みかん栽培と、その周辺の四季

みかんの木を栽培しています。四季折々の周辺作業を紹介したいと思います。これを通じて交流できたらと期待しています。

みかんの木を加害する幼虫

2009年11月18日 05時31分23秒 | みかん栽培
みかんの木を加害する幼虫

みかんの木は、今収獲の時期に入りつつあります。
果実が色づく面がひろがり、成熟の速度を高めつつあります。
11月15・16日は、早生みかんからフツウウンシュウみかんへと、
収獲の移行が始まりだしました。
しかし収獲だけに集中してはいられません。

収獲していて変な枝にぶつかります。
木には果実は付けていても、何故か葉を落とし枯れ込む枝がみられます。
原因は、カミキリムシやナガタマムシの加害です。
木の基幹部分に幼虫が住んで、加害しているために、木が枯れ出している訳です。

みかんの木では、基幹の地面近くのくぼんだ箇所が要注意です。
枯れ込みが見られる木は、ほとんど基幹の樹皮にささくれが出ています。
樹皮の下で必ず幼虫が活動しているはずです。
幼虫は、みかんの木が根から吸い上げる養分を断ち切ってしまいます。
枯れた木の断面をみるわかりますが、
断面の三分の一以上が枯らされると、その先の枝は全体が枯れてしまいます。
そうなる前に、幼虫を見つけだし駆除しなければなりません。

私が管理しているミカンの木は25本ですが、
今年は、6月から9月の間にカミキリムシの成虫を26匹、
9月以降では、基幹の中から幼虫を13匹、
今現在、合計で39匹も駆除しています。
もしこれを見逃していたら、数年後は大変なことになっていたでしょう。

カミキリムシ、ナガタマムシの駆除は、みかん栽培にとって重要です。
みかんの木そのものの存亡がかかっています。