わたしの里 美術館

とりあえず西洋絵画から始めて、現代日本作家まで

Indian Summer

2009-11-15 | ワイエス
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  Indian Summer 

 

アンドリュー・ワイエス   Andrew Wyeth 
19XX年制作

 

 彼のことを精密描写の作家と見る向きが多い。

 だがワイエス本人は自分は、アブストラクショニスト (consider myself an abstractionist) だと言っている。この言葉の意味を、抽象主義と訳せば学校の教科書のように、判ったようで解らない単なる文字の羅列となってしまう。なのでわたしの里では、「構成主義」とでも仮に訳しておく。上の「インディアンサマー」をみれば、そこにあるのは極めてシンプルな画面構成である。西洋絵画を吟味する者の常で、パースペクティブ、つまり遠近感の表現は、とか思ってしまう。

 ここにあるのは、足下の斜めの一本線だけだ。護岸の岩かなにかの灰色の面。それのむこうに広がる、河原と思われる深い闇。この境目に、するどく一本の境界線が斜めに走っている。

 しかし、何よりも画面の奥行きを感じさせるものは、温かい日差しを浴びた裸身とその向こう側に広がる、黒の世界との際だったコントラスト。どちらかというと、西洋よりも東洋、つまり日本的な無の空間が広がっている。若い女性が立っている足下の、直ぐ先の河原には草が生えている。しかしその先は黒く塗り込められているだけ。たぶん川が流れているのだろうが、それは推測するしかない。

 まるで彼女のこれから歩むであろう、長い時間を暗示しているようだ。

 

 

                                                                                         

 

When Christina Olsen died in the winter of 1969, Wyeth refocused his artistic attention upon Siri Erickson, capturing her naked innocence in Indian Summer (1970). It was a prelude to the Helga paintings.[7]


7.  ^ a b c d e f g h i j Kimmelman, Michael (16 January 2009), Andrew Wyeth, Painter, Dies at 91, New York Times, http://www.nytimes.com/2009/01/17/arts/design/17wyeth.html?pagewanted=1&_r=1&hp, retrieved 21 August 2010 ( Wikipedia )

 

Wyeth フォルムの研究

 

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