ヲノサトル責任編集・渋東ジャーナル 改

音楽家 ヲノサトル のブログ

[料理] そらまめディナー

2011年04月18日 | 料理
今年から「旬」がまるごとという雑誌で連載エッセイを始めました。

これがなかなか渋い雑誌で、毎号1つの食材にフォーカスし、それにまつわる様々な記事を展開する、という編集方針。ニッチというかコンセプチュアルというか。当方が書いてるのは『酒徒コラム "これはおかずではない"』というタイトルで、食品というよりもあくまで「酒の肴」として食材を考える主旨の文章。たとえば、第1回にはこんな事を書いてます。


料理というものを、米やパンや麺のようなメインの穀物類に従属する「おかず」と見る必要などない。我々は「主食/副食」という言葉が暗示する上下関係によって、無意識に「主食は絶対に必要」と洗脳されてきた。今ここに宣言しておこう。グラスを手にテーブルについた瞬間から「全てのメニューはおつまみとして等価である」と。この連載では「おかず」ではなくあくまで「おつまみ」という観点から、様々な食べ物について語ってみたい。


えらそうな事を言っているが、要は酒呑みのたわごとにすぎない(笑) まあどんな内容かは本誌でご確認していただければ幸いです。

 + + +

前回「レタス特集」から、この企画を持ち込んだ旧知のアートディレクター菊地敦己くん、そしてページの半分を占めるイラストレーション担当の坂東慶一くんらを招いて、特集食材を用いたコース料理を作るのがならわしとなっております。いや実は、原稿のアイディアをもらうための雑談会なのだが… (ちなみにレタス三昧のメニューはこちら

次号の特集食材は「空豆」。というわけで「空豆コース」というものを考えてみました。

空豆のアミューズ3品盛り


A. 茹で卵の空豆ソース添え
 (1) 茹で卵をスライスする
 (2) 茹でて皮を剥いた空豆をみじん切りにしてすりつぶし、生クリーム・マヨネーズ・からし・塩・胡椒とまぜて、(1)に添える

B. 空豆、アボカド、小海老のカクテル
 (1) 生食用の小海老を白ワイン+ワインビネガーに浸けて軽く塩をふっておく
 (2) 茹でて皮を剥いた空豆、サイの目切りにしたアボカド、半分に切ったプチトマトをオリーヴオイルと塩であえ、(1)を乗せてレモンを絞る

C. 空豆のオリーヴオイル煮
 (1) 空豆をひたひたのオリーヴオイルでしばらく煮る
 (2) レモンスライスとローズマリーをたっぷり乗せ、冷えてから食す
* これはtwitterで @miz_utage さんに教わったメニュー。


空豆の冷製ポタージュ
 (1) 空豆は塩茹でして皮を剥いておく
 (2) 玉ネギをみじん切りにし、バターで炒める
 (3) (1)と(2)に水を入れてミキサーにかけ、塩・生クリーム・牛乳も足して液状にする
 (4) (3)を塩と砂糖で調味しながら適当に煮る。冷めたら冷蔵庫で冷やしておく


空豆とアンチョビのスパゲッティ


 (1) 空豆を塩茹でして皮を剥いておく
 (2) ブロッコリも塩茹でしておく(今回は茎だけ)
 (3) たっぷりの湯をわかしてスパゲッティを茹でる
 (4) その間にたっぷりのオリーヴ油でニンニク薄切り・鷹の爪を炒めておく
 (5) スパゲッティが茹で上がったら(1)(2)(4)と混ぜ合わせて食す


チキンと空豆のクリーム煮
 (1) 鶏腿肉をオリーヴ油で表面に焦げ目がつくまで炒める
 (2) 皮を剥いた空豆を投入し、白ワインをたっぷり注いで煮込む
 (3) 赤パプリカも投入し、水・生クリーム・はちみつ・塩・胡椒を入れて調味する



後から考えたら空豆のデザートも色々ありそうだけど、そこに気が回らなかったのは酒呑み料理の限界か…。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿