高橋 透
DJバカ一代
リットーミュージック, 2007
九十年代初頭、<ゴールド>のフロアに漂っていたド変態ヴァイヴが、現在のクラブ空間には果たして存在し続けているのか?あのディープ&ド変態な血を絶やしてはいけない!失われたヤバいヴァイヴをフロアに取り戻したい
ー 宇川直宏
これは50歳で今も現役のスーパーDJ・高橋透さんが半生をふりかえる自伝だ。
世にDJ論やDJ文化論は数あれど . . . 本文を読む
上野 俊哉
アーバン・トライバル・スタディーズ
パーティ、クラブ文化の社会学
月曜社, 2005年
たとえたったひとりが孤独に踊り続けていても、つねにダンスは他のクラウドの身体に呼応しているし、他者の身体と共にある。踊ることは身体を通して自分自身に、また他者やクラウドに語りかけることなのである。
レイヴ、それも主にサイケデリック・トランスのギャザリングを主題に、カルチュラル・スタディ . . . 本文を読む
ウルフ ポーシャルト (原克:訳)
DJカルチャー
ポップカルチャーの思想史
三元社, 2004
昔なら、クールな野郎たちは、ギタリストかボーカリストになりたいって夢見てた。でも今や、DJになりたい、パーティやクラブでレコード盤を廻したい、一日中でもコンピュータで楽曲をコンポーズしていたい。これが彼らの夢なのさ。
ポップミュージック研究、特にカルチュラルスタディーズ寄りの文献は英語圏の . . . 本文を読む
野田努 (編)
クラブ・ミュージックの文化誌
―ハウス誕生からレイヴ・カルチャーまで
JICC出版局, 1993
僕は26歳だけど、僕だって自分はもうダンスしには行かないんじゃないかと考えていた。でも僕はいまクラブに行って踊っている。一度でも楽しいということを知れば誰だってそれを忘れないものさ…
-『NME』88年10月22日付
「ダンス・ミュージック」とは単にポピュラー音楽の1ジャン . . . 本文を読む
ジェイソン・トインビー (安田昌弘:訳)
ポピュラー音楽をつくる
ミュージシャン・創造性・制度
みすず書房, 2004
テクノ、トランス、ジャングル、ガレージでは、物語を語ることなどよりも、気持ちのいい瞬間を創造することこそが全てなのである。
- J. Gilbert
昼間は肉体労働、夜はバンド演奏というセミプロのミュージシャン活動を40代まで続けた著者が、一念発起して研究者に転向した . . . 本文を読む
浜中康子
栄華のバロック・ダンス
―舞踏譜に舞曲のルーツを求めて
音楽之友社, 2001
王太子や何人かの男性は女装をし、ショールを巻き、髪型は黄色の髪でできたタワーのように高く作られた。またつけぼくろやパッチのついた黒や赤の小さな仮面をかぶって、高く蹴り上げるようなステップを踏んだり、わざとぶつかりあって突き飛ばされた伯爵が英国女王の足下に倒れこんだりすることもおこり、笑いの一幕を繰り広 . . . 本文を読む
Sully Cally (訳: 大串 久美子)
カリブの音楽とダンス
勁草書房, 1996
もうずっと昔から
アコーデオンもシャシャもビギンもあったのだ
トライアングルだってティ=ブワだって
すべての音楽は進歩した
カレンダだってそうだ
ただ1つ、僕らの音楽は変わらない
僕らは忘れない
あれこれ言う人もいるけれど
熱い心の音楽なんだ
変化を好んで
進歩をさせようとするけれど
僕らはビギ . . . 本文を読む
ユリイカ 臨時増刊
総特集ワールド・ミュージック
音、共同体、テクノロジー
青土社, 1990年4月
先の『アフリカ音楽の想像力』を補完する資料として挙げておく。(現在、入手は難しいと思われるが)
本誌でワールド・ミュージック代表として取り上げられているのは、たとえばジプシー・キングス、3ムスタファズ3、ナジマ、サリフ・ケイタ、マラヴォワ、ブルガリアン・ヴォイス… といったラインナップ。 . . . 本文を読む
白石顕二
アフリカ音楽の想像力
勁草書房, 1993
音楽がなかったらダンスができない
ダンスがなければ音楽もできない
両者は離れられない関係なのだ
- ニッカ・ロンゴ(ザイコ・ランガ・ランガ楽団)
80年代末から90年代初頭「ワールド・ミュージック」なる言葉が流行した。それまで一部の愛好家のものだった土着の民族音楽とは違って、欧米(や日本)のリスナーにも聴きやすく「洗練」されたアジ . . . 本文を読む
ガブリエル・アンチオープ (訳: 石塚道子)
ニグロ、ダンス、抵抗
17~19世紀カリブ海地域奴隷制史
人文書院, 2001
売りたし、肢体美麗なニグロ男性1名、年齢16歳程度、召使として良し、素直で従順、フランス語を話し、高度なダンス含めあらゆるダンス可。 ー 18世紀の新聞広告より ー
18世紀。ヨーロッパの宮廷で貴族たちが、きわめて様式的な「バロック・ダンス」を踊っている . . . 本文を読む
村尾陸男
ティ・フォー・トゥー物語
アメリカ・ポピュラー音楽への遊歩道
中央アート出版社, 2001
1923年はハーレムにコットン・クラブが開店した。
ダンス・マラソンで90時間10分の記録に挑戦した男が、87時間で昏倒して死亡。
本書は、ミュージカル劇場で生まれたポピュラー歌曲『Tea For Two (二人でお茶を) 』が、モダンジャズのスタンダード・ナンバーとして定着していった . . . 本文を読む
奥田恵二
「アメリカ音楽」の誕生
社会・文化変容の中で
河出書房, 2005年
イリノイ自警協会によると、病的で、神経を苛立たせ、性的欲求を高揚するジャズ・オーケストラの音楽ゆえに、何百という少女たちに道徳的な危機が訪れているという。[略] 大都会のみならず小さな街でも、貧乏な家庭でも、裕福な家庭でも、少女たちは、最近のダンスの伴奏をつとめるこの奇怪で、陰険で、神経症的な音楽の犠牲になっ . . . 本文を読む
ジェラルド・ジョナス (訳: 田中祥子+山口順子)
世界のダンス
ー 民族の踊り、その歴史と文化
大修館書房, 2000年
なぜわれわれがダンスするのかって?
われわれは生きているから、
石ではないからダンスをするのだと思う。
いままでに石がダンスをするのを見たことがあるか?ー あるアフリカの学者
ダンスやダンス・ミュージックについて調べ始めると、資料のほとんどが「バレエ」とか「フラメ . . . 本文を読む