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FM音源ドライバ「FMP」で作成した曲を公開しています。
FMP7の使い方からMMLによる曲データ作成の方法も掲載!

FMP7の音質設定を見直してみましょう

2012-05-19 15:26:42 | How to FMP7

FMP ver7.10dから実装されているリサンプリング処理によって、FMP ver 7.06dからバージョンアップされた方は、音質が変わったように聞こえたかも知れません。

以前のバージョンのレジストリ設定が残っているなどの理由から、ver7.10dへバージョンアップすると、オプションの設定値がデフォルト状態と違っている可能性がありますので、今一度オプションの設定状態を確認してみてください。

①FMP7本体側のオプションの「バッファ」タブの設定において、「ダイレクト出力」となっているかどうか確認する

上記のような設定になっていない場合は、一度「初期値」ボタンを押して、正規のデフォルト設定に戻しましょう。

※この画面の「リサンプリングを行う」にチェックを入れると、96KHz以上へのアップサンプリング出力が可能になります。お使いの再生環境によって設定が可能になると思います。ここで注意したいことは、96KHz以上にしたからと言って「高音質」になるとは限りません。まずは「ダイレクト出力」で音を確認してみて、ご自身に合った設定を見つけて頂くことが大事だと思います。ちなみに、私は曲データを作成する際は、「ダイレクト出力」の設定で最適に鳴るようにバランス調整を行っています。

 

②FMP7ドライバ側の「演奏」タブにある「出力リサンプル品質」をマシンパワーで許容される限り「高」に近づける

「ドライバ」タブから「FMP7 for Windows」を選択して、「オプション」ボタンを押下する

 

「演奏」タブの「出力リサンプル品質」を「高」のほうへ。(「高」にするほどマシンパワーが要求されますので、ご自身の環境に合わせて調整してください)

※FMP7では複数の異なる周波数の音源を扱うことができるため、周波数を変換&統一させてミックス可能な状態にする必要があります。その「変換品質精度」を設定できる部分となります。

ということで、バージョンアップしたら「あれ?なんか音が劣化したような・・・」と思われた方、もしかしたら「リサンプリングを行う」にチェックが入っている状態になっているかもしれませんので、今一度確認してみるといいですよ。

「高音質」の定義は人それぞれです。今回、ご紹介した設定が「高音質の設定」というわけではなく、「FMP7として標準的な設定」という意味です。なので、まずはこの設定で出音を確認してみてくださいませ。


exS98PがOPL3モジュールに対応しました

2012-05-19 14:08:30 | リリース情報

G.I.M.I.C(以降GIMICと略)プロジェクトにて発表されたOPL3モジュールでのS98ファイル演奏に対応しました。
他のS98ファイル同様、FMDSP7などを利用して演奏状態を目で見ることも可能です。併せてご利用下さい。

本addonはGIMICを利用してS98形式のファイルの演奏を行います。演奏にはGIMICが必須となります。GIMICが接続されていない場合は演奏は行えません。ご注意下さい。

以下の音源形式のS98ファイルの演奏が可能になりました。

  • YMF262音源
    OPL3と呼ばれる音源です。GIMICのOPL音源はこのチップとなっています。2op/4opを混在して構成出来ます。2op形式では最大18ch、4op形式では最大6ch(この場合の2op形式は最大6ch)と、2op/4opを排他的に増減させて構成を選択出来ます。かなり複雑です。下位互換もあり、リズム5chも利用可能です。
    波形選択がOPL IIの4種から8種に増えています。また、パンの指定も可能となっています。

 

  • YM3526音源
    OPLと呼ばれる音源です。YMF262の下位互換を利用して演奏します。2op形式9chか2op形式6ch+リズム5chの構成として動作します。

 

  • YM3812音源
    OPL IIと呼ばれる音源です。YMF262の下位互換を利用して演奏します。2op形式9chか2op形式6ch+リズム5chの構成として動作します。OPLとの違いは波形選択が可能なことです。

GIMICのwikiに記述がないので制約としてこちらに記述しておきます。
YMF262音源にはCSM音声合成モードが実装されていません。YM3526/YM3812で本機能を利用しているデータは正しく演奏することは出来ません。ご了承下さい。

OPL3ボード用のS98データの作成は先日更新されたhootなどを利用すると便利です。

ダウンロードは以下から

http://fmp.jp/wp/program/exs98p


【あの夏で待ってる】FM音源版「sign」

2012-05-09 00:51:49 | FMP7データ

【あの夏で待ってる】FM音源版「sign」

アニメ「あの夏で待ってる」よりRayが歌うOPテーマ「sign」です。
これからの季節にぴったりの爽やかな曲です。

I've Soundな曲(になるのかな?)をずっと作ってみたかったので念願叶いました。
Rayさんの癒されるような伸びやかな歌声には届きませんが、雰囲気が伝わって貰えれば嬉しいです。
でも自分がアレンジするとwani've Soundになっちゃいますね。やっぱり。(^-^;

Windows上で動作する音楽ドライバ「FMP7」を使用しています。
FM32音+SSG27音+PCM5音で構成されています。

パート割りを紹介しておきます。
【FM部】
・ベース 1音
・ボーカル 3音
・サブボーカル 3音
・ピアノ 8音
・ストリングス 6音
・オーバードライブギター 6音
・ブライトネス 2音
・シンセブラス 3音

【SSG部】
・ボーカル 3音
・サブボーカル 3音
・ピアノ(重ね) 8音
・ブライトネス(重ね) 2音
・シンセブラス (重ね)3音
・パッド 6音
・効果音系 2音

【PCM部】
・ハイハット 1音
・シンバル 1音
・バスドラム 1音
・スネアドラム 1音
・タム 1音

----ここからはsignにまつわる小話----


 「oath sign」の次は「sign」と、紛らわしい選曲でございます。(笑)

I've Soundです。いや~難しいですね。
出来は置いておいて、こうやって公開できて良かったです。

FMPデータ作成活動を10年くらい止めていた時期のマイブームがI've Soundでした。
なので、活動再開したら作ってみたいなぁと思いつつ10年が過ぎてしまい、時遅しマイブームが終わってしまいましたとさ。(爆)

それでも、時々耳に残る名曲があったりするのですね。
「sign」もまさにそんな感じです。

さて、データのほうですが、64チャンネルフルに使っています。

ボーカルは、期待の新鋭Rayさんの癒される伸びやかな歌声に雰囲気を近づけるためにSSGを強めにしています。
ただ、メリハリをつけるために原曲より若干スタッカートを効かせた歌い回しになっています。
まぁ、作業用BGMにするならこれくらいメリハリがあったほうが面白いです。

ピアノやギター、ストリングスは定番のライブラリを流用できたので楽ちんだったのですが、I've Soundといえば、効果音のようなシンセ音!
これが難易度高いんですよね。

ポポーポポーとか、ピロリロリ~とか、パッポパッポッパッパッポパッポって感じの独特の音色構成を再現できなければI've Soundとは言えません。(爆)

・・・ですが、完全再現は無理でした。(^-^;;
なので、なるだけ雰囲気が近い形に合わせてアレンジしました。

原曲と比較せずにデータ単体として聴いてみると、結構ハマってくれたのでヨシとしましょう。

聴き所は、間奏後からの歌い出し「手招く君と蜃気楼~♪」のあたりからですね。SSGボーカルがいい感じに響いてくれています。