今年もついに伊勢えびの季節が到来しました!
宮崎県北部と大分県をつなぐ海沿いの町では、東九州伊勢えび海道というイベントが毎年秋に開催されます。
http://higashi-iseebi.jp/access/index.html
伊勢えびの旬ということで、伊勢えび料理のお祭りみたいなものですが、いきあたりばったりでは伊勢えびは食べられないことが多いようで、何度か痛い目にあっているので、今回はちゃんと予約していきました。
ちょうど3連休。鹿児島から妻の実家の家族がうちに遊びに来てくれており、一緒にお出かけです。
お店は、延岡市北浦町古江にある「さざれ石高島」。
旅館でもあり和食レストランでもある、いい店構えのお店。
http://www.sazareishi.com/
個室に通されました。
竹を壁にあしらった、情緒ある部屋。
最初は鮮魚のお造り。
新鮮なのがわかるコリコリした食感で、お酒がほしくなるおいしい刺身でした。烏賊も甘みがあって美味。刺身のつままで完食です。
次はブリの煮物。
ああ~なんというやさしい味付けでしょう。うまい!魚のおいしさをよく味わえます。煮物にオクラを添えるというのも、彩よくていいですね~。
そして早くも伊勢海老の登場!
おつくりです。
まだ生きていて動きます。
身は引き締まっていて、ぷりぷりした食感。甘みがあって、醤油との相性が抜群。
この食感は、単に身をぶつ切りにしているだけではなく、絶妙の包丁細工があってのものなのでしょう。
一口、一口がまさに口福です!!
次に出てきたのは、梅味噌和え。
梅の風味がほのかに感じられる酢みそ和えで、なんとも上品な味わいに、秋空のごとき風流を感じます。こういう繊細で奥行きのある料理は、今の季節に実にいいですねえ。海の幸と大地の恵みとが美味しく味わえました。
そしてエビグラタン。
アツアツの蓋をあけると、大きな海老が香ばしく焼かれたマヨネーズを身にまとっていい香りを漂わせます。ナスやミニトマトなども入っていて、美味。そして一切れのリンゴも!焼きりんごのような味わいになっていて、ひとつの容器の中からたくさんの美味なる食材が顔を出す、楽しくておいしいグラタンでした。海老の出汁と風味がこれまたなんとも見事!!
そして再び伊勢海老の登場!なんと今日の懐石は一人2匹の伊勢えびをいただけるのです!!今度のは塩ゆで。
生でいただくのも美味ですが、火が通った伊勢海老の身も食べ応えが充実しています。太い身にガブッとかじりつく幸せといったらもうたまりません。
甘酢がついてきますが、私的には余計な味をつけずに塩味のまま食べるのが最高です。
そして、そろそろご飯かなと思いきや、蒸し物が出てきました。
茶碗蒸し!?いやいや、そうじゃなくて豆腐のようです。自家製なんですね!
そして繊細なだしの風味を生かしたあんがかかっています。
すばらしい味わいです。最初のほうに出てきた煮物といい、この蒸し物といい、味付けが見事です。こんなおいしい料理を出す店が延岡にあったんですね。感動しました。
そしていよいよ伊勢海老の味噌汁。
これもまた、最初は味噌味が薄いんじゃあ!?と思ったほどうす味に感じましたが、食べているとこの濃度がきいてきます!伊勢海老の風味を堪能するのにちょうどいい濃さなのかも!と納得です。
ご飯は炊き込みご飯。やさしい味付けでだしがしっかりきいていて美味です。
漬物の味まで、一味違うおいしさに感じられました。
窓の外には秋の空と海の青が一望でき、そんな中でいただく伊勢海老会席は実に美味でした。
最後はデザート。ババロア!?かな。
北浦にはすばらしいお店があるものですね。
今度は泊まりで出かけて、お酒も飲みつつ料理を味わいたいなあ~。
伊勢えび万歳~!!