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成人病とも言われている歯周病

2012年05月25日 | PMTC(歯のクリーニング)
医療法人社団美徳会たけさき歯科医院の中原です


今日のテーマは歯周病についてです



テレビやインターネットなどでたくさんの方が歯周病という言葉を知っていると思いますが、なんと成人の8割がかかっていると言われています



歯周病は歯と歯茎の間の溝、いわゆる歯周ポケットに歯周病菌が入り込んで起こります。



歯周ポケットというのは歯と歯茎の間の溝のことで、先の丸いものさしで、その深さを測ります。


正常値は2~3ミリ程度で、4ミリ以上になると歯周ポケットが深く、この中に歯周病菌が入り込み骨を溶かすなどの悪さをします


なので歯周病をひとことで言うと歯を支えている周囲の骨を失う病気です


自覚症状はほとんどないため歯周病と気づいたときにはすでに血管がむしばまれています



歯周病菌はLPSという強い毒素を持っており、これが血管に入り込んで内壁に付着すると炎症を起こします


そこに悪玉のLDLコレステロールが付着して、こぶを作ります。こぶは次第に大きくなって血流を阻害します



歯周病が進むと中等度歯周炎重度歯周炎となり
歯茎から出血する
歯茎が赤く腫れている
歯がグラグラする
口臭がある
歯茎から膿がでる  などの症状がおこります



また歯周病は単なるお口の病気ではなく様々な生活習慣病との関わりがあり、動脈硬化や肥満、糖尿病やタバコなどが関係します。


動脈硬化
→歯周病は細菌感染症であるため、その原因となる細菌が血中に入り心臓の冠動脈(心臓に栄養を送っている動脈)などに感染をおこすと細菌の作り出す毒素や炎症物質によって血栓ができやすくなり、動脈硬化が進む可能性が報告されています。


肥満
→近年の調査で、BMI・体脂肪率・ウエストヒップ比率の値が大きいほど歯周ポケットが深い人の割合が多いという結果が出ており、メタボリックシンドロームを構成する脂質代謝異常が歯周病の発症や悪化のリスクファクターとなる可能性があります。


糖尿病
→血糖値が高い状態が続くと、タンパク質と糖が結合した物質が増え、その影響で歯茎の炎症も悪化しやすくなります。また、逆に歯周病菌が血中で作り出すTNF-αという物質は、血中の糖濃度を抑えるインシュリンの働きを阻害することも分かってきました。


タバコ
→喫煙は、糖尿病とならんで歯周病を悪化させる2大リスク因子を言われています。喫煙の習慣があると、歯周病が発症、進行するリスクは2倍~9倍に高まることが知られています。喫煙をやめないと歯周病の治療も効果があらわれにくくなります。


歯周病を予防することは全身の健康のためにたいへん重要です


そのためには毎日の正しい歯磨きももちろん大切ですが、それだけでは全ての汚れ(歯垢・プラーク)を落とすことは大変だと思います


またちゃんととりきれていなかった汚れ(歯垢・プラーク)が固くなり歯石となってしまった時は、歯ブラシで落とすことはできません


そうなる前に来院してもらって、機械で歯石を除去したり歯のクリーニング(PMTC)をすることで汚れを残しておかないことがとても重要です



自分の歯がちゃんとあることで、食べ物もおいしく食べることができ、いつまでも若々しくいられます


健康な歯の方も歯周病かも知れない方も、部分的な入れ歯を入れている方も、自分の歯がある限りその歯を大切にしていきましょう













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1 コメント

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歯周病は可逆? (銀歯だらけの怠慢患者)
2012-08-28 08:05:49
歯について色々と調べております。

今年の冬の寒さで
奥歯がグラグラして痛い状況になったのですが、
体を温めたら直りました。
今は完全に普通の状態ですが、
歯周病は進行こそすれ治る事はない、
と聞いた事があるので、
寒くなるとまた再発するのでしょうか?
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