息子に影響されて『侍戦隊 シンケンジャー』にハマってしまい、放映のある日曜の朝が待ち遠しい今日この頃である。

三途の川からやってきた「外道衆」に立ち向かう天下御免の五人のサムライ、それがシンケンジャー(漢字で書くと『真剣者』…?)
なにしろキメ台詞は「一筆奏上」。名刀「烈火大斬剣」で放つ必殺技「百火繚乱」だの、水流の矢で敵を吹っ飛ばす「明鏡止水」だの、「大木晩成」だの「奮闘土力」だのといった「和」な技の数々で、今日も一件落着なのである。天晴!
時代劇の定型を戦隊モノのフォーマットに落とし込むアイディアで時代劇と戦隊モノの双方を批評的に再解釈してくれるから、もう毎回爆笑を禁じえない。
ケレン味たっぷりなロック歌舞伎というか、ヤンキー芝居というか…(勘亭流文字、四文字熟語、甚平・浴衣・草履・特攻服にといった和アイテムに執着するヤンキー特有の心性に共通するものが感じられる)
とりあえず映像を観て下さい
このクレイジーな世界観。
エイゼンシュテイの『戦艦ポチョムキン』を思わせる階段の群衆殺戮シーンから、黒澤明『影武者』の風林火山へのオマージュか?と思わせる旗をなぜか「黒子」が立て、時代劇『大江戸捜査網』(隠密同心!)を彷彿とさせる銘々の"名乗り"を経て殺陣に至り、香港映画的なワイヤーアクションを経て、『ルパン三世』の"斬鉄剣"を思わせる自動車ぶった斬りでクライマックスへ!…と、怒濤のような展開。ビザール!!!!!!!
そういえば『片腕マシンガール』の井口監督、新作タイトルは『ロボゲイシャ』とのこと(まったく、軸のブレない人だなあ…)
『ロボゲイシャ』予告篇
これまた「和」の意図的な誤読、という意味で、どことなくシンケンジャーに近いものを感じます。もちろん、こっちは子どもに見せられない極悪スプラッターだと推測しますが…
[追記]
その後、主題歌にも魅せられて毎日息子と合唱しています。ビジュアル系ロックを思わせる曲調(間奏で泣きのギター速弾きソロから1/2テンポにブレイクするあたり、お約束の展開が嬉しい…)もさることながら、歌詞がビザールきわまりない。
「日本のスピリッツ 目覚めてゆく」
「一筆奏上 天下御免 拍手の嵐 真打ち登場」
「大きな夢を照らすために 今日も朝日がフジヤマ昇る」
「Let's 武士道 斬って候」
凄い、凄すぎる。浅草で意味もわからず和風Tシャツを買って「グレート!」とはしゃいでいる外国人観光客レベルの、テキトーな和ものリミックス言語感覚(←褒め言葉です念のため)……脱帽!!!!
シンケンジャー本当に笑えます。
なんでもいいのかっ?って・・・。
寿司侍(スシザムライ)も、一体どうしたもんだか・・・。(-_-;)
保育園の七夕の短冊に、
「ショドウホン、シンケンマルがほしい」と書かれまして、生活発表会後に「頑張った」ということで買わされました。結構高いんです。5000円くらいになってしまいました。ボーナスの時期に寿司侍ぶつけてきてますよね。
光パジャマも大のお気に入りで・・・。
子供は完全になりきってしまっております。
寿司侍→ディケイド→ぷりきゅあと続いて騒がしいこと。
本当なら日曜の朝は「日曜美術館」&ホットケキと優雅に過ごしたいところが、朝から「スシ!スシ!一筆奏上!へいおまちぃっ!」と猛烈にハイテンション。
完全にやられております・・・。
あれ?シンケンジャー今週は無し?と思ってたら、その後の『仮面ライダー』番組内になんとシンケンジャーが登場するという、あまりにも強引なコラボレーションが始まって驚愕しました。系列もスポンサーも一緒だからって、無茶な展開にもほどがある(←褒め言葉)
ちなみに今週の戦闘は六本木ヒルズのアリーナ横で行われていました。画面の端にテレ朝の建物がちょっと映りこんでいて(笑)近場でロケにもほどがある…
しかし、明らかに武器とか小道具とかのオモチャを売る前提で、キャラクターもストーリーも設定されてますよね。シンケンジャーだと侍ディスク、仮面ライダーはカードとか、子どもの収集癖につけこむ小物商売が憎らしいです(笑)