FMP ver7.10dから実装されているリサンプリング処理によって、FMP ver 7.06dからバージョンアップされた方は、音質が変わったように聞こえたかも知れません。
以前のバージョンのレジストリ設定が残っているなどの理由から、ver7.10dへバージョンアップすると、オプションの設定値がデフォルト状態と違っている可能性がありますので、今一度オプションの設定状態を確認してみてください。
①FMP7本体側のオプションの「バッファ」タブの設定において、「ダイレクト出力」となっているかどうか確認する
上記のような設定になっていない場合は、一度「初期値」ボタンを押して、正規のデフォルト設定に戻しましょう。
※この画面の「リサンプリングを行う」にチェックを入れると、96KHz以上へのアップサンプリング出力が可能になります。お使いの再生環境によって設定が可能になると思います。ここで注意したいことは、96KHz以上にしたからと言って「高音質」になるとは限りません。まずは「ダイレクト出力」で音を確認してみて、ご自身に合った設定を見つけて頂くことが大事だと思います。ちなみに、私は曲データを作成する際は、「ダイレクト出力」の設定で最適に鳴るようにバランス調整を行っています。
②FMP7ドライバ側の「演奏」タブにある「出力リサンプル品質」をマシンパワーで許容される限り「高」に近づける
「ドライバ」タブから「FMP7 for Windows」を選択して、「オプション」ボタンを押下する
「演奏」タブの「出力リサンプル品質」を「高」のほうへ。(「高」にするほどマシンパワーが要求されますので、ご自身の環境に合わせて調整してください)
※FMP7では複数の異なる周波数の音源を扱うことができるため、周波数を変換&統一させてミックス可能な状態にする必要があります。その「変換品質精度」を設定できる部分となります。
ということで、バージョンアップしたら「あれ?なんか音が劣化したような・・・」と思われた方、もしかしたら「リサンプリングを行う」にチェックが入っている状態になっているかもしれませんので、今一度確認してみるといいですよ。
「高音質」の定義は人それぞれです。今回、ご紹介した設定が「高音質の設定」というわけではなく、「FMP7として標準的な設定」という意味です。なので、まずはこの設定で出音を確認してみてくださいませ。