Whats Up Matsui?
松井秀喜 ヤンキース
のちょっとオタクな?
大リーグブログです。
★帰宅後元気次第更新★
 



  大リーグの試合を見ていると、特に試合の動きがない場合3回が終わったところで、必ず先発投手のストライクとボールの投球数がテレビ画面に映し出される。それをもって退屈しているアナウンサーが、今後の試合の展開がどうなるか、シナリオを描いてみたりして場をつなぐ。

  この投球数、多くのチームが100球を先発投手を交代させる一つの目安としている。ヤンキースの監督Joe Torreと昨年までピッチング・コーチをしていたMel Stottlemyreは、この100球降板の基準を驚くほど忠実に守ってきた。いや、100球以下の降板基準で采配していた。2005年シーズンのア・リーグの各球団の先発投手一試合当たりの投球数を比較してみると以下のようになる。

①ホワイトソックス 101.9球
②レッドソックス 99.7球
③アスレチックス 97.2球
④エンジェルズ 97.1球
  ・
  ・
⑦ヤンキース 95.9球

  ヤンキースを除くプレイオフに出場したチームは、先発投手一試合当たりの投球数でリーグ上位を占める。先発投手が持ち応えるチームは強い!当たり前である。でもヤンキースはどの球団でも3本の指に入る先発投手を補強したはずだった。なのになぜリーグ7位なのか?それは怪我やヤンキースのユニフォームに慣れていないやらで、驚くほど試合の早い段階でTorre監督が先発を降ろすからだ。一回崩れたらもうお終い。4回や5回でヤンキースの先発がマウンドを降りるのは日常茶飯事だ。Torre監督が大事にする3投手は一試合で100球を投げることはほとんどなかった。

Carl Pavano 17試合先発して100球を超えたのは3試合
Chien-Ming Wang 17試合先発して100球を超えたのは2試合
Jaret Wright 13試合先発して100球を超えたのは3試合

  先発というからには、7回まで投げてもらわないと話にならない。序盤で降ろすくらいならファームの選手で十分。億の年棒をもらう選手は、崩れたら立ち直らなければならない。しかしヤンキースのコーチ陣は、甘い。さっさと先発を降ろす。シーズンを通じて先発投手は、崩れても立ち直る強い精神力と、7回まで投げ切る覚悟を養ってもらわないと困る。以下、2005年シーズン、ヤンキースの先発で登板ごとの投球数が多いトップ5(9試合以上の先発)だ。

1. Shawn Chacon 106.3球 防御率2.85
2. Randy Johnson 100.8球 防御率3.79
3. Mike Mussina 99.3球 防御率4.41
4. Al Leiter 98.2球 防御率5.49
5. Aaron Small 97.9球 防御率3.20

  いろいろ見方はあると思うが、先発陣の層が薄くなった時に先発したShawn ChaconやAaron Smallは、1回でも多く投げることが要求され、比較的ピンチでもマウンドに残された。それがいい結果につながったと私は思う。他球団からもてはやされてヤンキースに移籍した投手たち。Javier Vazquez、Jeff Weaver、Denny Neagle、Kenny Rogers、Jack McDowell。過保護なコーチ陣のスタンスが、契約内容と結びつかない成績につながったようにも感じる。

  最近のヤンキースの強みは、ア・リーグを代表する破壊力十分な打線だ。5点くらい差がついても、ある程度打線頼みで、先発続投でもいいはずだ。強みを活かしたチーム創りに期待したいところだ。

過去の『なぜヤンキースは勝てないか?』連載ブログ

【連載第1話】~無難な選手たち~

【連載第2話】~兄弟関係の崩壊~

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
真の勝負強さ (てつ)
2006-01-13 22:47:54
 今年もプログを非常に楽しみにしています。

 今シーズンもやはりピッチングスタッフ次第でしょう。しかしここ最近のヤンキースの勝負弱さの象徴と言っていいほど過去三年間は松井はポストシーズン終盤は必ずといっていいほど抑えられてそして負けています。(つい松井中心で見てしまいますので)

なぜなのでしょうか。研究されるから?

いずれにしても松井も含めてヤンキース(選手、スタッフ)が真の勝負強さを身に付けることができるか非常に楽しみです。

今年もよろしくお願いします。

 
 
 
Unknown (jeter)
2006-01-13 23:20:12
こん××わ。



独断と偏見で恐縮ですが、トーレって動きたがり屋

さんですからね...

ただうろたえるだけのストットルマイヤーはいなく

なりましたが、当方は残念ながら戦い方については

ここまでの補強を見る限り特に変わり身なしと見ま

した。

昨シーズンの鬼門は7回(きちんと数字で見てません。

あくまで印象)で、そこは割りとうまく補強できたか

と思われますが、今シーズンの"ハラハラタイム"は

ゴードンが抜けた穴が埋まったかどうかわからない

8回にやってくると見ています。

スターターは中4日で100球以上投げないという

契約絡みで、なんて事情があるのかもしれませんが、

情けないデス。



失礼いたしました。

またお立ち寄りくださいませ。





















 
 
 
てつsan (whatsupmatsui)
2006-01-15 00:37:11
>ここ最近のヤンキースの勝負弱さ



おっしゃる通りです。公式戦で勝ち負けがはっきりしている試合が多過ぎるんでしょうね。



こちらこそ、今年もコメントよろしくお願いします。



 
 
 
jeterさん (whatsupmatsui)
2006-01-15 00:43:41
>独断と偏見で恐縮ですが、トーレって動きたがり屋

さんですからね...



これは相当ヤンキース・バカでないと言えない発言ですね。実は、私もそう思うのですが・・・



>当方は残念ながら戦い方についてはここまでの補強を見る限り特に変わり身なしと見ました。



同感です。唯一の救いはガラリと変わったコーチ陣。でも、これまでのTorre監督カラーは代わらないかもしれませんね。あまり期待するのは辞めましょう。

 
 
 
バカで~す!(笑) (jeter)
2006-01-15 07:56:25
たびたび失礼いたします。



>唯一の救いはガラリと変わったコーチ陣。



ラリーボーアがいつ暴れ出し、いつまでチ

ームに残っているか?

去年ESPNのコメンタリーやってた時(2

~3回しか見てませんが)は、紳士づらして

ましたが、絶対何かやらかす気がしてなりま

せん。



 
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