日本人は一般的に、屋敷内に池とかを造らない。
水がよどめば、ボウフラも湧くし、悪臭もするし。家相とか方角に関して、蘊蓄を述べる。玄関とか台所の位置を何処にするか。これで家族とか、お身内で意見が違えば、なかなかレイアウトが決まらない。そこで昔は、方位見という職業があったらしい。
欧米の金持ちがする贅沢が、プール付きの住まいに人を呼んで、パーティなど。
日本人は裸の付き合いには、温泉などでたがいの肌身を晒すこと。
日本は火山国で、やたらと 温泉 が湧いている。
戦国の武将が傷、つかれを癒すには、どこぞの隠れ湯と伝えられる。それで庶民も豊かになれば、その顰みに倣い湯治と洒落る。
前置きが長くなったが、左近尉の知り合いにチョットは有名な画家がいた。
そのイメージに似た豪邸が冒頭の、プール付きの家なのだ。彼は日本人なので、プールは造らなかった。かわりにアトリエを、三つも作った。広いものは、20畳もあったろうか。床がフローリングなので、正確な広さはわからない。大きな壁画などは、ここで製作した。そして生活費を稼ぐために、4号とか6号の売り絵を、若い弟子に描かせる、小さなアトリエもあった。そしてなんと驚くことに、この家は現金を払わずに、全て絵で其の費えを賄ったのだという。
( 赤沢久右ヱ門 のイメージ )
2012 06 20 倫理観の壊れた 盗人は 庶民の鍋釜、布団まで盗みたい 【わが郷】