Word-of-Mouth

博多から、気ままに感じたことを書きとめていきます

震度0

2005-08-14 | 読み物
横山秀夫著の「震度0」を旅館で読了。

組織の中に所属すれば、誰もが少なからず計算する
利害関係に伴う人間模様がうまく描写されていて
一気に読み終えた。

色んなことが同時進行する中でタイトルにも絡む
「阪神大震災」。
小説の中では、対比の現象として活かされているのだが、
私としては、この部分だけが少し違和感が残った。

あの大惨事は誰もの記憶に残っていると思うが、
実際にあの震災を、神戸市東灘区で被災。
被害の大きさを伝える「高速道路の崩壊」した場所まで
車で10分ぐらいのところに住んでいたのです。
震災の時には、人の良い事、悪い事の両方を嫌というほど
体験した。
小説にリアル感を出すために実際の震災を引用されたのだろうが、
「阪神大震災」という実名にしなくても良かったのではないかなぁ
と感じた。

とはいえ、時間を忘れて引き込まれるように読破し、
やはり横山氏の作品は私の好みであるのは間違いない。

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