藤娘的 2

お出かけ記録を更新中。

京都画壇の華

2009-08-30 | 美術館・展覧会
宮城県美術館で開催中の「京都画壇の華 京都市美術館所蔵名作展」を見てきました。

市美のある岡崎には国立近代美術館、平安神宮、観世会館、動物園があって学生時代頻繁に訪れた場所(アパート~大学~岡崎と5番のバス一本で行けたし)。いろんなこと思いだします。
と言うわけで、作品はどれも懐かしい感じがします。

展覧会のメインはポスターやリーフレットに使用されている竹内栖鳳の『絵になる最初』。モデルが裸になるのを恥じらう姿を描いたものです。
以前見た時はモデルの目元のうるんだ感じの表現にばかり気が取られていたのですが、今回は足元の帯が気になりました。
銘仙の絣模様のような着物の柄には不似合いのような菊柄の帯。
袖口から見える襦袢の赤い模様と、結構派手なこしらえで画家のもとを訪ねたのでしょう。
モデルはこれから裸になるのだろうけれど、私は着物に袖を通して帯をしめた姿を見たくなりました。

千種掃雲『蓮池』。後期印象派風の構図で田中一村と通じるものを感じます。
梶原緋佐子『暮れゆく停留所』。髪、帯、傘の黒と着物の黒は顔料が違うことに初めて気付きました。
植松奎二『水平の場』。市美で見た時、展示室入口のところで試してみたい衝動に駆られた作品。私の身長では無理そうだったのでやりませんでしたが、背が足りてたら若気の至りで試していたかも!?

最新の画像もっと見る