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ウイング マレーシア・クアラルンプール校

総合学習塾ウイングマレーシア・クアラルンプール校。マレーシア・アジア経済・政治・社会情報など幅広い話題を提供。

小中学校新学習指導要領案

2008年02月15日 | 教育全般
文部科学省は、小中学校の新しい学習指導要領案を公表した。

国語や理科など主要教科の授業時間数を平均で約10%程度増加させ、学習内容も上積みして”ゆとり教育”からの脱却を示した。

小学校は2011年度、中学校は2012年度から全面実施するが、理数系の教科を中心に2009年度から一部の内容を先行実施するとのこと。

指導要領の改訂はほぼ10年ぶりであり、当然の対応と感じる。

新指導要領は中学校理科の33%増、数学の22%など主要教科の授業時間数を大幅に増加させ、「ゆとり教育の総仕上げ」とされた現行要領前の水準に近づけた。

小学校での台形の面積の公式や中学校での二次方程式の解の公式など、現行要領が削減した単元も軒並み復活させている。

教育問題が大きな社会問題になっている現状を考慮すれば必然的な対応である。


シンガポール・マレーシア両政府 教育で協力関係深める

2007年12月04日 | 教育全般
マレーシア政府とシンガポール政府の間で教育に関する覚書を締結した。

すでに両文部省間では交流があるがそれを学校長、教師、生徒の2国間の交流をより強固なものにすることを確認した。

来春にはシンガポールの校長をクアラルンプールに招き交流を深めることを計画している。

多民族国家の両国にとり同様の悩みも抱えていることは間違いなく、またマレーシアにとりメッリットが享受できれば、マレーシアの今後の経済発展にも必ず役に立つことになるであろう。

教育に力を注いでシンガポールは先進国になっており、マレーシアが教育システムをブミプトラ政策に関わらず前進できる布石になればいいのだが。。



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日本人の学力後退顕著に

2007年12月04日 | 教育全般
経済協力開発機構が世界57の国・地域の15歳約40万人を対象に2006年に実施した学習到達度調査(PISA)の結果を公表した。

http://www.oecd.org/document/2/0,3343,en_32252351_32236191_39718850_1_1_1_1,00.html


日本の高校生は「数学的応用力」が10位(前回03年は6位)、「読解力」は15位(同14位)。すでに公表している「科学的応用力」6位(同2位)と合わせ、全科目で前回より順位が後退した。

読解力について文部科学省はOECD平均並みに落ちたと指摘している。
また数学、科学は高得点であるが世界のトップクラスではなく、知識を活用する力に課題があることが判明したと分析しているようだ。

日本の将来を見据え、教育再生を真摯に取り組む重要性を認識し、教育レベル向上につながる政策を速やかに実施すべきである。






読解力強化 神戸市の取り組み

2007年10月12日 | 教育全般
神戸市教育委員会では、国際学力調査や神戸市学力定着度調査の結果からも、子どもたちの読解力に問題があることが明白である現状を捉え読解力の低下に対応した小学5・6年生向けの読解力育成教材を株式会社ベネッセコーポレーションと共同開発し本年度から使用し、また3・4年生向けも2008年度から使用を予定している。

読解力育成のために教科の横断する系統的・段階的な副教材を共同開発し、学校の授業のなかで継続的に活用していくことは全国で初めての素晴らしい試みでありエールを送りたい。

その趣旨は読解力はすべての学習の基礎・基本であり、国語科だけでなく、あらゆる教科や領域で指導することが重要であるとされているが、現状では子どもたちの文字離れが顕著にみられ、”長文を最後まで読めない””文章から事実を正確に読みとれない”といった現状を考慮したものである。

教材開発の狙いとして
1)文字や資料に親しませる。
2)ことば(言語)の知識を増やす。
3)読解を通して論理的な思考力を養う。
4)多様な教材を提供して子どもたちの興味・関心を引き出す。

これらは国際調査で読解力トップのフィンランドで重用されている着想力を高める工夫を参考にしたと考える。たとえ猿真似と言われてもよりよい教育方法があるのであれば積極的に導入しなければ”物つくり日本”の将来に不安がよぎる。
行政区を越えて積極的に導入するべきだろう。

宿題量多い?

2007年09月16日 | 教育全般
夏休み…。様々な思い出を作ったことと思います。

Wingでは夏期講習会を開催し、学習面でもサポートをさせていただきました。また、講習会に参加できなかった子供達には、個別の宿題を出し、学習面での空白がないように努めました。

『宿題を出す』ことは簡単なことではないと考えています。出すこと自体は簡単ですが、その子のために何をさせるべきか?をしっかり考える必要があります。

つまり中長期的な視点が必要になります。その学年での学習内容やその子の学習進度など考えなければ、宿題は効率の悪いものになります。

夏休みの宿題と言えば、小3の保護者からこんな話を聞きました。

「とても宿題が多くて、大変でした!」

これは小3だけが特別多かった様です。他の学年はごく普通の量とのこと。しかも、その宿題内容がまだ習ったことが無い内容もあり、苦労された様でした。内容検討の段階で、不十分なところがあったのかもしれません。

ただ、私は予習として課題を出すこともあります。そのこと自体を否定しているのではなく、その課題が今後どのように活きてくるのか?を保護者に、子供達に説明することが大切であると思います。

Wingでは今週から中学部中間テスト対策が始まります。計画的に子供達一人一人に合った課題を考えないといけません!!


第一子は賢い?

2007年06月23日 | 教育全般
最初の子供はIQが高いとの研究結果を、ノーウエーの研究者が徴兵した25万人から調べた。

それは第一子が下の子供に教えたりすることにより賢くなると言う。
第一子が亡くなり、第二子が一番上になった場合にも当てはまる。

今までは専門家の間では出生順は関係ないとされていただけに驚く結果である。
家系、出産までの状態にも大きく左右されるため一概には肯定できない













海外で暮らす子供達

2007年06月21日 | 教育全般
海外で暮らす子供達と日本で暮らす子供達はどこが違うのでしょう。
このブログを日本からご覧になっている方もいらっしゃると思いますので、少し書いてみようと思います。

日本の子供達との違い(1)・・・幼い(不良は皆無)

これはよい意味でも悪い意味でも言えることです。原因は次のようなものが考えられます。

・こどもたちだけで行動できる範囲が狭い。
・こどもたちだけで夜間に行動するようなことがない。
・青少年に悪影響を与える文化が身近にない。
・大多数のこどもが駐在員の子息であり、家庭環境が均一的であり、安定的。

以前、日本の都市部で塾講師をしていたことがありました。その当時、10年前くらいでしょうか、中学3年生の女の子たちはほとんどが化粧をして塾に来ていました。塾が終わって、コンビニにたむろする中学生も見受けられました。それらと比較すると、海外で暮らす子供達との違いがわかります。

日本の子供達との違い(2)・・・視野が広い

日本を離れ、日本を外から見て暮らしているこどもたち。こどもの頃から日本を客観的に眺めることができるようになっています。その土地での文化、言語、習慣、宗教、すべて日本と違いますから、生活の中で複眼的な見方が養われていきます。日本の常識の全てが世界の中では通用するわけではないことを肌で感じることができています。

日本の子供達との違い(3)・・・いじめが少ない

同時期に赴任し、同時期に本帰国したとしても3年。友達になったと思ったら、どちらかが本帰国。駐在員の家庭が多いため、どうしてもそのように短期間での友達づきあいが多いです。必然的に、いじめが起きるようなウェットな関係ができにくいと言えますが、逆に言うと、深い人間関係を築きにくいといえます。その土地、その期間だけの人間関係で終わってしまうことが多いといえます。

海外で暮らしていても、日本人学校に通っている生徒達はほとんど日本で暮らしている子と変わりません。しかし、よくよく見てみると、上のような違いを見ることができます。

効果的な集中力の高め方(2)

2007年06月19日 | 教育全般
集中力を高めたいけど、どうやったらいいのかわからない。そんな方に参考になるかどうかわかりませんが、Wingの数学の授業で行っている「集中力向上のための小テスト」を紹介します。

Wingの中学3年生の数学は5月で中3内容がすべて終了し、今は2周目に突入しています。中3生は授業開始の挨拶が終わると、すぐに小テストを実施します。ここで大切なのは、時間を切ってテストを行うということです。

ポイント1.集中力を高めるためには、時間の制限を設けること!

出題内容は基礎計算を軸に問題を作成し、通常、時間内には終わらないくらいの問題数を用意します。時間は5分に設定しています。最初のうちは、時間内にすべて解ききれないことに対し、消化不良を訴えてくる生徒がいますが、慣れてくると反応に変化がみえてきます。時間内に高得点をあげようと思ったら、「簡単な問題から解くように」、つまり、最初に全体を見渡し、解く問題の優先順位をつけることができるようになります。

ポイント2.限られた時間を最大限に有効利用すること!

「先生右手が痛い!」時間にしてわずか5分ですが、集中して問題を解くと、右手が悲鳴をあげるほど、手を休める暇がありません。そして採点結果はすぐに出ますので、クラスの中で自分が相対的にどのくらいの位置にいるかを把握することができます。意欲の高い生徒であれば、「どうすれば、計算のスピードをあげることができるか?」と先生に尋ねてくるようになります。ここで大切なのは、スピードを意識するあまり、正確さを疎かにしないということです。そのため、採点は「加点・減点方式」を採用しています。

ポイント3.スピードと正確性を両立させること!

「加点・減点方式」とは、「正解の数-不正解の数=得点」として採点する方式です。ですから、間違えてしまうとマイナス2点になってしまいます。そのため、生徒は正確に解答をつくるようになっていきます。
 今の学校の指導方針は基本的に「こどものうちから過度な競争をさせない」という方針があります。これは、競争によるマイナス面を取り払うことが目的になっていますが、同時に競争によるプラスの面もなくしてしまっています。基本的に生徒はテストが大好きで、まわりと競争することを楽しんでいます。実際、大人の社会に出て行くと、日々、競争社会が待っているのですから、こどものうちに競争に慣れ、競争に勝ち抜く術を身に着けておくことは、その子の将来に役立つと思います。

ポイント4.適度な競争は人間を成長させる!

ただし、競争が過熱するあまり、まわりに対する配慮をなくしたり、唯我独尊に陥ってしまうことがないよう、指導者は注意しなくてはなりません。




長くなりましたので、つづきは稿を改めます。

カント

2007年05月18日 | 教育全般
カントは人間の知性を、悟性、判断力、理性の3つの階層構造をなしていると分析している。

もっとも下のレベルが悟性すなわち理解力である。これはずばり自分の頭で考えることと断言している。

一定の命令に服する家僕・公僕は悟性だけあればいい。
将校は己の課せられた課題にただ一般的規則だけを指示され、有事の際にはそれを守りどのように対処するかの判断力を要する。
将軍は起こりうることを判断して、そのために規則を己で熟考しなければならないので理性をもたなければならない。

非常にわかりやすい表現だから覚えていただきたい。





NZでは親の体罰を制限する法律

2007年05月16日 | 教育全般
ニュージランド国会では親が平手打ちでの体罰を与えることを禁止した法律が反対票わずか7票で成立した。

勿論この法律にも体罰に関しては万全とはいえず、抜け道は残されている。
問題は警察がいかに慎重に捜査できるかということだろう。
ゆるい平手打ちは認め、激しい平手打ちは犯罪となると判断が難しい。

今までの法律ではあまりにも寛大すぎて家庭内の虐待は取り締まれない状態のため、今回の法律は逆に家庭の教育方針にまでかなり踏み込んだものである。

日本も幼児虐待がたびたび報道されるが判断基準が現場では相当困難と感じる。
”しつけ”の基準も家庭ごとに違うわけであり、日本での立法化は困難であろう。






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日本の教育

2007年05月08日 | 教育全般
日本の教育制度は文部省、今の文部科学省が駄目にしてきていることは否定できない。官僚型の政策立案では今の時代には適合していないのではないか?

寺子屋の時代から始まった暗記重視教育がいまだに幅を利かせている現実に改善の余地があるのではないだろうか?

ゆとり教育の失政も踏まえて本当の意味で日本の教育再生に文科省は取り組むべきである。

進学率が非常に高い日本では、6・3・3・4年の制度すら改善の余地がるのではないだろうか。

日本の大学が国際的に評価されない理由も把握しているはずである。

学校だけではまともに勉学・進学できない現実が、我々教育産業の必要性を消費者が求めるようになるのである。一部学校関係者がことあるごとに塾などを批判する光景には自分たちが生徒の求める教育を提供できていない現実に蓋をしているだけである。






公立中高一貫校の出現

2007年04月22日 | 教育全般
 現行の学校教育では小中学校までは義務教育段階なので、敢えて私立学校を望まない限り居住地の自治体が予め定めた学区の学校に入学するのが原則です。ところが、最近この原則が特例により徐々に崩されつつあり、自分たちの責任でどの公立学校へ進むかの選択を迫られる傾向が加速しつつあります。それは、各自治体が従来の学区の規制を外して学校選択制を導入しつつあることと、主として都道府県主導による公立中高一貫校が増えていることもその原因の一つであります。
 そもそも公立中高一貫校が増えている理由は、表向きは公立中学の教育の多様化でしょう。しかし、保護者の期待は「進学校化」を求めているのが現状の様です。今まで経済的な理由で私立中学進学を断念してきた人たちが一気に「公立中高一貫校」へ流れているのが現状です。
 この現象によって、経済格差から生まれる学力格差が埋まっていくでしょう。しかし、今まで以上に受験熱が加熱していく結果、従来の公立中学との格差が大きくなってしまう懸念も否めません。学力の二極化が進んでしまうのでしょうか?

JSKLに意見する(2)

2007年04月15日 | 教育全般
前回マレーシアの生徒の学力停滞について触れた。海外の日本人学校で統一の物差しがないため、客観的データに基づく確証はないが、「マレーシアの生徒の学力は低い」というのは塾業界では定説となっている。現に、マレーシアからの帰国生に対しては下駄をはかせる(点数を上乗せする)私学もある。

学力が停滞する一番の理由はJSKLの教育方針にあるのではなかろうか。良くも悪くも「のびのび育てすぎている」のである。春休みも1ヶ月あるというのに、宿題がほとんどない。先生たちの入れ替わりがあるため、仕方のない部分もあるとは思うが、各教科前学年の復習をさせるには絶好の機会であり、生徒の自主性に任せることは結局何もやらせないという残念な結果を招く。学校がこどもの学力を高めることを自ら放棄していると言えないだろうか。

さらに、中学部では1学期の中間考査を実施していない。いかなる理由があろうと、中間考査を実施しないということは生徒の学力停滞を招く。まさか、春休みが長いためという理由ではないだろう。

これらのことから総合的に判断すると、JSKLは生徒の学力向上について、保護者が望むだけの期待にこたえていないといえる。現場の先生たちは一生懸命にやってくれているのであろうが、大多数の保護者が望んでいるのは、「我が子の確かな学力」であり、「的確な進学指導と受験対策」である。

JSKLに意見する(1)

2007年04月11日 | 教育全般
春になり、日本では入学式、始業式のシーズンを迎えている。先ごろ地震の被害を受けた輪島市でも4日遅れで学校がスタートした。今春マレーシアから日本へ帰国した塾生たちも日本の学校でそれぞれスタートをきっている。先週末に入学式や始業式、クラス編成を終わらせ、今週はクラブ活動決め、学級活動の役割分担、身体検査などを行い、明日ぐらいから本格的に授業がスタートするのだろう。もう友だちの一人や二人、できているかもしれない。

一方、マレーシアの日本人学校(JSKL)は未だに春休み中。スタートするのは来週からである。そして、ようやく始まったとしても、始業式、入学式を2日に分けて行うために、来週、生徒たちは4日しか通学しないことになる。こうなると、本格的に授業がスタートするのは4月23日ごろからになるのではないか。

さらに、毎年恒例の「こどもの日のお休み」。JSKLでは例年、日本の祭日である「こどもの日」を理由に5月5日を休日にしている。日本人学校とはいえ、マレーシアの祝祭日を休んでいるのであるから、日本の祝祭日を休みにするのは不可解である。

長すぎる春休みや、意味のない休みによって、マレーシアの子供の学力は停滞しているといえないだろうか。

今回JSKLの批判を行う。これは、マレーシアで生活する子供たちの学習環境が改善されることを願ってのことである。

日本の公立学校

2007年03月23日 | 教育全般
今日の日本の公立学校の多くが信頼を失い、ある世論調査では8割近くの保護者が公立学校に子供を通わせることに何らかの不安を持っている。

実際の現場ではゆとり教育から大きく舵を切られ、学力向上、しつけなど多くの課題を教員たちに求められ非常に混乱している。

文部科学省からの通達で動く教員はそれだけの大仕事ができるのであろうか?民間校長などを導入してもやはり一部の熱心な教員を除けば、お役所仕事になることは避けられないように感じる。

そのため都市部では極端な私立小学、中学校人気で人気校には厳しい受験戦争が生まれている。

確かに勉強することもとしない子供の学力差は広がり、経済的な理由で通塾できる子供とできない子供の学力差は明らかに広がり、これが社会格差の一因にもなる。

政府、民間が共同で今の公立教育を再生するには大きな変革が必要であり、教員も変わらなければならない。

その日が訪れることを心待ちにしている。