酸いも甘いも・・・


酸いも甘いも、もっと経験してから、鈍行各駅停車の汽車でゆっくり
行きましょうか・・・

ラッシー死す

2021-09-11 11:45:14 | 日記
もう、随分古い話になります。
10年前・・
いや、もっと、もっと、前のような気がする。

当時私は、動物ボランティア活動をリタイア後のライフワークにしていました。
私自身、老犬を2頭抱えていたのですが、不幸な犬や猫を見逃す事は出来ませんでした。

手を差し伸べて助けた沢山の犬の中に、ラッシーがいました。
ラッシーの飼い主さんから、どうしても飼う事が出来なくなったので誰かに託したい、
幸せにしてくれる人を探してほしいとの依頼でした。

奔走した結果、H市に住まわれるKさんとおっしゃる方が引き受けてくださいました。

同居するおばあ様は、始めは反対なさっていたのですが、一緒に生活していく
中で、豹変とも思われる変わりようで、ラッシーを大層可愛がってくださいました。

そのおばあ様も亡くなられて数年、ここに来て、ラッシーの老衰が酷く、もしかしたら・・と言う報告を受けてお見舞いに伺いました。

ほぼ寝たきりで、お話からして最期の時は近いと察しがつきました。
この6月のことでした。

そして、昨日、K様がご夫妻してお訪ねくださり、ラッシーが亡くなった報告と共に、ラッシーのような可愛い子を託して頂いてありがとうございましたと、感謝の言葉まで述べてくださいました。
お菓子折りまでご持参されて・・・

奥様は涙を流されていました。

こちらこそ長い間お世話を頂きました。
良いお家で生きて来られたラッシーは幸せでしたと、私も涙を堪えられませんでした。
亡くなる前日に撮った写真もスマホから見せてくださいました。

今は私も年をとり、活動から手を引きましたが、ただ、今、目の前にいる不幸な犬や猫を助けたくて躍起になって活動していた頃が懐かしく、
あんなに自分の心が純粋になれたのも、その犬や猫たちから学ばされたような気がしています。

行き所のないラッシーを右から左へ繋ぐ縁を作っただけなのに、
感謝されて勿体ない想いでいます。

明日はラッシーにお花を届けに行こう! !