(お…おい!
アンドレス、落ち着け…!
しっかりしろ!!
あれほど待ち侘びていたトゥパク・アマル様との再会だっていうのに……!!)
何とか平静を取り戻そうと自分の頭や胸をしきりに叩いているアンドレスを、周囲で見守る衛兵たちが、不思議そうに目を丸めている。
そんな周囲の様子にも気付かずに、懸命にポカポカと自分を叩いたり、何度も深呼吸をしたりしているアンドレスの元に戻ってきたビルカパサが、思わず、プッと吹き出した。
「アンドレス様、そんなに緊張せずとも」
「――!」
頬を紅潮させて大きな瞳を潤ませ、ハッと己を見上げたアンドレスに、ビルカパサは精悍な笑顔で頷いた。
「トゥパク・アマル様は、アンドレス様が以前ご一緒にいらした頃と変わらぬトゥパク・アマル様ですよ。
さあ、今、ちょうど、同盟者の方々との打ち合わせも一区切りしたところです。
どうぞ天幕の中へお入りください!
トゥパク・アマル様がお待ちです!!」
【登場人物のご紹介】
≪トゥパク・アマル≫
反乱の中心に立つ、インカ軍(反乱軍)の総指揮官。
インカ皇帝末裔であり、植民地下にありながらも、民からは「インカ(皇帝)」と称され、敬愛される。
インカ帝国征服直後に、スペイン王により処刑されたインカ皇帝フェリペ・トゥパク・アマル(トゥパク・アマル1世)から数えて6代目にあたる、インカ皇帝の直系の子孫。
「トゥパク・アマル」とは、インカのケチュア語で「(高貴なる)炎の竜」の意味。
清廉高潔な人物。漆黒長髪の精悍な美男子(史実どおり)。
≪アンドレス≫
トゥパク・アマル(インカ皇帝末裔で反乱軍総指揮官)の甥で、インカ皇族の青年(18歳)。
若くして剣術の達人であり、4万の軍勢を率いるインカ軍最年少の連隊将。
スペイン人神父の父とインカ皇族の母との間に生まれた。混血の美青年(史実どおり)。
英国艦隊及びスペイン軍との大決戦に向けて、ラ・プラタ副王領への遠征から、ペルー副王領のインカ軍本隊へと帰還を果たした。
≪ビルカパサ≫
インカ族の貴族であり、トゥパク・アマル腹心の家臣。
トゥパク・アマルの最も傍近い護衛官として常にトゥパクと共にあり、幾度と無く命を張って主を守ってきた。
アンドレス、落ち着け…!
しっかりしろ!!
あれほど待ち侘びていたトゥパク・アマル様との再会だっていうのに……!!)
何とか平静を取り戻そうと自分の頭や胸をしきりに叩いているアンドレスを、周囲で見守る衛兵たちが、不思議そうに目を丸めている。
そんな周囲の様子にも気付かずに、懸命にポカポカと自分を叩いたり、何度も深呼吸をしたりしているアンドレスの元に戻ってきたビルカパサが、思わず、プッと吹き出した。
「アンドレス様、そんなに緊張せずとも」
「――!」
頬を紅潮させて大きな瞳を潤ませ、ハッと己を見上げたアンドレスに、ビルカパサは精悍な笑顔で頷いた。
「トゥパク・アマル様は、アンドレス様が以前ご一緒にいらした頃と変わらぬトゥパク・アマル様ですよ。
さあ、今、ちょうど、同盟者の方々との打ち合わせも一区切りしたところです。
どうぞ天幕の中へお入りください!
トゥパク・アマル様がお待ちです!!」
【登場人物のご紹介】
≪トゥパク・アマル≫
反乱の中心に立つ、インカ軍(反乱軍)の総指揮官。
インカ皇帝末裔であり、植民地下にありながらも、民からは「インカ(皇帝)」と称され、敬愛される。
インカ帝国征服直後に、スペイン王により処刑されたインカ皇帝フェリペ・トゥパク・アマル(トゥパク・アマル1世)から数えて6代目にあたる、インカ皇帝の直系の子孫。
「トゥパク・アマル」とは、インカのケチュア語で「(高貴なる)炎の竜」の意味。
清廉高潔な人物。漆黒長髪の精悍な美男子(史実どおり)。
≪アンドレス≫
トゥパク・アマル(インカ皇帝末裔で反乱軍総指揮官)の甥で、インカ皇族の青年(18歳)。
若くして剣術の達人であり、4万の軍勢を率いるインカ軍最年少の連隊将。
スペイン人神父の父とインカ皇族の母との間に生まれた。混血の美青年(史実どおり)。
英国艦隊及びスペイン軍との大決戦に向けて、ラ・プラタ副王領への遠征から、ペルー副王領のインカ軍本隊へと帰還を果たした。
≪ビルカパサ≫
インカ族の貴族であり、トゥパク・アマル腹心の家臣。
トゥパク・アマルの最も傍近い護衛官として常にトゥパクと共にあり、幾度と無く命を張って主を守ってきた。
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