わたしの癒しTime。

日々のことやお気に入りを綴ります。

Blood On The Dance Floor / HISTORY IN THE MIX♪

2018-10-27 23:31:58 | MJ

*この記事は、前ブログに掲載していたものの再UPです。(2015年9月19日) ハロウィンが近いから選んだの☆


マイケル・ジャクソンのCDをほとんど手に入れたつもりの私でしたが、1つだけ忘れていました。

『Blood On The Dance Floor / HISTORY IN THE MIX』(1997年)です。 ↓

このアルバムの存在を知ってはいましたが、今まで何となく買う気になりませんでした。

でも、ここに新曲が5曲入っているそうなので、マイケルが存命中に発表した曲を全て聴きたい私は、イキナリ購入を決めたのです。

表題作の『Blood On The Dance Floor』は、ショート・フィルムを見ているので分かりますが、後の4曲はよく知りませんでした。

『Ghosts』は短縮版の映像なら見ましたが、これがファンの評判が芳しくなく、私もそんなに良いとは感じなかったので、1回さらっと流しただけなの。(たった4分くらいだもんね

完全版の評価は非常に高いので、是非ともDVD化してほしいと思います。

『Blood On The Dance Floor』や『Ghosts』の撮影は1997年頃のようですので、マイケルが最も「重そう」な体格の時です。(え、失礼??) 

『Ghosts』ではひらひらの白いシャツを着ているので、いつものような繊細な雰囲気を多少は醸し出していますが、『Blood On The Dance Floor』では〝血の色 〟のジャケットにレザーパンツとシルクシャツ(だと思う)を着て、両手の指には珍しくリングをはめ 、紅い唇にヘアは編み込みで、その上〝肉感的〟ながっしりした体つきなので、何だか、あのぅ、すごぉくセンシュアルな感じ。。

彼にしては珍しく〝クール〟(かつエッチ)な印象です。

『In the Closet』(1992年)もスタイリッシュで官能的だったけど、マイケル本来のシャイな部分がかなり滲み出ており、却って微笑ましい感じでした。(つまり〝健全〟☆)

『Blood On The Dance Floor』も〝撮影の合間のひとコマ〟的写真を見ると、いつもの温和なマイケルですよ~♪ (マイケルって結構、演技力あるよね☆)

さて、このCDは、「ダンス・アルバム」と評されているようです。なので、全体的に軽快でクラブ風(?)な仕上がりになっています。

アルバムの3分の2は、アルバム『HIStory』(1995年)の曲のリミックスになっており、これも新鮮な感じです。『Stranger in Moscow』だけは少し変だな~~と私は思いましたが。(でも、もう1度聴き直したら、そうでもなかったわ)
『Earth Song』や『You Are Not Alone』は意外に良かったよ~~♪
(リミックス・アルバムとしては史上最高の売り上げだとか☆ マイケルは何でも「史上最高」だね)

ただ、内容(=詞)はシリアスなものが多いです。詞と曲のイメージの乖離が少々不気味な感じ。。(ってスミマセンねぇ

アルバム『HIStory』の中の『Money』という曲は、例のエヴァン・チャンドラーを揶揄したものではないかと言われています。(ホントにそうだと思う)

それにね、新曲5曲のうち4曲の詞が掲載されてないの。ブックレットには「アーティストの意向で」とありました。つまり、マイケル・ジャクソン本人の意思で載せないようにしたわけ。

でも、この未掲載の曲の詞は、ネットで検索すると(正確なものかは不明ですが)見ることができます。(人によって解釈が異なります)

新曲は以下の5曲。 ↓

①Blood On The Dance Floor
②Morphine
③Superfly Sister
④Ghosts
⑤Is It Scary

①はアルバム『Dangerous』(1991年)の時に作られた曲なのだそうです。そして、有名な④、⑤は本来は映画『アダムス・ファミリー』のための曲だったそうです。(例の事件のために頓挫)

②のタイトルは『Morphine』。これは痛み止めの「モルヒネ」のことなのだとか。(余談ですが、マイケルはモルヒネに耐性があり、この薬が効かなかったそうです)

この曲の訳詞を見ると、とても重苦しい気持ちになりますが、マイケル自身の意図は不明です。ただ、彼が1993年に鎮痛剤の過剰摂取による依存症治療をしたことに関連しているのは、間違いなさそうです。(マイケルは93年に再度、84年に起きたペプシCM事故による頭部の大火傷の再形成手術を受けており、鎮痛剤デメロールは術後の激痛を抑えるために処方されたそうです。この手術の痛みは相当のものだったとか。気の毒に。。)

この曲中でマイケルは、彼に鎮痛剤を(積極的に)与えたのは医師であると指摘しているように(私は)感じます。(アメリカは患者に薬を過剰に投与する医師が多いと聞きました)

③は、マイケルの姉ラトーヤ・ジャクソンのことだという話を聞きました。(事実なのかは不明) 彼女は93年の事件の際、あろうことか弟を理不尽に手厳しく批判しています。(映像を見たことある。。

マイケルはラトーヤとは特に仲が良かったそうなので、かなりショックを受けたものと思われます。

*2021年6月9日追加

ずっと以前から注を入れようと思って忘れていたけど、ラトーヤがマイケルを批判したのは、当時の夫に脅迫(及び洗脳)されてのことだったようです。改めて映像を確認すると、彼女はやけに早口で弟を詰(なじ)っており、仕方なしに言っているようにも思える。

ラトーヤの夫は彼女にDV行為を行っていて、マイケルにマイナスな発言をしなければ彼を殺すと脅していたとか(この夫は既に故人)。こんな絶望的な状況に陥っていた姉を救ったのは、末弟のランディなのだそうです。素晴らしい。 (追加ココマデ)


このアルバムは、前作(=『HIStory』)の続きでもあるのですよね。なので、軽快な中にもオドロオドロしさが。。

ただ、②や③の歌詞をブックレットに載せなかったからといって、そんなに深刻に受け止めることはないんじゃないかな~~と思います。マイケルは自分さえ分かっていればいいと思ったのかもしれないし、聴いた人たちが各々どう受け止めるのか、反応を見て楽しんでいたのかもしれません。(そもそも、そんなに深刻なことなら曲にしたりしないし、発表すれば皆が気にすることも分かってただろうしね)

『Ghosts』のショート・フィルムも〝或る人々〟に対するマイケルの非難が籠められているようですし、彼はかなりストレートな感情表現をする人だったのですね。(私と似てるわ
ただし、マイケルは人を怒鳴りつけたり声を荒げたりという「野卑な振る舞い」は一切しなかったそうです。元々そういうタイプじゃないみたい。

負の感情を抑え込まずに吐き出しているのですから、彼はつくづく健全な人だと思います。こういうことを隠せないみたいだよね、マイケルって。

というわけで、このアルバムは気軽に楽しんでもいいのではないでしょうか。 (じゃあ何故色々言うのかと思わないでね

アルバム『Blood On The Dance Floor』は、アルバム『HIStory』を聴いてからの方がシックリくる気がします。オリジナルを知ってると、より聴きやすいと思うな~~。(Amazonのレビューでも同じ意見がありました)

私はこのアルバムはとても好きです。 

もっと早く買っておけばよかったわ。


*9月19日追加

ブックレットもすっごくカッコイイよ~~!

そして、上でも書いているように新曲のうち4曲は歌詞の掲載がないので、アルバム『HIStory』をお持ちの方なら輸入盤で十分かもしれません。(お値段も安いそうです)

 



ブラッド・オン・ザ・ダンス・フロア~ヒストリー・イン・ザ・ミックス
マイケル・ジャクソン,R.ケリー
エピックレコードジャパン