口なんですねえ! だから私が食べるときはいつも甘口のインスタントカレーを買ってきて辛く味付けして食べるのです。
メーカーも子供の舌を甘く見てはいないのですね。

ところで、以前お米が不作で外国から一時米を輸入した時がありましたねえ。あの時は外米と抱き合わせでないと内地米を買えませんでした。その外米をどのようにして食べようか苦労しました。それで備長炭を入れて炊いたのですが、大人はこれは美味しいと言いながら食べましたが、子供は食べません。

それで、炭でも備長炭に杉の炭に、竹の炭などいろいろな種類がありますので、食べ比べて見ればと言う事になりそれぞれの炭で炊いたご飯を「おにぎり」にして食卓に並べて見たら、その中で美味しい炭をいとも簡単に見つけてしまう。そのときは、一種類だけがきれいになくなりました。

それだけ子供の舌は純粋でおいしい物だけを感じるのでしょう。やはり「子供は天然」ですねえ。で、美味しい炭はどれだったのでしょうねえ?

自然界にはスーパーマンは居ないのですねえ。残念・・・・

良い物は売れない?

2005年03月12日 | 
5年ぶりに連絡があり尋ねたのですが、皆さんお元気そうで何よりでした。
実は、5年前に床下に炭を敷設したお家なのです。そのときは全体の三分の一だったのです。今回のご依頼は残り三分の二に炭を敷設したいと言うものです。

今回炭を希望した訳は、炭が入っていない部分に白蟻が居た。5年前に炭を入れてから毎年白蟻の検査をしてもらっていますが、その都度検査に来られる方が、「炭が入っているところは気持ち良いです。土台や柱が乾燥していて非常にきれいです」と言われるそうです。それが毎年担当の人が代わるのですが、全員が口を揃えて炭は効果があると言い切るそうです。

と言う事で今回は残りの部分に炭を施設しました。
それでご主人いわく、「こんなに良い物(床下木炭)を何で皆は、使わんのかな?」

炭と私(2)

2005年03月10日 | 
「炭を焼くのは良いけど、杉の炭では採算が合わんよ。」と言われました。杉は備長炭に比べて重さが半分ほど軽いのです。さらにもう一つ歩留まりが悪いのです。その為600キロ焼ける炭窯で焼けた備長炭を仮に100円/1キロとして買い取れば、60,000円ですが、杉の炭ならその半分以下の27,000円ぐらいにしかならないのです。これでは山の人は杉を焼いてはくれません。

こういう事から杉の炭を備長炭と同じ価格で買い取ったのです。もちろんこの値段では売れませんから色々加工を考えて売り出したのです。市場価格からいくと非常に高い炭です。同じ杉の間伐材も材木屋で買うほうが遥かに安いですね。

それでも山で働く人たちがうるおい、山を手入れして杉の木の足元まで太陽が照らせば、腐った水を流さないし、害虫も居なくなるし、当然花粉もそんなに飛ばしませんから花粉症の方にとっても朗報です。

炭と私

2005年03月02日 | 
私が炭に関わった経緯ですが、今から思えば実に私しかいない適任だったのでしょう。
その当時は嫌で嫌で逃げ回っていましたが。

私は、1986年ごろから滋賀県で建築会社を経営していましたが、自然が好きで環境問題のボランティア活動にも参加していました。
そのとき、滋賀県の山をきれいにしないと琵琶湖がきれいにならないと言う事から、滋賀県間伐材利用促進機構の立ち上げに参加したのです。ヘッドは山東町の山本町長で参加メンバーは、建築、林業、コンピューター、芸術、マスコミ関係に行政を交えて10人ぐらいで立ち上がりました。間伐材を一般建築に使用する事には、話が進みません。現在は不燃材が主流です。木材は燃えるので主流ではないのです。

そこで、杉ヒノキを、焼いて炭にして琵琶湖の水浄化に使えば良いだろうと話がまとまりました。ところが誰がそれを引き受けるのかでまとまりません。当然私は断りました。木材なら建築に使えますが、黒い炭となれば建物を汚しますし、きれいに作るのが建築です。黒くて汚い炭は合い入れません。

間伐材を何とか炭にしてまでは良かったのですが、それからが大変で1年ほど逃げ回っていましたが、引き受けるものがいなくて最終的に私を含めて4人ほどで株式会社を作って引き受ける事になりました。

山からの恵みとさまざまな知恵を学ぶ事から「山学株式会社」サンガクカブシキカイシャと名づけました。

当初は、川にいれる炭ですから形は何でも良かったのですが、炊飯器でお米と一緒に炊くとなるとそうはいきません。杉の木は焼いても崩れやすいのです。要は焼くのが難しいのです。それに備長炭より軽いのと歩留まりが悪いのでコストが掛かります。

すったもんだして、滋賀県で一人だけ条件に合う杉の炭を焼いてくれる人がいました。それから私たちの炭との悪戦苦闘が始まったわけです。 つづく・・・・・