半田知雄 (はんだ・ともお) 1906 ~ 1996
一九〇六(明治三九)年、栃木県鹿沼市生まれ、一九一七(大正六)年、父母とともにブラジルへ渡り、コーヒー農園で働く。一九二一年、サンパウロ市に出てブラジル時報の文選工として働きながらブラジル語を学び、絵の修業を始める一九三五(昭和十)年、サンパウロ美術学校を卒業、仲間とサンパウロ美術研究会(聖美会)を結成。日系画家の草分けであり、移民の生活を題材にした画家として知られる。聖美会の創立者であり、作品選者であることから賞はいっさい受けなかった。
また、サンパウロ人文科学研究所の研究理事を務め、ブラジル日本人移民史研究者としても著名。著書に『今なお旅路にあり』、『移民の生活の歴史』、『ブラジル日本移民史年表』などがある。一九九六年八月一日没。享年九十歳。
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