藤娘的 2

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ライオネル・ファイニンガー

2009-01-16 | 美術館・展覧会
 宮城県美術館で『ライオネル・ファイニンガー展 光の絵画 20世紀の巨匠 待望の回顧展』を見てきました。

 絵画作品を見ながら色使いや雰囲気がカンディンスキー、パウル・クレーなど宮城県美術館の常設展でよく見る作家の作品に色使いや雰囲気が似ているなぁと思いながら解説を読んだところ「青騎士」という芸術グループで一緒に活躍していたそうです。他に楽師の描き方からシャガールや、引き伸ばされたフォルムの男性から竹久夢二なんかも思い浮かべていたのでこの画家とも影響したりされてりってあるのか気になりました。 
 ファイニンガーが1906年にアメリカの『シカゴ・サンデー・トリビューン』に連載していた漫画「キンダー・キッズ」も日本語訳とともに展示してありました。登場キャラクターのジャパンスキー(機械仕掛けの人形)がロシア人に「日本人だ!」と捕まえられる場面なんか日露戦争が終わったばかりの時代も感じられて面白かったです。


 
 この日はなぜか美術館にいるときも「シャガールに似てるって思ったけど、シャガールファンのグルメ夫人ならどう見るかなぁ?」とか、美術館の後に寄った藤崎の大九州展(物産展)で以前夫人から教えてもらった梅枝餅売り場に並びながら「夫人は買ったかなぁ?」「まだセール期間中で忙しいかな?ご飯食べに行きたいなぁ」とやたらと夫人の事ばかり考えていたのですが、そんな日の夕方に彼女の訃報を受けました。
 不精者のわたしはいつも夫人からの連絡を待つばかりで、会いたいと思いながら連絡せずにいた事をとても後悔しました。それと12月に夫人から食事の誘いがあったとき北海道行きが控えていたので断っていたので、彼女とは10月の末に会ったきりとなってしまったこともとてもとても後悔しました。
 悲しさと後悔で気持ちがいっぱいで、お通夜や告別式でも私以上に悲しんでいるご家族の皆さんへの思いがいたらずただただ泣きじゃくってしまいました。お別れの言葉も「安らかにお眠り下さい」といった大事な言葉も述べずにゴメンネ。でもそれを言ったら本当に遠くへ行ってしまいそうで、もう会えなくなる事を認めるのがつらくて言いたくなかったのです。謝って言い訳したいのに伝える方法が分かりません。
 優しい旦那様とご家族の事、美味しい物、楽しかった事、いつも明るい話題を華奢な体いっぱいに表現し、ネガティブな事は相槌程度のグルメ夫人。年上の私よりはるかに人間ができてて、外見も中身も乙女な彼女と、がさつでおっさんよりおっさんらしい私が同じ職場で出会って仲良くなったのは奇跡みたいなもので、あの世とか来世とかでまた出会うことができるかとても心配です。
 Mねえさんの「私たちがあの世に行くとき『まだ来ないほうがいいですよ』とか『こっちは楽しいですよ』って先導してくれるよ」という言葉を信じて、次に会った時にいろんな話題を提供できるようにこれからを過ごしていきたいです。

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