さて、昨日はSSG音源でとりあえず鳴らせるための必要最低限の手続きを学びました。
今日は、SSG音源の波形を変えて音の変化を見てみましょう。
以下のソースをテキストエディタに貼り付けて、「SSG-TEST2.mwi」という名前で保存しましょう。
'{ PartSSG=A0-A3 'A0 T106 'A0 v 90 o3 l8 ★SSGエンベロープ 'A0123 E1 @0,0 'A0 r4 T66 L g4.a2 f+4.g2 g4.a2 f+4.d4a>d< 'A1 <g2> L d4<e4>c+4.<a4 e.>d16d4. d4<e4>c+<a4a4 d.>d16d4. 'A2 r<b24>d4~24 L e4.&e16<a16>e16d.&d c+4.&c+16<a16>e4. e4.&e16<a16>e16d.&d c+4.&c+16<a16>e4. 'A3 r4~24e24 L f+4.a4>e16<a16a e4.d4>e16a.< f+4. a4>e16<a16a2 d4>e16<a16a |
※赤字の部分が前回からの変更点です。
そして、保存したSSG-TEST2.mwiファイルをFMC7のウィンドウの中へドラッグ&ドロップしてください。
音が鳴りましたでしょうか?あれ?昨日と同じ音が鳴ってますね。
@0,0 |
昨日と違うのはここだけです。
この指定をすると「矩形波」という波形で音が鳴るのですが、実は何も指定しない場合でもこの「矩形波」という波形で音が鳴ります。
じゃあ、原理は簡単。この値を色々変えてみましょう。
@ 1,1 |
@0,0を上記の値に変更して、再度FMC7のウィンドウの中へドラッグ&ドロップしてください。
今度はさっきと音が変わりましたね。この指定をすると「三角波」という波形で音が鳴ります。
ファミコンでも「三角波」を使ってベースラインを表現してました。どこか懐かしい音ですよね。
@2,1 |
今度は、上記の値に変更して、再度FMC7のウィンドウの中へドラッグ&ドロップしてください。
この波形は「パルス波」といいます。
「パルス波」は、ファミコンでもメロディラインで使われていました。
ハッキリとした発音をしてくれるので、自分も良くボーカル音色としてお世話になっています。(^-^;
@3,1 |
最後は、この値に変更して、再度FMC7のウィンドウの中へドラッグ&ドロップしてください。
この波形は「のこぎり波」といいます。
ちょっとブラスっぽい音が鳴ってますね。色々使い道が広がりそうです。
というように@x,yで構成されるこのMML構文。
xが波形を指定する番号であることがわかりました。じゃあyの値は?と疑問に思うでしょう。
yの値は「パラメータ」という扱いになりますが、xの値によって意味が異なります。
-
X=0 : 矩形波
yは意味を持ちません。なので0を指定しておきます。 -
X=1 : 三角波
yは1~2の範囲となります。1でほぼきれいな三角波となり、2では多少歪んだ三角波となります。 -
X=2 : パルス波
yは1~9の範囲となります。値を変えることでデューティー比が変わります。 -
X=3 : のこぎり波
yは1~2の範囲となります。
こんな感じで、色々xとyの値を変えてみて音の変化を掴んで下さい。
SSG音源は、今日の「波形」と昨日の「ソフトウェアエンベロープ」の組み合わせで様々な表現を生み出すことができます。