ポテチを作ってみる

保育園の帰り、息子が「ポテトチップたべたい」と言い出した。

園友にでもきいたのか？これまで、それほどスナック菓子に興味を示さなかったのに。このままいくと将来…　ぶくぶく太ってTVの前にゴロゴロしながら油ぎった手でポテチをつまんでいるイヤな絵ヅラが脳裏をよぎり、とっさに「ポテトチップスとか…そういうのは……ウチには、ない！」と断定してしまった。

「ポテトチップないの？ないの？」と泣きそうになる息子。「いや、その…」と弱腰な僕。別にポテチが嫌いなわけじゃない。ただ、お店で袋菓子を買うクセがついたら後々厄介だな…と危惧しているだけだ。

「じゃあ、じゃがいもはないの？」とたたみかけられ、「いや、じゃがいもはある」「じゃあつくって！ポテトつくって！」と、こういう時の幼児の追い込み方ってどこか女性に似た強引さがあるな。「よしわかった、うちにはポテトチップスはないけど、パパがつくるから。それならいいだろ？」「うん！じゃあテレビみてる。まってる」とウキウキな息子。

仕方ない。仕方ないと言ったものの、上手くできればビールのアテに良いかもな、という打算も実はある。作り方なんか知らないから、適当にやってみよう。ナニじゃがいもはデンプン、ってことは小麦粉なんかと同じ成分だ、油で揚げればカリッとなるだろ。たぶん。

スライサーで薄く切ったジャガイモをそのまま油に放り込む。ジュワージュワーと、すぐに揚がっていくポテト。簡単じゃん！キッチンペーパーで油を切り、塩コショウと一緒にポリ袋に放り込んで２、３回振り回すと、かなりソレっぽいものができた。



「わあ！ポテトだ！ポテトだ！」よろこぶ息子。どんなもんだ父は何でも作れるぞ！「でも、ちょっとしょっぱいね」ん？あ、ああ…　。ビールには合うんだけどね。これぐらい塩がきいてた方が…