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ヤング・マイケル・ジャクソン写真集 1974-1984

2018-08-29 17:56:25 | MJ

*この記事は、前ブログに掲載していたものの再UPです。(2015年11月4日) そして、今日はマイケル・ジャクソンのお誕生日です。


今まで何度も「マイケル関連商品の購入はこれで最後」と書きながら、次々と新しいモノを買いまくるワタクシでございます。

今回買ったのは、『ヤング・マイケル・ジャクソン写真集 1974-1984』(トッド・グレイ著)

若き日のマイケル・ジャクソンの初々しい表情を、約4年にわたり撮ったものです。

そう、実際は10年ではなく、約4年なの。著者のトッド・グレイが初めてマイケルを撮ったのが、1974年だったということです。その数年後、グレイはマイケルの専属カメラマンになったのですね。

この写真集、初回限定版と通常版がありました。私は(当然)初回限定版にしましたが、コチラの方が少し大きくてハードカバーなの。通常版はソフトカバーのようです。あとね、ノベルティとしてミニサイズのポスターが付いていました♪ (日本版だけの特典だとか)

この本も美しい装丁です☆ タイトル・ロゴは煌めくゴールド×レッドで、モノクロのお写真に映えています。(画像では何故か色が出てないので、私も実物を見るまでは知りませんでした)

中のお写真は芸術的で美しいものが多く、如何にもマイケルが好きそうな感じ。 

ジャクソンズのライブ中や兄弟たちと盛り上がっている場面が結構ありました。また、夕暮れ時のホテルのお部屋での物憂げな表情を捉えた写真には、強く惹きつけられてしまいます。

後年マイケルが述べていたように、この頃が彼にとって最も幸福な時代だったのだな~~。。と思う、しみじみと。

20代前半のマイケルの瞳は真っ直ぐでキラキラ輝いています。 彼はこの時、自分が目指すべき〝場所〟を完璧に思い描き、迷いなく突き進んでいる最中だったのでしょう。


この頃のマイケルは、まだ整形してなかったのですが、彼の顔は全盛期と同じように見えるのです。ダークブラウンの輝く瞳に形の良い唇、端正で美しい顔立ち。

20代後半に比べると、ちっとも垢抜けてなくて、優雅さもあまり感じませんが、顔は同じなの。

トッドの写真は美しく撮影されているので、マイケルの本来のキレイな容姿がそのまま写し出されているのかもしれません。

こう言ってはナンだけど、アルバム『オフ・ザ・ウォール』のジャケットとか、「何だかなァ」だよね。 もっとキレイな照明で撮ればいいのにと思っちゃいます。これに比べると、『スリラー』はすごぉくキレイに撮れてるよね☆ (2018年6月29日の感想…後日、あるところで『OFF THE WALL』のLPを見かけたら、結構良かった。これも欲しくなった。。)


マイケルは30代くらいからは肌が白くなったこともあり、ティーン・アイドルだった頃とかなり変わったように感じますが、実際はそんなに大きな変化はありません。

常に美男であることは間違いありませんが、ノーメイクだとかなり男っぽく見えるしナチュラル。

ソロを本格的に始めた『スリラー』くらいからメイクし始めたようですが、このために印象が激変したと思われます。というか、ジャクソンズのイメージを払拭したかったのだろうと私は思います。ノーメイクのマイケルの顔は、80年代後半でも昔と変わらない印象でした。(80年代後半と晩年の顔も同じですので、念のため)


さて、『ヤング・マイケル・ジャクソン写真集 1974-1984』の著者トッド・グレイは、1970年代末~1980年代前半にかけて、『キング・オブ・スタイル』のマイケル・ブッシュと同じような立場にあったようです。

マイケルより5つ年上のトッドは、当時マイケルとかなり親しくしており、ブッシュと同様にマイケルの満足する仕事ができるよう、全力を尽くしていたようです。マイケルは一緒に働く人々を、自分と共に成長させようとする人だったのですね☆

トッドが初めてマイケルと言葉を交わした時のエピソード。 ↓


【クリスマスを1週間前に控えた1979年12月18日。私はマイケルの撮影を依頼され、ロサンゼルスのフォーラムで行われるジャクソンズのコンサートへと向かった。(中略)私は名前を知っている人すべてに挨拶をした。しかし、マイケルと目が合った時、私は彼に向ってそっと頷き、その存在を認めるだけだった。すると、マイケルは私に歩み寄り、静かながらも傷ついた声で囁きかけた。「どうして僕に話しかけてこないんだい? 僕の兄弟とはふざけているのに、僕とは冗談も言わない。僕のこと、好きじゃないの?」。私は言葉を失った。マイケルのその声と問いかけは、完全に私の不意を突くものだった。「いいや、そんなことはない。君はいつもすごく忙しそうだし、何も言うことがなかっただけさ。マイケル、君のことは好きだよ」と私は答えた。するとマイケルは、「分かった」という言葉と共に立ち去った。】


マイケルの周囲には常に大勢の人がいて、誰もが彼の関心を引こうと頑張っていたそうです。なのでトッドは、あえてマイケルに話しかけなかったのだとか。

マイケルはとてもシャイな人ですが、そのわりに彼の感情表現はかなりストレートでした。上記のエピソードでも、そのピュアな心がよく分かりますよね。


トッドがマイケルと最後に会ったのは、「今夜はビート・イット」のショート・フィルムの撮影の時だったそうです。

その最後に撮った写真の内の1枚。 ↓


既にアルバム『スリラー』が発売され、世界中で大ヒットしていた頃です。まさに今、〝KING OF POP〟の座へと登りつめる寸前だったのですね。

それまでの無邪気で初々しい青年の顔は消え、「世界的大スター☆」としての自信に満ちているように感じます。

同時に、親兄弟と過ごした心地よい場所から去り、たった1人でトップに君臨しようとする男の孤独感が漂っている気もします。

このお写真を最初に見た時、なかなか目を離すことができませんでした。

マイケルはこの後、トッド・グレイをはじめ、それまで一緒に仕事をしていたスタッフをかなり入れ替えたのだとか。(2018年6月29日追加…これは単に契約が切れただけらしい。でも、こういう節目を利用してイメージを刷新していたのかも)


トッドがこの写真集を出す準備を始めたのは、マイケルが存命中の2008年頃だったそうです。

マイケルが亡くなったというニュースを聞いた時、トッドは写真を選んでいるところだったらしいの。チラッと見たインタビュー(映像)で、彼はその話をしながら泣いていました。

トッドにとってマイケルとの想い出がつまった本だからなのか、とてもノスタルジックな気分に浸ってしまう写真集です。

この本を見た後、『キング・オブ・スタイル』を読み返すと、感慨深い気持ちになる。。(泣けそう


『ヤング・マイケル・ジャクソン写真集 1974-1984』は、とてもとても素晴らしい写真集です。
ファンなら必見だよ。


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トッド・グレイ
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